2010.11.15(月)
一つ前に、初めてのブルベ参戦について、過去のメモから書いてみました。
オリジナルは身内のSNS日記なので、かなりテキトーなノリで書いているところもあり、また前後関係もわかりづらいと思うので、スタート前までに準備したことを少し追加で書いておくことにします。

2008年当時、ブルベの年間スケジュールは春先から200kmが始まり、徐々に300km、400km、600kmと距離が長いものが開催されるような感じでした。
関東近県では例外的に?秋にAJ千葉が300kmと200kmを同時開催していたので、そこで200kmへ初めてチャレンジすることができました。

当時の私は160kmぐらいは何にも考えずに1日でサイクリングと称して一人で走れるようになっていましたが、きちんとコースを定められたところを制限時間内に走る、ということは一度もやったことがありませんでした。
また、千葉県の土地勘は車で少し走ったことがある程度で、自転車では未踏の地という状態でした。
幸いにして、同じコースを既に春に走っている自転車仲間も秋の千葉200kmに参加することになっていたため、分からないことがあれば準備段階で訊けばそれなりに教えてもらえる体制にはなっていました。

当時のAJ千葉のHPは今も残っているので、そこへのリンクを参考までに張っておきます。
2008年以前のAJ千葉サイト
2008年のBRM914千葉200km
(※今後、パーマネントリンクが消えるかもしれませんが、これを書いている時点では有効)

AJ千葉から提供されている情報は、次の4つです。
コースマップ(大まかなコース図)
・キューシート Excel版、HTML版
・ALPSLABルート
・コマ図

コースマップは、パッと見で千葉のどのあたりを走るか、ということが分かります。

キューシートは、ExcelとHTMLと2種類提示されていますが、中身は同じものです。

ALPSLABルートは、当時のサービスで、今はルートラボになっています。
(古いデータはアクセスできないので、AJ千葉サイトからのリンクは現在無効になっています)
スタートからゴールまでのルートを地図上に引いてくれているので、とても分かりやすいです。

コマ図は、AJ千葉のスタッフのA川さんが作成されたものだと思いますが、とても分かりやすいものがカラー版で提示されています。
※2009年からはコマ図提供は公式には無くなりました。
(非公式には2009年でもあったみたいですが)

ここまでいたせりつくせりの情報が提供されているブルベは、そう多くありません。
最初のブルベがこの千葉200kmというのは恵まれすぎと言っても過言ではありません。

私が準備作業でやったことを以下に書き出してみます。
今だったらもう少し違うやり方もあると思うのですが、あくまでも当時の自分がやった方法です。
参考になるところもあれば、そうでないところもありますので、そのあたりはご容赦願います。

1.コースマップを眺める
千葉のどのあたりを走るのか? について、単にぼーっと眺めています。

300kmと200kmのコースが同じ地図に描かれていたりします。
指でなぞると、袖ヶ浦から南下して、あれ?このピンクのModifyってのは何だろう?と
コースが変更されているのだろう?海沿いではなく内陸部を走ってPC1まで行くのか。
PC1からPC2までは内陸部を南下して行くのか。
PC2からPC3は途中まで海沿いだけど後半は内陸部へ入っていって、何となく長そうだな。
PC3からゴールはなんだかどこを走ってるかわからないや。

そんな程度しかわかりません。

2.キューシートを眺める
マップを横に置いて、今度はキューシートを眺めてみます。

連番、総距離、区間(距離)、交差点名、進路、信号、路線名、備考
そんな項目があってそれが81行もある。パッと見た印象ではこんなの全部覚えきれないと思います。

一瞬目眩を感じながら、とりあえずPC間の距離を見てみます。
そうすると、次のような距離が見えてきます。
スタート〜PC1 約40km
PC1〜PC2   約50km
PC2〜PC3   約70km
PC3〜ゴール  約45km
合計      約205km

40kmとか50kmならノンストップで走れるけど、70kmはちょっと厳しいような気がする。
とか、そんなことをここで感じたりします。
別にPCでだけ休憩するということではないのですが、当時、PCだけでストップするぐらいじゃないとタイムオーバーするのでは?と危惧してたようです。

3.ALPSLABルートを眺める
キューシートを横において、更にALPSLABルートを眺めてみます。
今はALPSLABルートがルートラボになっているので多少機能で違うところもありますが、基本的にwebでマップにひかれたルートをなぞることができるものでした。
スタートから順次ルートを追いかけてなんとなくどういうところを通っているか、どこで曲がるかというのをキューシートと突き合わせながらコースの予習に入ります。
2〜3度、通しで眺めてみて「覚えるのは無理」と悟ります。

4.コマ図に頼ってみる
キューシートは無味乾燥の指示ですが、コマ図だともう少しビジュアル的要素があって、曲がるポイントなどが一目瞭然だったりします。
コマ図の提供は主催者によって大きく扱いが異なりますし、キューシート以上に表現の違いも大きくなります。AJ千葉が当時提供していたコマ図は、とても分かりやすいものであり、初心者として参加するブルベとしては、本当にありがたかったです。

そのコマ図のサンプル(一部コピー引用)


これが実際のコマ図です。
A4縦を上下に区切って、2ページ分が1枚に描かれているのですが、1ページ分はA5横サイズで20コマ、右下から上に、右から左に、という順を追って読んで行きます。

コマ図とALPSLABルートの地図を眺めて分岐の場所での意味を再確認します。
例えば、一番右下のコマは凡例になっていますが、連番で1つめはスタート地点、2つめは最初の分岐点になります。
そこは、区間距離が1.5km、総距離が1.5kmで、右T字路で右折するんだ、ということが分かります。
「橋を渡りすぐ右折 木更津市に入る」という備考も書かれているので、地図上で手前は橋、右折したあとは市境を越えて木更津市となることが分かります。
ふーん、キューシートとコマ図は、こうやって読むんだな、ということが徐々に分かってきます。

その次の3つめは、進路が「変則五差路」となっていて、キューシートだと「左前方」「道なり」という文字だけですが、コマ図では道路の概略図が書かれているので、なんとなくイメージしやすくなっています。そして、その部分をALPSLABルートの地図で確認すると、地図上のルートだと無意識のうちに見落としてしまうような場所だったりします。

この時点で今ひとつ良くわかっていないのが「路線名」という項目だったりしますが、これは例えば11つめのところでT字路(信号あり)を左折して、というところで曲がった先がR16なので、この表記では「路線名」は次の道路を示していることがようやく理解できます。

5.実際にどう利用するか考える
コマ図を見ながら走れば、なんとか走れそうだ、という気がしてきました。
コマ図を常時見れるようにしておくためには、コマ図ホルダーなるものをハンドルバーあたりにつければ良さそうだということを、なんとなく聞いていたのでAJ福岡のサイトとか、知り合いのブログ写真とかwebから何となくそれ風のものを参照して、自分で作ってみることにします。


それがこんな感じで、100均でクリアフォルダのケースを買ってきて、ハンドルバーとシフトケーブルになんとなく留めてみたものです。

当時使っていたサイコンは、GARMIN Edge305です。普段からこれで走っていたので、区間距離、総距離はこのEdge305で表示させることにします。
総距離は普通にスタートしてから積算で出てきますが、区間距離をどうするか?
おそらく総距離はずれてしまって分かりにくくなることが想定できたので、なるべく区間距離をチェックしながら走ってみようということで、区間距離は「ラップ」で計測することにします。
これはキューシート(コマ図)の番号毎に、ラップボタンを押して、細かく区間を計測していくことで対応します。
Edge305のバッテリーは200kmブルベでなら問題にはならないので、外部バッテリーとかは考えず、フル充電で当日朝スタート前にスイッチを入れることで対応することにします。
※Edge305でもベースマップは無いもの、ルート情報は工夫すればいれられるのですが、当時そこまで使い込んでいないのと、知恵がなかったのでやっていません。

ここまでが事前準備ということになるでしょうか。

ついでに言うと、初ブルベはきっちり完走したい!!
という気持ちが強くて、開催の1週間ほど前に
・新しくホイールを投入 WH-7850-C24-CL
・ホイール試走と称して、多摩サイ〜名栗〜青梅に戻って〜奥多摩湖〜風張峠〜武蔵五日市〜八王子〜大垂水峠で折返し〜多摩サイ、と200kmばかり走行
などという事をやっていたりもします。これはさすがにやり過ぎ。(苦笑)