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コース修正とキューシート [BRMスタッフ見習]

2011.10.31(月)

来月の走行会、先日の下見試走の結果を受けて、まずはルートラボでコースを修正してみました。
修正とはいってもオリジナルも残しておきたいので修正ではなく、新規にルートを引くことで用意しています。

走行会だから多少緩く考えているところもありますが、キューシートの準備をどうするか、結構これが簡単なようで簡単ではなかったり。元々がBRM初心者というか、これからブルベを初めてみようという人をターゲットにしているので、2種類用意すべきか?迷っていたりします。

キューシートって、主催クラブや担当スタッフによって、書き方がだいぶ異なるのです。
このあたりをどう伝えるか。あくまでも「これはひとつの例ですよ」ということで提示するものを何処の書式にあわせるか。詳細度をどこまでにするのか/抑えるのか。そんなさじ加減が問われるわけです。

コースをどう作るか、という時点で既にそのコースには作成した人の個性が色濃く表れるのですが、さらにキューシートでどう表すか、というところでさらに濃淡がはっきりしてくるのです。
AJ神奈川の流れを汲むところは、たいがい「あっさりとしたキューシート」が多いです。道を知っている人には問題無くても、年月が経てば道路も改修工事で迂回路やバイパスができてまっすぐでは無くなっていたりする場所もありますが、あまり頓着なくキューシートが継続的に使われていたりする時期もありました。

DSC06690.jpg
※道路標識がわかりやすく出ているところ
 道路番号も変わらないし行き先表示を見れば、どちらから来てどちらへ行けばよいか分かる
 こういうところではキューシートには何も記載されない
(青葉の場合、標識が無くても記載されない事が多い)

正直、最初の頃は理解できなかったのですが、いろいろなところでブルベを走ってみて何となく耳に挟んだことですが、彼らは「コースファインディングも楽しみのうち」というような事をよく言っていました。どこかで道をちょっと間違えても、方向があっていればそのうちまた元の道に戻って先に進めるようなことを暗黙のうちに容認しているようなところがあるわけです。
また、自分がどこにいるのか、現場で地図読みができることが前提であり、キューシートの他に地図を持ち歩いていることが基本だという訳です。

実際に自分でいくつかコース候補として何本か引いてみたり、走ってみたりして、まぁそういう考え方もあるかな?と漠然と思えるようにはなりました。

完全に腑に落ちたのは、やはりPBPを走ってからです。フランスの都市間を結ぶ道路を走って、日本とはだいぶ状況が異なることを知ります。どこかからどこかへ行くには、途中経由するいくつかの都市を結んでいけば自ずと最短ルートとほぼ近くなるのです。都市部で迂回させるための右左折はあっても、それ以外は、次はどこの都市(村落)とあれば、たぶんそれだけで道は決まるし走れるのです。
道路標識もその先の方向にある都市名と距離が書いてあり、たぶんそれで十分なのでしょう。

日本の場合は、それが通用するところもありますが、同じ方向に複数の準幹線道路が走っていたり、もっと縦横無尽に道路が入り組んでいたり、そもそも地形的に複雑だったりと、ある程度細かいルート情報がキューシートによって与えられていないと主催者の意図したとおりには走れないのでしょう。
そこで主催者の意図が、正確にトレースしてもらうということよりも、だいたいあっているから大丈夫じゃないの?主要ポイントさえ外さなければ、みたいなノリだと、粗いキューシートでも十分ということになるのでしょう。

私は最初に走ったのが千葉ブルベで、キューシートと共に当時は提供されていたコマ図をホルダーに挟んで走りました。区間距離がほぼ正確でかつコマ図も正確でわかりやすい。そこが初ブルベの原点になりました。
そのため次以降は神奈川で何本か走ったもの、まず予習段階でいくつかの地図を調べてもキューシートがどの道を指しているのか分からない、という事にぶち当たったとき正直路頭に迷った気がしたわけです。
どうしても分からず事前に自分で試走に出かけて、それでも判別がつかなかった場所も実はあったりします。

コースの複雑さでいうと、関東地方では宇都宮がマニアックな小道を走らせてくれたりして難しいのですが、そこは代わりに詳細なコマ図と主催者からルートラボでGPSデータもダウンロードできるコース情報が提供されていたりします。コマ図に従って走れば区間距離や目印の見落としをしなければ迷いません。
ただ、これを全てのコースで準備できるかというと、スタッフの労力はかなりのものになるし、よほどの好き者が揃っていないと続けられないでしょう。

あとは表記ルールも実はそれぞれ少しずつ違っていて、特に神奈川というか青葉はだいぶ違ったりするタイプのキューシートがあるので注意が必要です。
千葉や埼玉のキューシートなら初見でも走れるのですが、それに慣れているとどうも難しい。
細かいことを気にし出すと、道路番号が途中で変わる道路もあったり、同じ名前の道路が旧道とバイパスで分かれていたり、いったいどっちが正しい道かわからなくなる。なんとなくの道なりで走るとこっち?いや違う。知っていれば簡単だけど、知らない人が走るとミスコースしやすいポイントがキューシートには乗っておらず、かつ次までの距離があまりに長いので、どこでミスコースしたか気づくか?ということも遅れがちになる。

それを「楽しい」と思ってもらえるか、「そりゃないでしょ」って恨まれるかは、受け手次第でもありますが初心者だとまずは「完走したい」という思いが強い場合が大半なのでブーイングにさらされる可能性が高いわけです。

そんなことを考慮に入れながら、どうするかちょっと考えてみたい訳です。
やっぱり2種類提供して説明する方がよいのかもしれません。


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