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緊急時の連絡方法(東北地方太平洋沖地震で学んだこと) [安全装備]

2011.3.16(水)

3.11東北地方太平洋沖地震が発生した時、私は道志みちの青野原(相模原市緑区)あたりを走っていました。
備忘録的に、その時のことを再度思い出して書いておきます。

セブンイレブン津久井青野原店で停電に気付き、とりあえずiPhone(Softbank 3G)でtwitterにアクセスすると、
回線は細いもの、なんとかつながる時と、つながらない時がありました。
まわりで携帯電話で通話しようとして誰もつながっていない状況を見て、iPhoneからは電話せず。
また、ドコモの携帯でも電話はしませんでした。
自転車走行中で地震の揺れを直接感じなかったため、非常事態だという認識が全くもてていなかったことを追記しておきます。




普段ネットに接続するのはスマートフォンとして使い慣れたiPhoneが一番多いのですが、Softbank 3Gの通話エリアは狭く自転車で山へ行くときには大概使えなくなるので、必ずドコモの携帯電話を併用しています。
本当の山奥へ入ってしまうとドコモでも圏外になりますが、Softbankとは比べものにならないぐらい安心感があります。
今使っているドコモ携帯は、防水でWi-Fiの親機としても使えるようなものです。親機として使ってiPhoneからアクセスするのが一番贅沢な使い方ですが、さすがに料金が高いので昨年の北海道1200の時に使ったぐらいで殆どその使い方はしていません。

平日、単独で山へ走りに行くことが多いのですが、たとえば都民の森(奥多摩周遊道路)とかでも、Softbankは圏外です。
何かトラブルがあった際に、連絡手段が無いというのは本当に困るので、iPhoneの使い勝手がいくらよくても緊急時に使い物にならない端末を1台だけというのはリスクが高すぎます。そういう理由で自転車に乗るときは必ずドコモ携帯もジャージポケットに入れるようにしています。
(元々、通話用としてはメイン携帯として10年以上ドコモを使ってきているのですが、最近はtwitterやメールのやりとりが殆どでPC用の複数メールアドレスも全て見れるように設定してあるiPhoneが圏外でなければ殆どそれで事足りてしまいます。)

さて、話を3.11に戻しましょう。

青野原からゴールのあざみ野に5時20分頃戻ってドコモのメールをチェックすると、5:10に家族からメールが届いてました。
学校から連絡があって子供を引き取りに行ってきたようです。とりあえず、電話は通じないので「帰る」ということをメールで返信しておいて、自走で40分ぐらいで帰宅しましたが、タイムラグがあまり無い状態でメールのやりとりはできていました。
その場でiPhoneからは、Gmailでゴールした旨連絡を入れましたが、送信するのにかなり時間がかかったもの、送信成功してしまえば(相手側のメールによりますが)タイムラグは殆ど無く連絡ができました。
iPhoneのMMSから送ったものに関しては、しばらくたっても返信が無く、その時は気づきませんでしたが携帯メールは場合によっては遅延することを後で思い知ることになります。

子供の引き取りは、うちは連絡を貰って学校へ引き取りに行ったそうですが、電話が通じないため携帯メールで連絡を受け取ったそうです。しかし、殆どの親が引き取りに来れず、集団下校へ変更となったとのこと。
学校の連絡網は基本的に家の固定電話で連絡することになっていて、でも実際は外出していたりつながらないことが多いので、父兄(というか母親)同士の間では携帯電話の番号をお互い知っていて連絡するし、電話よりもメールの方が安いこともあって携帯メールが代替手段になっているようです。

学校に引き取りに来なかった人は、「知らなかった」とか「メールもらってない」とか、そういう話だったそうですが、後日聞いた話としては、「うちは9時過ぎになって寝ようとしているときにメールが来た」だとか。
3時過ぎの連絡が9時過ぎに遅延して届くというのは・・・
Softbank携帯を使っている人のところだけだったようです。(ドコモ、auは遅延せずに届いていたようです)

災害発生時には混雑するので電話が通じにくいことは仕方ないと思います。しかし比較的帯域を使わない携帯メールですら長時間の遅延が発生するということは、覚えておいた方がよいでしょう。
そして、緊急時の連絡手段としてはSoftbank 3Gは現状では全く使えないことを再認識させられました。
スマートフォンであれば、簡単にPC用のメールも使えますし、ガラケーでもネットアクセスができれば同様の事をすれば連絡できると思います。
また、twitterのTLはネットにアクセスができれば、他の方からいろいろな情報が貰えるのでとても有効でした。

基地局やバックボーンが落ちるほどの被害が出てしまえば別ですが、基地局は停電しても大概は数時間から数十時間はバックアップ電源で動いてますし、回線が細くてもネットアクセスやメールはなんとか通るようです。
月々の料金の問題もあるでしょうが、複数キャリアを持ち歩いているのもこういう時には役に立つかもしれません。

また、それ以降の話でいうと、緊急地震速報などエリアメールで届き、iコンシェルで電車の運行情報などが随時届くドコモのガラケーは、これはこれで良くできたものなのだと見直すことになりました。
幸い、うちではまだ停電を経験してませんが、夕方ピーク時の節電タイムには消費電力の大きいTVは消してしまう(その他の時間帯も殆どTVはつけません)ので、どうしても見たい場合はガラケーのワンセグでTVを見るという手段もあったりして役に立っています。
平常時には、「ワンセグとか無駄な機能はいらないんだけど」とか思っていましたし、もともとTVは殆ど見ないのですが、こういう事態になると重宝しています。

そんな訳で、今のところはドコモのガラケーとiPhoneの2台持ちは、当分続けることになりそうです。
SIMロック無しの海外版(香港など)iPhoneを買って、日本通信のSIMを差してということも考えていたのですが、その場合でもドコモのガラケーを外すことはできないだろうなということを痛感しています。

(追記)
ブルベのコースでは、ドコモやauでも圏外となるところが多々あります。
夜間の峠などは、なるべく他のブルベライダーと前後して走ることでリスク回避していますが、可能であればハンディ無線(アマチュア無線)を持っていてもよいのかもしれない、と思うこともあります。
実際に事故を目撃して、どのキャリアでも圏外だった事例があります。誰かが先に山を下ってから連絡してくれたようですが、単独走行の場合はそういった対応は難しいでしょう。
このあたりは、どこまでのリスクに対して装備を持つべきか?ということなので正解は無いですし、閾値も個人個人で異なる話です。

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