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車のライトはハイビームが基本 [交通安全]

2014.12.24(水)

 今更の話ですが、年末いろいろ交通事故が多いらしく、あらためて思い出したように書いてみたり。

 殆どの車のドライバーがロービームのまま走っているそうですが、本来ハイビームが基本です。
対向車とのすれ違い時のみロービーム(下向き)に切り替えて、それ以外ではハイビームに戻す必要があります。

 酔っ払い歩行者、路地から飛び出してくる無法自転車、等々、理解不能な動きをする人をなるべく早めに察知するにはハイビームでないと見えません。路上で寝込んでいる酔っ払いをひき殺すことも多いそうです。
(ハイビームにしたからといって全て見えるわけでもないですが、ロービームだとほぼ無理ゲーだったり)

 車を運転する人にはこの習慣を身につけて欲しいと思います。

 そして、自転車乗りにはこれと同じレベルで(自分の走行速度に合わせて必要な)ライト装備が必須であることも再確認して欲しいと思う次第です。

 対抗してくる車のライトがまぶしい時は、視線を若干左にそらすなどして対処しましょう。
迷惑だなぁって思うこともあるかもしれませんが、照らされて相手から視認されてる方がより安全なわけで、そのあたりは理解が進んで欲しいところです。


 
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法定速度とゾーン30 [交通安全]

2014.10.3(金)

 二子玉川のお話です。あくまでも地元地域の話でしかありませんが、少しだけ。

 半年ほど前からゾーン30が始まりました。
指定されたエリアは、ほとんどが第一種低層住居専用地域、風致地区で、一部商店街が含まれます。

 導入以前に聞いた話でちょっとびっくりしたことがありました。
幹線道路と違って生活道路には制限速度の標識がありません。
外側の幹線道路は30キロ制限の標識が元からついています。
内側の生活道路の方も普通は30キロぐらいなんじゃないの?と思っていたら、
「標識がない=法定速度」ということで、法規的には60キロ制限と見なされるそうです。
幅員が狭く、両側から車が来たら離合(すれ違い)困難な生活道路なのに。

 制限速度が必要となるのは、主に抜け道として生活道路を利用している通過車両です。
速度規制の標識が立てられたからといって実態がすぐに変わるわけではありません。
それでも法規的にきちんと30キロ制限であることが明示されたのはよいことだと思います。

 私が見ている限りにおいては、車の速度はあまり変わっていないようです。
具体的にどことは書きませんが、やはり抜け道的に利用されている道路は仕方がないのでしょう。
ゾーン30導入にあたって、バンプをつける、道幅を狭くする等という話が一時期出ていたようですが、
それは設置されなかったようです。

 自転車乗りとしては、逆に危険にさらされるリスクが高くなるそれらが設置されなくてホッとしてますが、
車の速度制限を本気で取り組むなら、バンプの設置が必要なのだろうとも思います。

 車に対しては制限速度を設けたことで、法規的には対策を打ったことになるのでしょう。
ただ、ママチャリ、スポーツ自転車とも、このエリアを走る人たちのマナーは全く改善されていません。

 そこに住んでいる人は駅までたいがい徒歩です。
そこよりも遠くから通う人たちが通勤・通学で駅まで自転車に乗ってきます。こちらも通過車両。

 実際に住んでいる人は、どう身を守るか? 受け身でしかないわけです。

 年に何度も交通事故が発生している場所が、このゾーン30のすぐ外側にあります。
道路の形状と歩行者や自転車の無理な横断が原因ですが、諸々の事情があるのか改善されることはありません。

 またゾーン30の外周道路でも事故は頻発しています。横断歩道で子供が轢かれた事故の後、改善要望を出したこともありますが、そこはまだ手つかずだったりします。

 
 参考リンク
 世田谷区 二子玉川の「ゾーン30」 http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/102/120/345/348/d00134320.html

 世田谷区 二子玉川で新たな交通安全対策「ゾーン30(さんじゅう)」が始まりました

 世田谷区 区報のおしらせ

 警察庁交通局 ゾーン30の概要

 
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自動車保険の更新で自転車の置かれた苦しい現状を知る [交通安全]

2012.12.21(金)

少し前に自動車保険の更新がありました。
最近はネット系で掛金の安い保険会社に加入している人が多いと思いますが、
うちは諸事情(複数台契約など)があって、オーソドックスな代理店経由での保険契約をしています。
大手の国内損保だとそれなりに保険料は割高になりますが、保険は万一の際への備え。
実際に事故時の対応などで、納得のできるサービスが付加されているところを選ぶことにしています。
(毎月の保険料は多少痛いですが)

うちで入っているのは東京海上日動火災保険の超保険(新総合保険)というものです。
契約更新にあたって、保険内容の一部改訂について代理店から説明を聞いて、
「あぁ〜、やっぱり自転車はダメになっちゃったのね」と少しばかり落胆したことがあったので、
参考までに書いておきたいと思います。

保険の契約自体は、本人が契約開始したところが開始日で1年契約になるわけですが、
保険自体の補償内容などの見直しはカレンダーだか4月はじまりだかわかりませんが、
保険会社の都合で決まっています。たぶん1月からだと思います。

東京海上日動火災(以降:東京海上)の場合、一昨年から昨年での変更ですが、
たしか自転車保険の募集を辞めたということを聞きました。
自動車保険の特約のような形で、自転車に乗っている時でもカバーされるというのは残りましたが、
自転車保険として単独で加入できる商品は無くなったということです。
またそれまでは傷害保険(自分の怪我の補償)もついていたのが、
人身のみ(死亡・後遺障害のみ補償)に変更されていたかもしれません。

そして、昨年から今年の変更で、その特約すら無くなったそうです。
相手が無保険者の場合のみ、人身傷害は出るようですが、
それ以外での自転車搭乗中の事故はカバーされなくなりました。

代理店の人からの又聞きですから、伝言ゲームでの誤差もあるでしょうが、
保険会社から代理店への説明としては、
「お客様に商品をうまく説明してこなかったので(あまり需要がないものとして)廃止」
といったような、何やらぼやかしたことを言われていたそうですが、
実際のところ代理店の方では、自転車に乗る人が増えているため、
自動車保険の特約で自転車もカバーされるものとして、それなりに販促に使えていたとも
聞いています。

保険会社の動きというのは、なかなか分かりづらいですが、市場原理に基づいています。
事故が増えれば支払いが増える。その事故をカバーできる保険料を上げるか、保険をやめる。
そういうことにつながります。

傷害保険が先に切られているのは、多くは自損、または過失割合の多い?自転車事故での
入院、通院での保険金請求が多かったのではないか?
そう考えてみるのが妥当だと思います。
そして、3年前ぐらいを思い出してみると、それなりに大きな事故に遭っている自転車乗りは、
たしかに知り合いの中でも何件かありましたし、さもありなんという感じがしなくもないです。

今は、新しく「自転車保険」を始めた保険会社もありますから、
個別にそちらで契約すればよいのだと思いますが、少し考えてみるきっかけになりました。

自動車保険自体も今回はそのまま更新していますが、補償範囲が多少狭くなっています。
自動車保険は自動車保険で、また自転車保険は自転車保険で、別々の組み合わせを模索する必要が
あるかもしれません。(私の場合)

(おまけ)
自転車乗りの内輪の会話で、事故に遭った際、怪我の具合の心配をするのは当たり前でしょう。
ただしその後処理で度が過ぎた「焼け太り」指南のようなことは、そろそろ辞める時期かもしれません。
以前は車vs自転車だと、自転車の方が割と有利に進められたようですが、あまりに酷い事例が続いたせいか
保険会社(のアジャスター担当)も賢くなってきています。
あくまでも個人の考えですが、もう少し自転車乗りは自分に厳しく生きた方がよいのではないか、
と、そういう状況を知るにつれ思う事が結構あります。

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事故はどうして起きるのか [交通安全]

2012.10.29(月)

事故はどうして起きるのか。
割とまじめによく考えてみることがあります。

うまく説明ができるほど自分の中でまだこなれていないのですが、
ひとつの考え方として、今書けるだけのことを書いておきます。

実際に自分が事故に遭った、事故の当事者になったことがある人と、
そうでない人には、考え方に根本的な違いがあるかもしれないと思うこともあります。
私は過去に自損だけでなく他者と絡んだ交通事故を経験しています。
その時までは事故はどこか他人事のような気がしていたのに、
それから後は「気をつけていても事故に遭うこともある。避けようのない事故もある。」
そう思うようになりました。

それでも「どうすれば事故を防ぐことができるか」という視点で、
様々な事故を後から検証してみたり、日々走っている最中に目撃した危険な状態から、
その原因がどこにあったか推察してみたりということを繰り返しています。

ストレートに言うならば、
「事故は2つ以上のミスが重なった時に起きる」
私の中での今の定義は、そういう感じになっています。

1つのミスでは事故は起きない。
起きそうになっても何とか回避できたり、起きたとしても軽微なもので終わる。

2つ以上のミスが重なった場合、事故はかなりの確率で起きる。
ミスとは当事者が見ていないなど状況を認識していなかったり、
誤った判断をしたということ、そういうことを指しています。

当事者が複数いる場合の事故では、このミスがそれぞれ1つずつ以上という場合もあれば、
片一方が2つ以上のミスをしていることもあると思います。
単独の場合は当事者が自分自身で2つ以上のミスをしているとも言えます。

例をあげてみましょう。当事者が複数いる場合の事故です。
よくあるタイプの事故で「サンキュー事故」というものがあります。

わかりやすくするために自分が自転車で車道左側を直進しているとしましょう。
自分よりも前方で信号待ちや渋滞などで車が停止している場合があります。
その道路の左側にはファーストフードやコンビニなどお店が並んでいて、
反対車線を対向してくる車が右折して入ろうとする場合があります。

ゆるゆると車が流れている間は自転車はその流れと同じように走っているでしょう。
前方で車が停止します。
ほんの少しその車の前に空間があって、その車のドライバーは対向車線から右折して
ファーストフードやコンビニなどのお店に入ろうとしている車へ好意で譲ろうとすることがあります。

対向車線で右折しようとする車からは、こちらがわの車道左側を走る自転車は死角で見えません。
右折車両は、「譲ってもらったのだから、(安心して)早く右折しないと」と、
疑うことをせずに右折してしまうことが殆どです。

自転車は、前で車が停止したとしても、左側が空いていればそのまま何もかんがえずに、
前へ走ってしまうのが殆どでしょう。
そこでサンキュー事故と呼ばれる出会い頭の衝突事故が起きるのです。

善意で停止した車には、自分の左後方から走ってくる自転車は見えなかったかもしれません。
でも、本来は追い抜いていたり、併走していたりするので見えていたはずです。
意識のなかから消えているから、何も考えずに、自分の前方で右折したい車だけを見て、
停止して道を譲ってしまうのです。
(法的にはこのドライバーには過失はないでしょうが、ここではミスと捉えます)

右折しようとした車のドライバーも、譲ってもらったとしても二輪車(オートバイ、自転車など)が
走ってこれるだけの幅があれば、対向してこないか注意して見ることは可能です。
それを見落として右折してしまったとしたら、それは大きな判断ミスということになります。

自転車も、前方の車が停止した先に、対向車線から車が曲がってこれるだけのスペースが空いていて、
なおかつ道路左側にファーストフードやコンビニの入口があるということに気づいていれば、
そのまま直進することはせず、徐行して必要に応じて停止できるような走り方になるはずです。
それをせずに直進したとすれば、それも大きな判断ミスということになります。

どれか1つだけのミスでは事故は起きません。
最初に車が停止したとしても、右折する車両がきちんと道路状況を確認してゆっくり右折して、
直前で気づいて止まれば事故にはなりません。

また、右折してきたとしても、自転車側がきちんと徐行や停止していれば同じく事故にはなりません。

事故が起きたとすれば、当事者がそれぞれミスを犯して、それが事故に結びついたケースとなります。
(蛇足ですが、このパターンだと自転車にも過失割合はかなりある事故です。)

世の中には残念ながら、安全に注意を払わずに道路を使う車両や人がたくさんいます。
こちらが気をつけていても、相手だけで2つ以上のミスを重ねられると、
貰い事故のようなことになってしまう場合があります。

これもひとつ例をあげてみましょう。

見通しの良い交差点で、自分が自転車で直進しようとしているとします。
交差点に進入するところで、後方から勢いよく他の車に追い抜かれながら、
その車が左折して巻き込まれてしまうことがあります。

本来であれば、直進する車両(自転車)には何も落ち度はないはずです。
前方に自転車がいるのに、車が追い越して左折できるという判断ミスがあって、
実際に減速せずに左折するというミスが重なって左折巻き込み事故が起きるのです。

または追い越せるという判断以前で、自転車自体の存在に気づかずに、
というパターンもあるでしょう。
ミスが2つ以上という見方をするには、
左折前の判断ミスのところと、曲がる際の判断ミスが重なったというような、
とらえ方を(私は)しています。

この手の事故を防ぐには、自転車としては、周囲の車や人は周りを見ずに走っている、
ということを前提に、予防運転に努めることを考える必要があります。

交差点進入時に後方からの追い抜かれざまの左折巻き込みを防ぐには、
交差点進入前から自分の後方車両の動きや位置、移動速度をバックミラーや目視で確認して、
交差点内でそれらの車両と重ならないように自分が加減速することで位置取りを変える。
そんなことが必要になります。

間違っても、右側や右側すぐ前あたりに車がいて、という状態ではいけません。
ウインカー無しでゆっくり左折された場合、自分の行き場が塞がれてしまうことも考えておく
必要があります。

時々刻々と周囲の車との位置関係は変わり、事故に巻き込まれるリスクも変化します。
それをどう捉えて自分ができる範囲で予防的に動けるか。
(考えるだけでなく、実際に回避動作としてできるか)
そういうことが、事故を防ぐためにはとても大切なのではないかと思うのです。

最後に、自転車の単独事故。例として居眠り落車のケースを書いてみましょう。
居眠り落車は、居眠りだけでは起きません。
短時間のマイクロスリープと呼ばれるような、一瞬意識が飛ぶようなことは、
眠くなると誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?

本来は、そうなりそうという時点で、自分が疲れているから休憩が必要だ。
そういう判断をするのが正しい対応なのだと思います。
ところが、様々な理由で走行を続けてしまう場合に、
もうひとつ何かが重なると居眠り落車になってしまうのでしょう。

自転車を漕ぐということは、無意識の運動でも漕げるぐらいになっていると、
一瞬の居眠りだけでは落車までは起きません。
ところが、段差に乗り上げるとか、縦溝にタイヤを取られるとか、
何らかのバランスを崩すようなことが起きた場合、この一瞬の意識が飛んだ状態では、
すぐに対応することができず、修正が間に合わないと落車ということになるのだと思います。

居眠り運転をしても大丈夫という意味で言っているのではありません。
居眠り運転をしそうだ、ということが自覚できたのであれば、そこで運転を止めれば
事故は起きないということが理解して欲しいことです。

ブルベでは、適当な場所がなくて「次のPCまでなんとか」とか、
「横になれる場所がみつかるまでなんとか」とかいった感じで、
ガムを噛んだり、歌を歌ったりして、多少眠気を飛ばしながら無理をする事もありますが、
それで延ばせる時間や距離は僅かなものです。

長距離ツーリングの経験がある人が参加をするのがブルベです。
経験がない人が走っているわけではないはずです。

ベテランの人は、どこで判断ミスをしたか、
自分の経験から考えると、たいがい思い当たるフシがあるはずです。

私も実はそんなに偉そうなことは言えません。
PBPで居眠り落車で溝に落ちてはまっています。
左側走行なら修正舵がすぐに打てたはずが、かまぼこ状の路面で右側通行、
舗装から外れるとジャリがあってタイヤがとられてしまいます。
日本だったら、同じような状況でも落車はしていなかったかもしれません。
でもそういう些細な環境の違いが、自分の対応のまずさとなって落車しています。

次のPCまでなんとか辿り着いて少し仮眠しよう。
そう思って眠さをなめていたのでしょう。

ここで書いたことはあくまでも例であって、
事故を防ぐためにどうすればよいか?
少しでも考えてもらえるきっかけの一つになればという思いだけで書いています。

そのうち、もう少しうまくまとめられたら、また書くこともあると思います。
自転車は長く続ける遊びであって欲しいという願いがあります。
つまらない判断ミスで、大きな事故となることは避けたいのです。

ブルベで言えば、ひとつのブルベを完走することが目的では無く、
今年も来年も、そのまた次の年も楽しくブルベを走り続けられる。
そういうところを念頭に置いて、無理はしても無茶はしない。
安全に最大限の注意を払って楽しんでもらいたいと願う次第です。

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逆走自転車に出会った時は [交通安全]

2011.10.19(水)

旬な話題なので、自転車乗りに向けた話をひとつ。
普通に自転車で車道を走るという場合は、日本では道路の左側に寄って走行することになります。これは本来当たり前の話。でも、世の中には右側通行で走ってくる自転車がかなり多いのも事実です。

Twitterとかで自転車乗りがつぶやいているのは、たいがい「怒る」、「怒鳴る」、「なんとか避ける」、「そして後でTwitterでぼやく」などというもの。
何度か書いたり呟いたことがあると思いますが、私の場合は最終的に、
「逆走自転車が自分の方へ走ってきたら、自分がその場で止まる。」
これを原則にしています。

自転車で逆走してくる人は、大きく分けて2種類
・わかって逆走している
・わからずに(むしろ右側通行が正しいと信じ込んで)逆走している

パッと見で、どちらの人かはなかなか判断つきません。
(※この時点でも結構当たるようにはなりましたが)

そして、お互いが対面状態になったときにどういう行動にでるか?
・全く避けずに突っ込んでくる
・車道側に避ける
・歩道側とのわずかな隙間に(避けるつもりで)突っ込んでくる

放っておくと、そんな感じになってしまうわけです。
これにこちらがどういう回避行動を取るか。たいがいは次の2つでしょう。
・歩道よりに寄って(歩道側の隙間に突っ込ませないようにして)避ける
・車道側に寄って避ける

前者の場合、こちらが左に寄っても、逆走自転車の方から見てその先に車が居れば、
そのまままっすぐ無理矢理突っ込んでくることもあります。
→こちらが後方車両が来ていないことを確認しておいてもタイミングでそうなる事があります。

後者の場合は、後方車両がいなければ自分で進路変更して回避できることもありますが、
後方車両に轢かれるリスクは自分が負うことになりますし、進路変更のタイミングが遅いと、
逆走自転車も同様に車道側へ避けようとしてお見合いをする事もありえます。

で、結局最後に辿り着いたのが、
「後方確認をして停止できると判断してから、即座にその場で停止する。」
ということです。

先に停止して(サドルから腰を外して足をついて)じーっと相手が走ってくるのを見ています。
ママチャリだと、向こうも止まることが多いです。
左側通行ということを知っている人だと、バツの悪そうな顔をしながら押して車道側を通り抜けていくことが多いです。
そのあたりが分かっていない人だと、怪訝そうな顔をしてまた走り出して行こうとします。
その時に、一呼吸置いてから「自転車は左側を走るんですよ」と声をかけます
具体的には深く息を吐ききって、それからということになります。

やりがちなのは、一次感情にまかせて「危ないじゃないか!」とか「左走れ!」と叫ぶこと。
これは相手には届かない言葉です。
本当に危ない状況であれば注意喚起で「危ない!」とか叫ぶのはアリですが、まずその状態になってしまった時点で自分も同じレベルに引き下げられてしまっています。

小さなことからコツコツと。
自分が走る道路の環境は自分ができるところから改善していかなければなりません。
ルールを守ること、マナーを守ること、気持ちよく走るためには、そういう地道な活動も必要だと思っています。

蛇足ですが、「自分が止まる」というのは、突っ込まれた際には逃げ場が無いので突っ込まれただけで終わりますが、リスクとして残るのはそこだけです。車道を走る車や歩道を歩く人といった逆走自転車以外の第三者に迷惑をかけることはほぼ無くなります。
そして、停止した自転車に突っ込む逆走自転車というのは、道義的にも道交法的にも100%悪いということが後からみても確実にわかるのです。不用意にその場で右や左へ自分も回避行動を取っていると、あとからそれに対して言いがかりをつけられることがあるということを理解しておいた方がよいでしょう。
本来逆走している時点でぶつかったら相手の方が悪いはずなのですが、こちらが完全停止をしていればそこは確実に自分は、それ以上の「注意義務」やら何やらを問われることが無いはずです。
そういう事故が起こってしまった後の事も考えて「自分が止まる」ことが一番有効なのではないかという考えに到達した次第です。

お互いの走行スピードとか、車道を走っている車の混雑具合とか、時と場合によっては車道が全く空いていたりして自分が大きく車道というか中央線寄りまで進路をずらせば回避できることもあります。
そういう時はこの原則から外れてしまう対応も取りますので、そのあたりは誤解無きよう。
交通状況にあわせてまずは自分が生き残ること、それを優先することが大切です。

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電車が動かず自転車通勤する方へ [交通安全]

2011.3.14(月)

私は東京に住んでいます。
金曜日に道志みち試走の帰りに停電で信号の無い道を50kmほど走りましたが、
それはとても大きな危険と隣り合わせの世界です。

東京電力の計画(輪番)停電のため、3/14は電車の本数も減り、路線によっては郊外では全く動かないというような場所もあるようです。
自転車乗りだと、公共交通機関で通勤できなければジテツーしてしまえ、という方もいらっしゃるでしょうが、もしされる場合は十分気をつけて、くれぐれも事故を起こさない・巻き込まれませんように。

停電になると信号機も消えます。
大きな交差点では自家発電のバックアップ電源で点灯するところもあるでしょうし、いくつかは警察官が出て手信号で交通整理をしてくれるでしょう。
しかし殆どの交差点では全ての信号が消えたままになってしまいます。
停電していない時間帯に通過する分には問題ないでしょうが、輪番で交代なので5グループ分割だと1/5ぐらいの確立で停電している可能性があります。(都心中心部は対象外らしいですが、23区でも郊外に近い方は停電ありのようです)

ひとつ前のエントリーにも少し書いていますが、車で道路も渋滞します。十分な道路幅があるところでは停止している車両の左側をすり抜けのように通行することは可能かもしれませんが、見えない影から走って横断する歩行者やすりぬけの原付や大型スクーターなどが、想像しにくい動きをする場合があります。
また、ドアパンチされることもありえます。

普段からジテツーされている方は慣れているかもしれませんが、いつも以上のリスクがあることを自覚しておく必要があると思います。

ブルベライダーであれば、ブルベと同等の装備で前照灯・尾灯も含め常時点灯(オートバイで走る人も昼間からライトオンするのと同等)、反射ベスト着用など、できる限りの安全対策をされることをお勧めします。
ブルベではあまり使わないでしょうが、常時点灯の前照灯・尾灯とは別に点滅するものを使うのも被視認性を高める上でよいと思います。
バーエンドのミラー、もしくは持っていればヘルメットにつける後方確認用のミラーも必須でしょう。

交差点、一時停止では必ず停まる。
常に前方だけでなく後方にも追走とかがついていないことを確認しておく。
なにかあったら即座にフルブレーキングで停まれるようにする。(進路変更では切り抜けられません)
無理にすりぬけをしない。
他の車両や自転車に道を譲る。(たとえノーブレーキピストにぶち抜かれようが熱くなってはいけません)

誰しも事故に遭うリスクは常にあります。
安全に生き残ることを最優先で走りましょう。

(追記)
保管場所には十分気をつけましょう。
路上の柵に地球ロックで済ませる人もいるでしょうが、本来それは御法度です。
駐輪施設に預けるか通勤先で何らかの保管をするようにしましょう。
また、ライトやサイコンなどは極力外してそれらの盗難防止をした方が良いでしょう。
※万一ライトを盗られた場合は帰りに自走できなくなります

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安全は全てに優先する [交通安全]

2010.12.30(木)

工場や現場の標語(スローガン)のようなタイトルですが、私がこのブログを書いている根本は多分そこにあるのだと思っています。

ブルベも自転車遊びも楽しいのですが、一般公道を走る自転車というのは常に事故にあうリスクを抱えています。
実際に自分が事故にあった経験もありますし尚更そのことを意識せざるを得ないのだと思いますが、事故は誰しもに起こりえることなのです。
リスクをなるべく低くするために事前に備えられることは備えて行こう、という思いから、様々な情報提供の一端を担えればと願っています。

(以下の話はあくまでも私見でしかありませんが、参考になるところがあればご自分で判断してください)

続きを読む


スマートに走ろう [交通安全]

自転車乗りにもいろいろあるのでしょうが、ブルベを走るランドヌール(ズ)には、他の人たち以上に常日頃から
「スマートに走ろう」
ということをお願いしたいと思っています。

ブルベは一般公道を使ってルートを決めて、それに沿って走らせてもらうことで成り立っています。
競技ではないけれど、多くの自転車乗りが似たような格好(反射ベストなど)をして、いくつもの集団になって駆け抜けていくわけです。

想像して欲しいのです。
それを全く見ず知らず、自転車の事もブルベの事も知らない人が眺めていたとすると、どう感じるでしょう。

まず、集団の人数が多いだけで、恐怖を感じることでしょう。
誰かのほんの些細なマナー違反や交通違反を見たら、全体がそういう集団だと思ってしまうでしょう。

集団で暴走する危ない自転車

そういう色眼鏡で見られてしまう可能性があるのです。
実際には、それに近いことをしてしまう人が若干名でもいる以上、色眼鏡でも何でもなく、正当な評価なのかもしれません。

私自身、ブルベに参加し出してまだ丸2年しか経ってない新参者ですが、一昨年より昨年、昨年より今年と、参加人数が増えるに従って、マナーやルールが守れない人たちの行動を目にする機会がとても多くなりました。
同じランドヌール(ズ)として、とても悲しいことです。

開催される場所の交通状況によって、気をつけるべき事は多少異なるかもしれませんが、「道路は使わせていただいている」という意識を持つことで、自分がどう行動すればよいのか、もう一度考え直す必要があるのではないかと思います。

主催者毎に事細かくブリーフィングで指示やお願いという形で話がされるケースもあれば、そこまでは言われないこともあります。本来は、言われなくてもそのくらいは理解しているのが自立したランドヌール(ズ)として当たり前の事なのです。

以下に、いくつか例を挙げてみます。

・集団は適当なところで分かれて、大きくなりすぎないように
ブルベで走るコースは、県道や市道など比較的道幅が狭く、路側帯や路肩のスペースがあまり無い道路が多かったりします。そういう場所では、自転車が4〜5台以上連なってしまうと、後続から来た自動車、トラックなどが、追い抜きたくても追い抜けない状況に陥ってしまいます。
ある程度速く走れても30〜40km/h程度で巡航している自転車を、それよりも速い速度域で巡航する自動車、トラックたちは、ドライバーの心理として、すぐに追い抜いてやり過ごしたい、と思うことは容易に想像できるでしょう。
スタート直後からPC1まで等、大集団が出来やすいところでは、ランドヌール(ズ)ひとりひとりがこれに対して注意を向けて、集団を分断し、後続の自動車、トラックなどが安全に追い抜いていけるだけのスペースを適宜空けておくことが絶対に必要です。
道路上で追い抜き、追い抜かれ、というのは非常に危険な瞬間であり、これをいかに円滑にするかというのはお互いの知恵の見せ所です。そして、抜いてもらうことは、後続の自動車、トラックなどのドライバーの無用なイライラ感の発生を抑制し、その後の八つ当たり的嫌がらせなどが起きないようにするための方策でもあるのです。
後方の集団にブロックされて苛ついたトラックが、無理に追い越して、さらに前方の集団を威嚇し幅寄せし、それによって煽られて落車するような事が起きてしまうのです。

気持ちよく追い抜いてもらうことで、これが回避できるかもしれない。
そのことを良く理解して、自分たち仲間のためにも、無用なブロックをするようなことは辞めてほしいのです。

・信号は守ろう
集団で走行していると、前方の信号が黄色になっても、前について行こうとそのまま交差点に突入してしまうランドヌール(ズ)がどうしてもいるようです。それが最後のひとりであれば、急ブレーキをかけるよりそのまま黄色で通過し始めた方が安全だと思われる場合は良いのかもしれません。
しかし、さらに後続がいるような場合は、勇気をもって「止まります!」と後方へ声をかけて停止すべきです。
周囲の交通状況から判断して、対向で右折レーンで右折待ちをしている車両がいる場合や、交差する道路に信号待ちで停車している車両がいる場合はなおのこと気をつける必要があります。
後続がいる場合、先に気づいた人が止まらないと、赤になってまで突入してしまう人が発生しがちです。
2人、3人と赤信号で突入する様を見て、周りの人たちはどう思うでしょうか。
それでは集団で暴走している自転車集団としか見えません。
単独で走っている時でも信号を守るのは当たり前のことですが、集団になればなっただけ、より一層気を遣うべきことだと思います。

・トラブル発生時に怒鳴らない
サイクリングロードなどで、歩行者などと事故ではなくても、何らかのトラブルで言い合いになっていたり、道路上で飛び出てきた車両とぶつかりそうになり、ドライバーに向かって怒鳴っていたり、という事がしばしば見受けられます。
自分たちからすると、相手が悪いと思って、つい怒鳴ってしまうのでしょうが、その瞬間を目撃していても、周りの人には理解できていなかったり、そもそも見ていない人からは、どういう風に映るでしょうか。
怒鳴るということは、無関係の周りの人に対しても威嚇することになることを理解する必要があります。
危ない目にあえば、一瞬アドレナリンが一気に吹き出して臨戦態勢になるのが人間ですから、怒鳴りたくなる気持ちもわかります。しかし、そこでぐっと堪えて冷静になって、たとえ一言怒鳴ってしまったとしても、二言目からは冷静なところから声を発するべきです。

頭に血が上った状態では、安全に走ることはできません。
トラブルでロストした時間を取り戻すために、そのような状態で急げば、さらに二次災害が起きる可能性も高くなります。何が自分にとって重要なのかをきちんと把握したうえで、無駄な時間はどこまで使っていいかを判断すべきでしょう。

・眠気を感じる前に休憩/仮眠をとる
長丁場のブルベになると、途中で必ず眠たくなる瞬間がおとずれます。居眠りしそうだ、という予兆を感じた、もしくは感じる前に計画的に、短時間でも休憩や仮眠を取り、意識がはっきりした状態で走ることが安全のためには絶対的に必要だと言えます。
キューシートなどから事前に大休止のポイントを予定していたとしても、途中で眠気を感じた場合には、なるべく早めに休憩を取るように、臨機応変にすることが大切です。

周囲の安全が確保されていれば、場合によっては歩道などの上でそのまま短時間仮眠をとることもありだと思います。
ただし、通行している他の方からみて事故や何らかのトラブルでないか?と心配されたり通報されたりしないよう、「仮眠中」であることがわかるような札(プレート)を掲示するなど、周囲への配慮もできればした方が良いと思います。


他にもいろいろありますが、すぐに書ける範囲で書いてみました。
あくまでも私個人の私見でしかありませんが、安全に走行し完走する、ということを考えた場合、少なくともこれらのことは十分知っておき、行動できた方が良いと思います。

また、ブルベだけでこうする、というのは難しいです。
普段から、こういった走り方をすることによって、いつでも同じような行動ができるようになります。
そういうことも念頭に置いていただければと願っています。

ランドヌール(ズ)たる者、スマートに走りましょう。









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