2012.7.2(月)

ブルベ、ACP公認BRM規則で、国内道交法に準じた車両でないと参加出来ないということで、ブルベに参加する自転車乗りはベルを付けている訳ですが、本来は全ての自転車が備えるべきものだったりします。

自転車がベルを鳴らすというと、ネガティブなイメージとして連想されるのが、歩道走行のママチャリとか歩行者をベルでどかして走るような行為だったりすることもあって、実際には使ったことがないという人もいるでしょう。
※いろいろ解釈はありますが、上記の使い方は警音機の不正使用ということになるかもしれません

頭から「ベルは不要」と決めつけている自転車乗りの人もいたりするので難しいところですが、私は日常的にベルを使っています。
例えば、多摩サイなどを普通に走って居ると、ほとんどが直線で土手上ですから左右が見渡せるのですが、ところどころ斜めに自転車があがってくるスロープや、左右から階段であがってくる場所があります。
左右を見ないでそのまま飛び出して来るような感じの場合、基本的にはすぐにブレーキで減速するわけですが同時にベルも鳴らします。少し離れた場所からでもよほど強風の向かい風でも無い限り、チーンと一回鳴らせば相手に聞こえるのです。
それは注意喚起をすることであって、事故を未然に防ぐために必要だからすることです。

前を歩く歩行者に向かって、何も考えずにチーンチーンチーンチーンと鳴らし続けて走る人も居ますが、そういうのとは少し違うと思っています。

左右を見ないで飛び出して来るのは、ママチャリや歩行者だけではありません。
それなりのロードレーサーに乗った人でも、全く見ないで飛び出してきたり、酷い時はゆるゆると道路全面を塞いでUターンしようとしたりします。ランナーに多いパターンでもありますが、自転車乗りにもいるのです。

タイミング次第ですが、少し手前で気づければチーンチーンチーンと3回連続ぐらいで鳴らせば、相手もさすがに「ちょっとまずいかな?」ということに気づくわけです。
ベルを鳴らすのは、自分も減速して停まれるような体制に入るわけですが、四六時中後ろを確認できているわけではありません。後ろから突っ込まれないように、ということも考えて鳴らすのです。
※向かい風の時など、こちらがゆっくり走っていても無賃乗車の人もたまにいますしね

比較的ガラガラで見通しの良いところでも、逆に見通しが良いが故に何にも考えずに飛び出してくる人がいる。
それが現実です。そういう世界ではベルはそれなりに役に立つといえると思います。

声掛けをすることもあれば、もう少し危険度が高くてベルを鳴らすこともある。
本当にきわどいタイミングだと、大声をあげることもあります。
伸びるリードにつながれた飼い犬が左右から飛び出してきたりもしますし。

一般道でも狭いところで見通しの悪いところ、路地があって誰かが出てきそうな雰囲気のところは左端ではなく車線中央よりに1m以上は空けて走りながら、手前でベルをチーンと一発鳴らしたりもします。
※左端を走ると左側からの飛び出しが見えないため自分でマージンを取っておくことも大事

今はほとんどの歩行者と多くの自転車が携帯片手に見ながらふらふら徘徊しています。
ヘッドホンをして耳を塞いでいる人も多いのですが、声をかけるよりベルの方が鳴らした瞬間に気づくように思います。
※本当に大音量で効いていると無理でしょうが、ベル音は結構耳に届くようです。

車相手には殆ど効かないでしょうが、ベルも使えるということを知っておいて貰いたいと思うわけです。


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