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SRって目指すモノ? [BRM四方山話]

2013.5.23(木)

 普段の会話で周囲の人から影響を受けることは多々あります。
この時期に開催されるブルベは400kmや600kmが多くなり、今年のSRまで到達された方も結構いらっしゃるようです。まだ寒い頃の200kmから走り始めたランドヌールは、もう一区切りついて、あとはさらに別のところへ向かうとか、もう1周するとかいろいろあるのでしょう。

 SRって目指すモノ?

 ふとそんな疑問がわき上がります。今となってはSRは自分に取っては、少し頑張れば手が届く範囲にあり、あまり強烈に「それが欲しい」という思いは無くなりました。ですから、そこで何かを語っても、枯れた人達には同意を得られるかもしれませんが、これから獲ろうと思っている人には理解されないことでしょう。

 そんなわけで、自分が最初にSRを獲った年の頃まで、自分の記憶を遡ってみます。

 通年でブルベに参加することになったのは2009年からです。前年2008年の秋に千葉200を走ったのが最初ですが、実はその前に、個人的なロングライドで2008年の「直江津集合」で、ソロで自宅(世田谷)から渋峠経由で直江津までオーバーナイトで雨中走行、トータル330kmを走ってたりもします。
時間をかければ300kmぐらいまではオーバーナイトでも走れる、という状態からのスタートでした。

 通年で参加するなら、やっぱり目標はSR。当時そう思っていたことは確かです。その先にあるモノは見えていなかったし、知っていたとしても自分の手に届く範囲だとは到底思えず、気にしてなかったのでしょう。

 国内でブルベを走り、200kmからステップアップして、300km、400km、600km、と延ばしていく。それだけを考えていたと思います。

 目指しちゃうと、確実に獲るためにリスクヘッジを考える必要があって、年間でのブルベ参加計画として、200kmを2本、300kmを2本、400kmを2本、600kmを2本、エントリーすることにしました。そして実際にそれだけ走っています。今から思い返すと、SRを獲るためにかなり綿密に考えて計画的に行動していたというマジメな参加者時代だったようです。

 当時の自分には300kmは多分頑張れば走れるだろう、という認識はありましたが、400kmはどうなることかわからない世界で、コース研究など、それなりに走行シミュレーションをして、自分がどこまで走れるか過去のデータと照らし合わせながら判断していたようです。

 最初の400はAJ神奈川の2009年BRM425沼津400の予定でした。

ところが、これが荒天予報で、苦渋の決断で初めてのDNS。

当時SNS日記に書いたものを、そのまま引用します。

BRM425 DNS

ブルベコミュにも書きましたが、日記の方にも備忘録として。

BRM425神奈川400km沼津
いろいろ考えてDNSにしました。

実際は走ってみないと分からないのだと思いますが、
今の自分の経験や実力を考えると、荒天が予想される中、
沼津400のコースへ出て行くことは無謀という判断です。

BRM131逗子200kmの時は、
◯200kmである(ほぼ日中走行の半日でおわり)
◯200km自体の走行経験はBRM以外でも十分にある
◯リタイアしても帰還は可能(鉄道沿いでいつでも輪行可)
◯荒天のピークは過ぎたところでスタート時刻
 (これ以上悪くなることは無いという予報)
などで、自分なりにチャレンジする価値があると思って、
走っています。

今回のBRM425沼津400kmは、
×400kmである(夜間の山岳走行、街灯無し走行あり)
×400km自体の走行経験が一度も無い
×夜間のリタイヤは投宿などが必要
×土地勘が無い
×スタート時点でまだ天気は下り坂
×沼津〜駿河湾沿いの走行でずぶ濡れとなる予想
×荒天のピークは土曜日昼〜夕方にかけて
 (山間部でどうなるかが全く読めない)
×往路は根性で行けても復路の気温、路面状況を考えると
 根性だけでは行ってはいけない
といったような感じで、思いとどまりました。

正直に言うと、行かないとか走らないって
とっても悔しいのです。すごくカッコ悪い感じがするし。
でも、大人の遊びなんだから、無理はしても無茶はイカン
ということです。

荒天でも走力的には走り切ることができるように
なりたいとは思いますが、今はまだなのです。

あ、ライトのホルダーがギリギリ届いたよ。(苦笑)

ここに書いてある、逗子200というのは、この年の最初の200kmでした。
これもかなりの荒天だったわけですが、仲間内で一人だけ出走したブルベでした。
出走した理由は、上記にも書いていますが、荒天のピークを過ぎたところからスタートする。
そこに望みがあったからでしょう。

ちなみに、このDNSがよほど悔しかったのでしょう。
直後に行われた沼津軽井沢400に滑り込みエントリーして、それを完走していたりします。
当時の自分にとっては、比較的難易度低めの400kmを最初の400kmにしたかったもの、それが荒天で自分の実力的に走れなかった。そのリベンジには直後の沼津軽井沢400が一番早いブルベだったのですが、このコースは(当時としては)山岳風味の味付けがされていて、難易度が少し高くなる感じでした。
須玉から信州峠を超えて川上村に入り、さらに馬越峠を超えて南相木村へ抜けて小海へ降りて行く。

沼津400を一緒にDNSしたリベンジ仲間と一緒に、この信州峠と馬越峠を実際に走りに行って、走行時間がどのくらいかかるかチェックした上で、実際の本番に挑みました。

BRM509沼津軽井沢400で400kmをクリアした翌週、保険でエントリーしてたBRM516千葉400も完走していたりしますが。

400kmなんて走れるかどうか分からない、というところから一気に畳み込むように2週連続で400kmを走り、翌週はお休みして、翌々週のBRM530沼津600をなんとか完走してSRを獲ることができました。
この沼津600も雨が途中で降って、リアのテールライトが水没して予備のテールライトを使って走行継続したり、それなりにいろいろありました。(今回は割愛)

さらに保険だったはずの、BRM613千葉600(茂木・時計回り)も完走して、形式的にはWSRというところまで一気に走り切ってたりするわけですが……
2回目の600kmは眠くて眠くて仕方がありませんでした。
そして、視界の悪い夜間走行で工事の縦溝にタイヤをとられて落車したり、自販機の前で仮眠したり、今につながる体験はほとんどここまででし尽くしたような気がします。

 まるで麻疹にでもかかったように、SRを目指して走り、走り切った後は、それなりにロングライドの経験値を上げることができた。ブルベの200km、300km、400km、600kmという認定距離は、うまくできた仕組みなんだなぁ、と思ったことあります。また、個人的にはストレートで獲るのでなく、間に一度自分の判断でDNSを挟んでいる。これが経験的には一番良かったと思います。

 今になって思う事や、毎年SRを重ねて行くことについてどう思っているかは、また別に機会に少し書いてみることにします。

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