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ツール・ド・フランス(講談社現代新書)読んでみて+ブルベの歴史など [自転車本]

2013.6.19(水)

 昨日の朝、TwitterのTLを何気なく眺めていたら、著者であるスポーツジャーナリストの山口和幸さんが、つぶやいているのを見かけて、

「ツール・ド・フランス」というタイトルで、講談社現代新書で発売されたことを知りました。

ツール・ド・フランス (講談社現代新書 2214)

ツール・ド・フランス (講談社現代新書 2214)

  • 作者: 山口 和幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/18
  • メディア: 新書
講談社現代新書なので、こんな感じのカバーですが、実際にはタイトルのところ以外、約8割!ぐらいの大きな帯がついていて、パッと目を引くデザインになってます。

 へぇ〜、面白そうだな、とその場で検索してみたら、Amazonではまだ未発売というステータスでしたが一旦ポチっと。
その後、他のところも検索してみたら、hontoでは既に24時間以内に発送、というステータス。

午前中に再度検索してみたら、Amazonでも在庫ありになっていたので、自分のオーダーステータスを確認してみたところ、特に変化が無かったので、「これはまずい」と思って朝入れたオーダーをキャンセルして、再度Amazonからオーダーし直しました。

 このあたりはAmazonの仕様が実際どうなってるかわからないのですが、発売日に在庫ありとなった場合は、こうやってオーダーしなおすと、当日入手することが可能です。
※私の場合は、Amazonプライム会員でもあるので無料で当日お急ぎ便の適用が可能

予約だと、デフォルトが通常便なので出荷は今日中に行われても、到着は明日以降で酷いときはメール便だったりして、何度か発売日の翌日以降に届くことがあったり。急がなければ別によいのですけど(苦笑)

 そんなことは置いといて、なぜ「ツール・ド・フランス」を買ってお勧めしてるかというと、ブルベの歴史を少し囓ったことがある人はご存知でしょうが、ツール・ド・フランスの歴史には、その前に開催されていたPBP;Paris Brest Paris がレースだった頃が原点として出てきます。

 私自身のことで言うと、ロードレーサーである今の愛車、2007 TREK Madone SL 5.2 を買ったのは、ちょうど2007年のツール・ド・フランスをJsportsでTV観戦している最中だったりします。
ツールのことは、おそらくそれよりも昔、NHKで放送をしていた頃に少し見たことがあったりで、すごいよねぇ、ぐらいの小並感でしか語れない程度ですが、なんとなくは知っていましたが、歴史とか文化とかまではあまり分かっていませんでした。
 Jsportsで見るツールの映像は綺麗で、フォールディング小径車でポタリングというスタイルから、もう少し遠くまでツーリングをしてみたい、ロードレーサーに乗ってみたいと思うようになった訳です。
当時の自分は、まだ車遊びがメインの遊びで、下手の横好きレベルでサーキットの走行会へ行ったり、ジムカーナ練習会に行ったりという感じでしたが、新しい自転車を手に入れてほぼ毎日、多摩サイを走るようになって徐々に興味が自転車にシフトして行きました。
それ以前から小径車では走っているので100kmぐらいは元から走れたというのもありますが、2007年の7月に買ってすぐ、納車前にGARMIN Edge305(705がまだ無かった時代、地図なしの自転車用GPS)を調達して、納車後にはすぐ100km、120km、160kmと距離を伸ばしていったことを覚えています。

 その年、2007年の8月には、前々回のParis Brest Paris Randonneur が開催されていたことは、後になってから知ったのでした。(2007年の秋頃に国内BRMについてはじめて知りました)

 歴史の話には今も詳しくないですし、あまり文献があるわけではありません。ACPやブルベ(BRM)の歴史は、Audax Club Parisien サイトでオリジナルのフランス語版でなく、英語版の方で、英文表記を斜め読みにするぐらいでしか知り得ないのですが、

いろいろ知りたいと思って「ツール・ド・フランス」も読んでみました。ブルベの事については特に記述があるわけではないですが、そんな視点で読んでみても、その昔欧州でどんな風に自転車レースが開催されていて、長距離耐久系の最高峰が、PBPであり、そこから派生してきたのがツールだったりというのも面白いものです。

PBPについては、現在もParis Brest Paris Randonneur とParis Brest Paris Audax がアマチュアイベントとして続いています。
PBP Randonneur は、ACP; Audax Club Parisien によるもの。4年に1度開催されますが、これに参加するために、国内でACP公認BRMが開催され、参加資格であるSR; Super Randonneur を取得すべく、200km、300km、400km、600kmを走っているのです。
PBP Audax は、UAFによるもの。5年に1度開催されるらしく、2011年はPBP Randonneur とPBP Audaxとが同じ年に開催されるという年だったようです。

UAF; Union des Audax Français


PBPに参加する前に、PBPの事を説明するのに、
「おとうさんのツールドフランス」という呼び方をしていたことがありました。

ツールの原点は、耐久レース。
ブルベはレースではなく速さを競うものではない、と釘を刺すのは何も国内だけではありません。
大本のACPでもそういう風に、PBPなどを取り扱っています。
それでも、アマチュアが参加できるイベントとしてParis Brest Paris Randonneur は、パリから西の果てブレストまで600kmを往復して1200kmという長距離を走りきるものとして、お祭り的な色合いも強いとは言え、私たちランドヌールにとっては、誰もがチャレンジ可能な手の届く範囲での最高峰のひとつなのではないでしょうか。

腹の出た貧脚のおっさんが何を言うか?とも思われるでしょうが、PBPを前回走らせて貰って思ったことは、時期が少しずれているのでヒマワリ畑は少し枯れ気味ですが、それを除けば風景はまんまツール・ド・フランス(フランスなのである意味当たり前)
スタート直後は交通封鎖され信号も青で固定。もっとも信号はほとんど無く多くはラウンドアバウトですが、これも最初の数十kmは集団で通過するため、真ん中に警官が立っていて旗を振っている横で右手と左手に分かれて、そのまま進んで行くなど、TVで見たツールさながらの光景の中で自分が走っていたりもするのです。

レースでは無くても、先頭集団はある意味レースに近いスピードで走り抜けていきます。裏ではこっそり、誰が速いとか、そういう話にもなっているようです。地元のクラブの誰が速いとか、その手の話題には事欠かないのでしょう。
そして、コース沿道には応援してくれる人がたくさんいます。レーサーではないですが、長距離走の選手としてそれなりに尊敬され親切かつ丁寧に扱って貰えるのです。

長距離でなく山岳系が好きな人などは、エタップ・デュ・ツールなどを走られるのが簡単でしょう。
ブルベを走る人としては、やはり一度はPBPに出てみるのが一番だと思います。

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