2013.9.9(月)

 道交法では、反射板だけでもOKですが、反射板よりも自光する赤色の尾灯の方が被視認性としては優位です。
ブルベの場合は、尾灯(車両に確実に固定されたもの)が必須とされています。

 尾灯自体は1灯でもOKですが、あくまでもそれは最低限の装備として求められているもの。
長くブルベを走っていると、前照灯や尾灯が何らかの不具合で故障するという事態に遭遇し、予備の必要性について強く意識をすることになります。

 雨が降れば水没リスクがあり、長時間の使用で振動などで電極の接触が悪くなっていたりで突然の消灯だったり。前照灯は消えればすぐに目視でわかりますが、尾灯の場合はすぐにはわかりません。
夜間、または昼間のトンネルなど、尾灯の点灯が必要なところで知らずに消灯というのは、かなり怖いものです。
そういうリスクを避けるために、常時2灯をフレームに固定して装備しておき、2灯とも点灯しておくという方法があります。
もっと細かく言うと、その2灯は同じ尾灯であれば点灯開始のタイミングをずらしておくとか、予備バッテリーの交換タイミングをバッテリーライフよりも早めに決めておいて実際に交換するなど、運用上の工夫も必要です。

 多くの自転車乗り、特にロードレーサー系に乗っている人は、なるべく軽くしたいと装備を小さくコンパクトにしていく傾向があるように思いますが、ブルベライダー(ランドヌール)の場合は、経験を増すにつれ不要な装備は減っていくもの、灯火や反射材に関しては拘りをもって増やしていく人が多いように思います。

 また、折角光量の大きい尾灯をつけていても、取り付け角度によっては被視認性という点で有効に働いていない場合もあります。

過去ログ参照:2012.10.5 尾灯のブラケット変更:角度調整

ブルベのルール上の装備については以下を参照
(あくまでも必要最低限のものであって、各参加者が自分で追加の装備を持つのが当たり前)

BRM/AJ規定より引用

第6条 装備

夜間走行のために、車両に確実に固定された前照灯と尾灯とを装備することが必要である。灯火は常に完全に機能することが必要である(予備灯火は強く推奨される)。少なくとも一つの尾灯は(点滅モードではなく)常時点灯モードでなければならない。上記の要求を満たせない走者は出走を許可されない。

 灯火は夕方から明け方まで点灯しなければならない。また他の視界不良の条件下(雨天、霧等)でも同様である。走者は、グループで走ろうと単独であろうと上記の要求を満たさねばならない。いかなる走者も各自の灯火を使用しなければならない! すべての走者は反射ベスト、反射たすき、反射肩掛けベルト(Sam Browne belt)、もしくは前後の見えやすい位置に反射素材がついた同様のものを着用しなければならない。

本夜間走行規則のいかなる違反をも、走者は即座に失格となる。

 ベル装着とヘルメット着用を義務付ける。400km以上では前照灯2つ、ヘルメットに尾灯(点滅可)を装着すること。

引用おわり


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。