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オーガナイザーとして必要な心構え [BRMスタッフ見習]

2012.7.1(日)

今年も半年が終わり下半期に入りました。
ブルベシーズンは一番早いところでシーズン初めは1月、そして終わりは10月です。
そういう意味では既に半分以上の期間が過ぎているわけですが、なんとはなしに後半戦突入です。

ブルベの主催は全て参加者のボランティアで行われています。
最近というか、たぶん参加者として初めてブルベに参加した頃からずっとだと思いますが、自分なりにそのことを定期的に考えてきました。

個人的な体験に基づく理解として、あくまでも自分自身の狭い了見での見方でしかないでしょうが、日本国内において「ボランティア」という言葉は多少曲がった形で解釈されているところがあると思っています。
また、それとは微妙に異なりますが、NPO活動というか非営利ということも同様です。

これから先に書くことはあくまでも一個人としての物の見方によるものでしかないので、まずそのことが理解できる方のみ読んでいただければと思います。(いちいちこういう書きぶりを入れないといけないということが発言の不自由さにもつながるわけですが、念のため書き添えておきます)

営利と非営利、プロとアマ、実は似て非なる存在です。
少なくとも私自身にとってはそういう理解で全ての物事にタッチしてきています。

ブルベの主催をやるのは初心者です。
でも、イベント関連の仕切りをすることに関しては、「プロフェッショナル」でありたいと思っています。
これは本気で思っていること。他の人がどうかは知りませんが、あくまでも個人としての物の見方であり考え方です。

プロとアマの違いは、それを生業とするとかしないとか、対価を頂くとか頂かないとか、そういうことではありません。
有料の商業イベントでもプロフェッショナルとは言えない運営のところも実は結構多かったりします。

ブルベというかACP公認BRMが日本に導入されて、それなりの年月が経ちました。
導入にあたっては先人達の多大なるご苦労があったことも、いろんなところで少しずつ聞きかじっていたりします。
そのこと自体は素晴らしいことですし、それを実行してきた先人の方々にはリスペクトするとともに感謝の気持ちは忘れたことがありません。

そのうえで自分自身で思っていること。
それは、ブルベの主催は、プロフェッショナルとして企画・運営したい。
それが自分自身の思いとしてあるのです。

言葉の定義や語感は人それぞれですが、私のなかで「プロ」という略されたプロフェッショナルと「プロフェッショナル」は若干違う物として捉えています。
いい喩えかどうかわかりませんが(結構語弊がありそう)
肉のハナマサというお店があります。
そこで売られている商品は「プロ仕様」と銘打たれて売られてはいるのですが、そこでのプロ仕様は「安かろう」「悪かろう」(というか、コスト見合いのそこそこの品質)という製品です。
ハナマサが好きな人とか関係者がいたら申し訳ありませんが、私はそこに「プロフェッショナル」というものは全く感じません。

ブルベは参加者が主催者として開催するものです。
この後に続く言葉の使い方、行動の取り様は各主催者(オーガナイザー)毎に異なるのでしょう。
誰が良くて、誰が悪くて、誰が基準に達していて、誰が基準に達していなくて、
そんなことはなく、ただ単に「主催する」というところに立つだけで、世間一般の人が思う以上にいろんなものを背負っていかなければならい立場になっていたりもするわけです。

ですから、誤解の無いように重ねて言っておきたいのですが、どんな主催者でも主催者であること自体で、それなりのリスペクトはされるべきだと個人的には思っています。まずそれが大前提です。

そのうえで、自分はどこに軸足を置きたいか、どういうところを基準にしたいか、というのが今日のお話です。

私個人としては、折角主催者(オーガナイザー)として主催をすることを決意したのであれば、精一杯プロフェッショナルとしてやるべきだ、という思いがあったりします。
もちろん、資金も時間も他のスタッフの協力も、かなりの制約があることは事実です。
しかし、その制約のなかでいかに効果的に準備し、企画し、運営するか?
そのことに対して真摯に取り組むことがとても大切なことだと思っているのです。

私個人のことを言うと、ブルベに置いてはさほど大した経験も積んでいませんし、主催の方も回数を重ねてきたわけでもありません。そういう意味ではあまり偉そうなことをポロッと喋るのはマズイ立場なのかもしれませんが、それ以外の経験に置いては実はそれほど少ないわけではありません。
イベント物の企画や運営、またそれにまつわる様々な調整や難しいことへの対処、そういった経験は何気にあったりするわけです。

自転車に乗っている姿だけでは分かりませんが、周りに居る人達も、本業やその他の活動で様々な得意領域を持っている人達がたくさんいます。

ボランティアは自発的に何かをするだけのこと。
非営利活動は、利益追求をしないだけで、適正なコストはきちんと受益者負担してもらっても別になんともない活動。そこに集まるボランティアスタッフが、「ボランティア」という名目のもとに無尽蔵にありえない大量のただ働きをさせられることとは全く違う話だと思っています。
必要な経費(交通費等)は組織として代替・負担していっても当然でしょう。
回り回ってその費用は参加者の参加費で負担することになるわけですが、ボランティア運営という名の下に、ありえないぐらいの長時間労働と個人的な資金負担があるのは健全な世界ではありません。
(※あまり赤裸々に書くと怒られそうですが私自身の話で言うと、スタッフをやっていなければ少なくとも今の2倍以上ブルベで認定距離を獲得できて、地方遠征に行くだけの時間やお金を使えていたりという事実もあるのです。ただしそれは特定のスタッフがあまりに膨大なボランティア作業をしているから、というだけにすぎません。みんなで分担すればそんな異常な世界は起こりえないと信じています。)

オーガナイザーとしての心構えは、ボランティアスタッフの心意気を買って、その人が一番輝ける仕事をうまく割り当てて貢献してもらい、組織としての結果を出すこと。それに尽きると思います。
参加者は確かにお客さんではないかもしれません。同じ趣味を持った仲間であって、時には参加者、時には主催者という役割分担なのでしょう。

でも、役割分担として主催者側に立った人達が、どこまで効果的にその活動を実施できたか?というのは、やはり参加者からのフィードバックしか測るものはないのです。
ウケるために無理をするのは本末転倒ですが、「参加して本当に良かったなぁ」という体験をして帰ってもらうのが、主催者としての一番の喜びであると思うのです。

そして、それを極めるために必要なことは、主催者側に立った人個人個人の「プロフェッショナル」意識がとても重要だと思うのです。

もちろん、「そうじゃないよ」っていう人もいるでしょう。
「主催は勝手にやればいいだけで、参加者がどうこうなんてのは参加者が考えることであって関係無い」
そんな風に達観されている方もいるでしょう。

それはそれ、これはこれ。
私自身は、折角やるのであれば、主催者・オーガーナイザーは徹底したプロフェッショナルとして、ひとつのイベントを企画・運営しきってこそ、そこに参加する楽しみだったり、意義だったり、さらにいうと終わってみてのことですが自分なりの収穫・果実があったりするのではないかと思っています。

本気でやれば、本気でやっただけのことは、きっとあるのです。
だからこそ、多大な労力(時間)を費やして、そういった活動に励んでも、まわりまわって報われるのだと信じています。

滅私奉公ではないボランティアスタッフの在り方を模索しています。
クラブとしてではなく、あくまでも個人としての「お手伝いスタッフ」を募集します。
来週ですが、BRM707松姫200、スタートのお手伝い、ゴール受付のお手伝い、その後の事務処理のお手伝い等々、ブルベに関して自分でも何かできることは無いか?と模索されている方がいらっしゃれば、声をかけて下さい。
ツイッターのDMでもFacebookメッセージでも構いません。面識のある方でないと一緒にやりづらいとは思うのですが、事前に声をかけていただければどこかでお話して、ということでも対応可能です。
無理のない出来る範囲で、ボランティアとして貢献できる作業のお手伝いをお願いしたいと思います。

また、ここでそういう人が出てくれば、来年の主催本数もある程度考えることができますが、今のままで行くならば個人的には主催本数は半分以下に削減せざるを得ませんし、グループとしても半減どころか今年の18本から1/3程度に削減しないと立ちゆかないと思っています。

「自分でやった方が簡単」
実はそういう側面もあったりします。
それでも、貢献したいという人には、そういう機会をきちんと作る。
どう作業すればよいかノウハウを全て開示する。
もしかしたら何度教えても、続けてサポートにはきてくれないかもしれない。
教え損かもしれない。そういうことを言う人もいます。

それでも、私自身はそういう事をすること自体が、ブルベ界に対する自分自身の貢献だと思っています。
できる範囲でコツコツと。


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