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ブルベはマイナーです [BRM四方山話]

2013.5.27(月)

 自転車、とりわけスポーツバイクと呼ばれるような感じのロードレーサーやクロスバイクは、最近かなりメジャーになってきたようです。ロングライドを楽しむ人も、かつての絶滅危惧種ランドナーの人だけでなく、新しくスポーツバイクを乗り始めた層の間でも増えてきていると思います。

 ここでも、たまに書いたりする話題ですが、それでもブルベは、「ど」がつく程の「マイナー」種別です。
実際に今走っている人は、国内でせいぜい3000人もいないでしょう。(AJ会員は1200〜1300人ぐらいだったはず)
ヒルクラ1大会にも足りません。また、耐久系イベントとしてはメジャーどころのトライアスロン人口(国内35万人ぐらいと推定?)の1%以下です。

 そうじゃない、と思っている人は、きっと自分の周りがブルベの人だらけで毒されています。友人関係をもっと違った方面にも広げておいた方が、よいかもしれません。(苦笑)

翌シーズンのエントリーが始まる頃に書いたもので、こんな過去記事があります。
2011.12.01 ブルベ人口

 ブルベ走って楽しかったから、参加したい人にはなるべく門戸を開きたい。それが自分ができる恩返しのひとつかな、と思っていたりするわけですが、たまにそれが良いことなのか、単なるお節介なのか、分からなくなることがあります。

 ロングライドの楽しみは、なにもブルベに限った話じゃ無い。いまは、いろんなところでロングライドイベントが開催されていて、普通のサイクリストはそういうイベントに参加するところから楽しんでいけばいいのではないか?
そう思ったりすることもあります。

 国内で「ブルベ」というと、ACP公認BRMのことを指すと思っている人が大半かもしれません。でも「ブルベ」自体はACPだけでなく、公認とか非公認とか別とすれば、誰がどこで開催しても別に文句を言われる筋合いはないのです。距離にしても、ACP公認BRMとして、200km、300km、400km、600kmのSRシリーズ、また、それ以上で1000kmという5つのカテゴリーがありますが、それはあくまでもACP基準です。

 もっと言ってしまうと、ACP公認BRMにこだわっているのは、SRを確保して、その年のPBPへの参加資格を得るため。AJの始まりはそんなところだったのではないでしょうか?
(過去の経緯を、知っている範囲の話から、ざっくりまとめてしまうと)

 これとは別で、PBPへの参加資格とかは関係なしに、「ロングライドで距離の認定がある」ということで、国内だけの参加を目的にして、ブルベにチャレンジする人も多い訳です。というか、殆どの人がそうでしょう。実は私もそのうちの一人だったわけですが。

 PBPを目指している人たち(すでに常連組を含む)と、そうでない人たち、あわせて国内で実際にACP公認BRMを走っている人の数は、そんなに増えていないというのが昨シーズンの個人的な感想です。多少増えてはいますが、辞めていく人も結構いたりして、いわゆる「純増」でいうと、さほど増えていなさそうな雰囲気なのです。
(無駄に沢山開催した、とも言われているVCR青葉スタッフだったので、このあたりは、それなりにシビアに分析しています。ブルベが無かった地方で新しく開催、または、復活されたところなどは状況が異なるかもしれません。)

 どんなスポーツでもそうですが、あまりにマイナーすぎると、世間の認知度が低くてそのうち寂れていってしまいます。現役で走っている人の数でいうと、さほど増えていなくても、新しい人が走るチャンスがあって、裾野が広がっていくことは必要だと個人的には考えているのですが、全くのロングライド素人の状態からいきなりブルベ、というのはさすがに違うのではないか?とも思ったり、難しい状況が続いています。

 参加費用が比較的安めに見えること、そのあたりが目を引くかもしれませんが、「自己完結できるサイクリスト」が参加の前提条件です。自己完結という言葉の意味をどう捉えるか次第とも言えますが、たとえば、

・他の交通(車・自転車・人)の邪魔をしないような配慮ができる
・他の参加者の邪魔をしないような配慮ができる
・自分の体調管理は自分でできる(リタイア判断ができるうちにリタイアすることも含めて)
・自転車の整備状態が大丈夫か事前にショップで点検してもらう、自分で整備するなどができる
・パンク修理が自分でできる
・交通法規を守る
・車間距離を守って走る(前走者が急に止まってもぶつからない距離が必要)
等々

 ごくごく当たり前のことが出来ない人が、参加者の中に紛れているケースが多いようです。
ブルベに慣れていないから、という言い訳ができるのは、最初の数回でしょうが、上記のことはそれ以前の話です。

 レースでもロングライドイベントでも、え?と思うぐらいの低レベルの参加条件を提示されることが増えてきています。裾野が広がるためには、それらも含めて受け入れていく必要があるのでしょうが…

 ブルベはマイナーです。そして、運営は参加者自身がやっています。身内が身内で集まって開催している。そこにそれ以外の人にも「門戸を開くことが条件」であるがゆえ、また同じ趣味を楽しもうという人を歓迎するため、受け入れているのかもしれません。

 国内では、特定のクラブに所属しない人が大半です。最近そのことに違和感を覚えます。国内で、しかも関東地方だけの課題かもしれません。
どこかのクラブに所属していて、そこでブルベを走っている。まずはそれが前提であって欲しいな、という個人的な思いがあって、どう折り合いを付けていくか考えています。
私は、今年に限ってR東京でスタッフをしていますが、AJ宇都宮の賛助会員だったりもします。賛助会員は名目だけの会員で運営には積極的に関与できていませんが、自分のところで主催はするから、他のクラブでは一参加者として少し気軽に走らせて貰いたい、というのが本音だったりするわけです。(^^)


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