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Amazonマーケットプレイスの転売屋は儲けてるのか? [その他雑談]

2014.12.28(日)

 AmazonにはAmazon自身が直接販売するものと、Amazonマーケットプレイスとして外部の誰かがAmazonの軒下で販売するものが混在しています。

 Amazonマーケットプレイスには、外部の業者さん自身が直接発送するものと、在庫をAmazonに預けてAmazonの流通で配送してもらうFBA(フルフィルメント by Amazon)というものに分かれます。

 FBAは、Amazonにすべてお任せサービスになるので手数料がそれなりにかかりますが、在庫を持つ必要がなく低マージンでぐるぐる回すには良い選択の1つかもしれません。

 FBAはFBAでちょっといろいろ問題があるようですが、ここではそれは置いといて、普通のAmazonマーケットプレイス扱いの商品が、Amazonの画面に出てきて「高値」で販売されているケースについて少し書いてみたいと思います。

 cheeroのモバイルバッテリーなど、人気のある商品は「転売屋」の餌食になりやすく、Amazonで販売された商品をそのまま大量にかっさらっていって、Amazonマーケットプレイス扱いで高値で出品されていたりします。
cheeroの場合、cheero自体がcherro martとしてAmazonマーケットプレイスにFBAで出店している業者さんでもあり、転売屋の販売を防ぐことができないようです。

 で、気になるのは、転売屋といっても、ここでいう転売屋は個人というより(個人が裏でやっているにせよ)業者さんみたいなところがたくさんいるということです。こういう商売っていったいどのくらい儲かるのかもちょっと知りたいところです。

 条件によって多少違いはあるでしょうがAmazonマーケットプレイスへの出店が(ある意味誰でもできる)「小口」扱いの場合で試算してみましょう。

※参考
Amazon出品(出店)サービス


 つい先日(12/26)発売になった自動車雑誌で、モーターヘッドVol.14というのがあります。
定価1050円(税込み)の雑誌ですが、ネットではすぐに品切れになって高値転売屋の餌食になっているようです。
※私はたまたま近所のリアル書店店頭でみかけて1冊買いましたけど...

モーターヘッド Vol.14 2015年 02月号 [雑誌]

モーターヘッド Vol.14 2015年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2014/12/26
  • メディア: 雑誌


昨日の時点で高値出品が2980円、今は1980円ぐらいに落ち着いてきたようですが、そこそこのプレミア価格になっています。2980円で買った人がいるかどうかわかりませんが、転売屋の儲けを試算してみましょう。

 販売価格 2980円 + 送料 257円 = 3237円(定価の3倍以上)

 (小口の場合)
 基本制約料 100円 + 販売手数料(本 15%)447円 = 手数料合計 547円
 →Amazonから転売屋への入金 2980円 - 547円 + 257円 = 2690円

 転売屋の原価(あくまでも試算)
 商品 1050円 + メール便送料 82円 + 梱包費(10円と仮定)= 1142円
 →粗利 2690円 - 1142円 = 1548円

 まぁまぁいい商売のようにも見えます。
 東京都の最低時給は888円ですから、その最低時給で計算すると1時間45分相当の作業時間は当てられます。
 
 これが1980円で販売できた場合はどうなるでしょうか?

 販売価格 1980円 + 送料 257円 = 2237円(定価の2倍以上)

 (小口の場合)
 基本制約料 100円 + 販売手数料(本 15%)297円 = 手数料合計 397円
 →Amazonから転売屋への入金 1980円 - 397円 + 257円 = 1840円

 転売屋の原価(あくまでも試算)
 商品 1050円 + メール便送料 82円 + 梱包費(10円と仮定)= 1142円
 →粗利 1840円 - 1142円 = 698円

 最低時給換算だと45分程度ということになります。
 出品、受注から出荷の手間を考えると、一応商売にはなるかもしれませんが...
 ボロ儲けということにはならないような気がします。

 10冊買ってきて、サクッと一瞬で販売しきってしまえば約7000円弱のおこづかい?
 ということもあるかもしれませんが、一度に10冊調達できるような大型書店の近くに住んでいる人がいるとは?

 リアル書店で裏でこっそり副業としてやるならこれもありかもしれませんけど。(毒)


 試算ついでに、cheeroのモバイルバッテリー Power Plus 3 も見ておきましょう。
今は「定価」の3480円でcheero mart出品ものが出ています。(初期ロットは2780円で格安販売がありました)

cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー

cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー

  • 出版社/メーカー: cheero
  • メディア: エレクトロニクス
 今買うと、当然ですが正規の品が3480円で入手できます。

 一方、まだ初期ロット(また初期ロットがあまりにも早く売り切れたので2回目までは2780円で販売)の頃に調達していたのか、転売屋さんのAmazonマーケットプレイス扱いの商品の出品もまだまだ残っています。
この瞬間一番安いのが6000円のAmazonプライム扱い(これくせ者、FBAですね)

 細かい説明は省略して、FBAシミュレーターで6000円の場合を計算させてみましょう。

 商品代金 6000円

 販売手数料 600円

 フルフィルメント費用 
  出品作業手数料 98円
  発送重量手数料 221円
  月間保管手数料 4円
  小計 323円

 倉庫への納品物流が別途必要になりますが、それを除くと923円の手数料が必要です。

 販売価格 6000円(定価の2倍以上)

 →Amazonから転売屋への入金 6000円 - 323円 = 5677円

 転売屋の原価(あくまでも試算)
 商品 2760円 + Amazon倉庫への納品(他のものとあわせて按分が100円と仮定)= 2860円
 →粗利 5677円 - 2860円 = 2817円

 売れればですけど、売れなければ在庫で残ります。
 放置しとけば本家の在庫が切れたりして間違えてポチってしまう人がいてなんとかなるかもしれませんが。


 ここで試算したのは、あくまでも「お遊び」でしかありません。
実際には、売れずに残ってしまう在庫リスク、廃棄ロスなども勘案しないといけません。
よくやれるよなぁ、と思う次第。

 
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