2019.8.23(金)

 19th PARIS-BREST-PARIS Randonneur


 日本時間で昨日の夜、90時間組のゴールを迎えて終了したようです。
前回2015年は参加者として走っていましたが、今回は全く関係無くただのにぎやかしとしてTwitterのTL越しに参加者の呟きやコントロール通過時間などをたまに確認しながら、最初から最後までずーっとウォッチしまくりでした。
(その間全く仕事になってなかったりしますが……)

 6000人ぐらいの参加者がいて、そのうち400人近くが日本からのエントリーとか。
そこまで日本勢が増えるとは、と驚きを隠せないところですが、それだけ裾野も広がってきたということでしょう。

 知り合いでも誰が出ているか出てないか実は把握しきれておらず、とにかく皆さんの無事のゴールを祈るだけ。
(就活などで「お祈り」が違う意味で使われていたりしますが、無事を祈るというのはごく当たり前のことです。)

 PBPに出るためにはその年にSRを取得する必要があります。個人的には「春から走り始めても大丈夫」派なのですが、殆どの人がなるべく早めにSRを確定させたい!という希望があり、2019年はAJたまがわでついに禁断のお正月にSRシリーズを開催という事まで企画されていました。

 海外(南半球)や台湾では、日本や殆どの国でBRMが開催されない11月、12月にも開催があり、そちらへ行けばまた話は変わりますが、日本国内での最速SR取得はこのAJたまがわ「2019年 お正月サンライズシリーズ」で1/5の600kmまで走り切れば1/6のゴールでSR確定というものでした。

参考 https://ajtamagawa.org/2019brm/sunriseseries/

 たまがわスタッフでこのお正月サンライズシリーズで早々にSRを確定させて今回のPBPに臨んだ人もいました。

 PBPに行きたい。PBPを完走したい。と、日々トレーニングを続けている様子などもチラ見していて、参加された方がそれぞれのブルベを走られることを陰ながら応援してきた感じです。

 今年のPBPは前回までと異なり、発着地がサン=カンタン=アン=イヴリーヌから少し西へ移動してランブイエに変更されました。スタートから最初の補給ポイントであるモルターニュ=オー=ペルシュ、また最初のコントロール(PC)であるヴィレンヌ=ラ=ジュエルまでの区間がコース変更されているようです。
実際どのようなものであったかは参加者に訊いてみないとわかりませんが、前回までのコースより移動時間がかかっている人が多いようでアップダウン、気象コンディションなどで若干難易度が上がっていたようにも思えます。

 またコントロールの開閉時間(オープン・クローズ)でクローズ時間の計算がどうも変更されているようで、往路のルデアックなど仮眠時間が取りにくくなっているようにも見えました。

 名前は同じでもコースは違い、また長距離ブルベだと同じ日のブルベでも走っている位置によって気象条件はかなり変わっていたりもしますし何とも言えないところがありますが、前回よりは難易度が高かったというのが容易に想像できる結果となっています。

 とはいえ、そんな中でも完走される人は完走していますし、制限時間を超えても最後まで走り切る人もいて、
「ランドヌール精神」とは、みたいなものを少し思い出しました。


 時間内に完走して確実に認定を取られたかた、おめでとうございます。

時間内には間に合わなかったけれど最後まで完走された方、ランドヌールとして素晴らしいです。

途中賢明な判断で棄権された方、その判断に間違いはないと思います。安全に帰還することが第一です。


 走行中のスナップなど、TwitterやFacebookで眺めていると、前回、前々回と自分が走った時のことを思い出して、なんとも言えない感情に苦しめられた4日間でもありました。単に覗いているだけなのに。
自分の記録は多少残していますが、事細かいことはメモにはしておらず、普段は忘れ去ったつもりでいるのですが、同じような時間の流れでTL越しに見ていると、その区間の風景からどこが辛かったとか気持ちのアップダウンまで連動してしまって、封印していた辛い記憶がどんどんパンドラの箱をあけたように蘇ってきてしまいました。
 自分はたまたまラッキーなことに2011年も2015年も完走できましたが、2015年を走り終えた時、もう二度と出ることはないのだろうと思っていました。

 ある程度の走力があればチャレンジは可能だと思いますが、コンディション次第でそれなりに難しくもなるのがPBPというかブルベなのでしょう。

 4年後にまたPBPは開催されます。

 ブルベはPBPを堺に4年周期でいろいろと大きく動きます。

 今回日本からたくさんの方が参加されていて、その方達がどういう経験をしてどんな影響を受けたか。
今後4年間の国内ブルベにもかなり大きな影響があると思っています。

 オーガナイザー(主催者)、参加者それぞれが個人としてリスペクトされている世界。
 国内でもそのようなブルベとなることを祈っています。







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