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パーマネントってなんだろう? [パーマネント]

2013.1.9(水)

SR600 シューペル・ランドネといものが、Randonneur 10000受賞資格にも絡んで、
2013年から国内でも3コース新しく登録されて実施されることになるようです。

SR600は600kmで獲得標高10000m以上という、山岳スペシャルなコースのようですが、
ブルベのような感じで制限時間が厳しいランドヌール部門で50時間。
通常のACP公認600kmブルベは40時間ですから、獲得標高があがる分10時間ほど
時間に余裕が持たされているようです。
この他、ゆっくり何日もかけて回るツーリスト部門というものもありますが、ここでは割愛。

このSR600はパーマネントと呼ばれる、ブルベの派生種目みたいなものです。
国内だと先にSR600というラスボスみたいなものが先に紹介されて導入されるので、
ちょっとピンと来ないかも知れませんが、パーマネントというのは英語のpermanentですが、
開催日が決まっているACP公認BRMとは違い、いつでも走れる常設コースのようなものです。

フランスは、フランス国内自体の認定を含めてACPが行っているので、
実際は少し違うのかもしれませんが、ACP公認BRMを走って人達の間でのパーマネントというと、
ACP公認BRMではない、国内での常設コースを指すようです。

例えば、イギリスにはイギリスの国内パーマネント規則があり、
アメリカにはアメリカの国内パーマネント規則がある。

フランス語は全く分からないので、まだ多少は読める英文を頼りにちまちま調べてたりもしますが、
アメリカではパーマネントが割と一般的になっているように見えます。
アメリカのAJに相当するのはRUSA: Randonneurs U.S.A. ですが、
RUSAの管理下でアメリカ(北米)国内のパーマネントは行われていて、
年間の認定走行距離に応じて各賞があったり、それなりに多走行ランドヌールの走行欲を満たして
くれているようです。
(年間3万km以上走る猛者もいるとか)

パーマネント自体は常設コースですが、コースにはコースオーナーがいます。
RUSAだと、RUSAのサイトから検索すれば多くのパーマネントコースがあることがわかります。
参考:RUSAのParmanents

国内の首都圏に住むランドヌールとしては、
自分でできることの範囲で今の需給ギャップを埋める(特にシーズン始めの混雑)には、
どうしたらいいだろう?といろいろ数値的なところでシミュレーションしたりもしていますが、
同日開催で1000人枠ぐらい作れないかぎりは、圧倒的な物量でもって需給ギャップを埋める
ということでできないというのがおよその結論だったりします。

ひとりの主催者が担当できる範囲だと多くて100名。
東京近郊で10箇所で同時に200kmを年初開催、とかすれば、
見た目には解消できるのかもしれません。
が、現実的には今の段階では、それは難しいでしょう。

一度200kmを走ってしまえば、もうあとは300km以上でいいよ、という人もいますし、
何度でも200kmを走るという人もいます。
長距離ブルベへの調整を兼ねて毎週なるべく走りたいという人もいたりします。

全ての人の需要を受け入れるだけの供給力は、今の主催者には不足しています。
というか、誰も言わないので言ってはいけないのかもしれませんが、
今の状況は圧倒的におかしな世界になっていると言わざるを得ません。

主催者と参加者
ブルベが一般的になっていく過程で、参加者だけ、という人が増えすぎたのだと思います。
これは自分にも責任があると思って、たまたまスタッフ側に回ることで、
今はなんとか供給側の作業にも関与することができていますが、
あくまでも、たまたま機会があったからスタッフをやっているだけです。

黎明期であれば、走りたければ自分達でコースを作り、
自分達で試行錯誤しながら実走して認定を獲っていく。
だからそこに集まった人達は、おのずと相互扶助で成り立っていたのでしょう。

ACP公認BRMは、前年にスケジュールが全て決まってしまいますから、
イベント開催としては年単位でしか物事が進んでいきません。
ブルベ自体、のんびりとした遊びなので、おそらく本来はそれで十分なのでしょう。

ACP公認BRMに拘らなければ、
パーマネントという遊びが、そろそろ日本の中で増えてきても良い頃ではないか?
そんな風に思っています。

「今月はブルベ無いから、2週間後の週末、誰かこのパーマネントコース一緒に走らない?」
twitterでもfacebookでも構いませんが、何らかの方法で自分の身近な人に声をかけて、
数人集まって、そのパーマネントコースを走る。

天候が悪かったら、それでも走りたい人は走る。
そうでない場合は、1週間後に延期する。
「やっぱり天気がいいときに、このコースはサイクリングしたいよね。」
そんな気楽さで走る。

できれば、ACP公認BRMでの認定にはならなくても、RUSAみたいな国内での距離認定があって、
それに対して認定走行距離が積算されていく、とかがあると、
単なるサイクリングでもなく、ガチガチのブルベでもなく、
小回りの利くロングライドの機会が増えるのではないかと思っていたりします。

ちなみにRUSAのParmanentsを見ると、200km以下(100km〜199km)というコースも
結構あったりします。
国内では200kmブルベにチャレンジする前に、手頃な練習サイクリングをするには、
ベテランの人達に個別に連れて行ってもらうぐらいしか方法はないのですが、
200km以下のショートコースがあると、組み立てやすいと思います。

ブルベと違うのはいろいろありますが、距離区分が明確に決まっていないところが、
ある意味とても素晴らしい。
スタートからゴールまで200km+αにしようとすると、どうしてもココは寄れない、
とか、ちょっとムダに迂回させないと、みたいな距離調整で苦しみます。
(あくまでもコース作成の苦労ですけど)

ところがパーマネントでは、183kmだったり、227kmだったり、
単に引いたコースの積算距離数がそのままコースの距離になる訳です。
純粋に、コースとして走って楽しんで欲しいところをつなぎあわせて、
それで終わりにすることができる。
(実際にはその他にも考慮点があるので、違う苦労はあるでしょうが)

きっと他の誰かが、国内で開催できるように考えてくれてはいると思いますが、
自分でも少しずつ勉強してたりするのがパーマネントだったりします。

ACP公認BRM以外で走るか?という気がしなくも無いのですが、
そういう層が実はもう結構生まれているのではないかという仮説と、
そろそろACPの看板頼みでなくても、ブルベ的なイベントは各地で行われても
おかしくないよね、という気がしているわけです。


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