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PBP2015・スタート当日 8/16 [PBP]

2015.8.29(土)

 スタート当日は、まず朝一番にドロップバッグを預けるところからスタートです。
前夜も爆睡してしまったので、朝起きてからドロップバッグの中身の最終チェック。

 ドロップバッグは、グッディー・スポーツ・ツアーが実施するものを利用しています。
前回の2011年にも利用しましたが、グッディーというより現地でのコーディネーターの方の采配(ACPとのネゴ)が素晴らしかったようで、LOUDEAC(ルディアック)では一番良い場所にドロップバッグが配置されていて助かりました。
今回もほぼ同じような事が期待できると踏んで、往路448km、復路780km地点となるLOUDEAC(ルディアック)のドロップバッグに頼った荷物、補給の分割を行いました。

 90時間コースで目一杯時間を使った走り方だと、スタート直後の夜は仮眠無し、2晩目がLOUDEAC(ルディアック)の仮眠となります。ここまでの走行が448km。1/3より少し長く走ります。
そこでLOUDEAC(ルディアック)からBREST(ブレスト)までの往復アタック用の装備入れ替えと着替えを行い、332kmを走って戻って来ることになります。3晩目の仮眠もLOUDEAC(ルディアック)となるわけです。
そしてその先の帰りの装備入れ替えと着替えを行い、残り450kmを走ることになります。
4晩目は走力的に考えて、MORTAGNE-AU-PERCHE(モルターニュ=オー=ペルシュ)での仮眠となり、LOUDEAC(ルディアック)からは309km地点ですが、着替えやシャワーは無しで仮眠のみという想定です。
そして最終日の未明から141kmを走ってパリというかSAINT-QUENTIN-EN-YVELINES(サン=カンタン=アン=イブリーヌ)へ戻って来ます。

 LOUDEAC(ルディアック)から先、BREST(ブレスト)までの往復は気温が少し下がり気味なので、手持ちのウェア類の割当は、長袖ジャージ、ビブタイツ(10度対応)としました。その他スタートから着ていたのと、LOUDEAC(ルディアック)からの戻りは半袖ジャージ+アームカバー、ビブレーパン+レッグカバーを基本にしています。ドロップバッグに入れておいたのは、その他予備の半袖ジャージとビブレーパンなど。

 補給としては、交換用のバッテリー類と若干の補給食です。バッテリー(eneloopなど)は冗長性を持たせて余分に持って行っています。今回用意した量はだいぶ多かったかもしれませんが、足りないよりはよいです。

 また、LOUDEAC(ルディアック)ではシャワーを浴びて着替えるため、シャワーの際に使うタオル類、ソープ、シャンプー、歯磨きセット、ひげ剃り、ケア用品等々も一緒に入れておくと良いでしょう。
(今回、うっかりソープ、シャンプーを入れ忘れてました。現地で汎用の液体ソープはありますが……タオルはペーパータオルをちょっと貰えるだけなので、自分で必要なものは準備しましょう)

 ドロップバッグの荷物を詰めたことを確認して、今回は8:30〜9:00の間に指定されたPULLMAN CHATEAU DE VERSAILLES(プルマンベルサイユシャトー)へ持って行きます。泊まっている宿が隣のイビスなので預けるのは簡単。
IMG_7208.jpg
前回イメージでプルマンのロビーへ行くと、誰も居ないようで??? 外にバンが止まっていてそちらに直接積み込みという形になっていました。

 ドロップバッグを預けに来ていたinainaさんと少しお話してからホテルに戻って、チェックアウトできるように荷物を少し整理しておきます。意外とこれが少し時間がかかってしまって、いろいろやっていたらお昼ぐらいになってしまいました。正規のチェックアウト時間は12時(正午)ですが、レイトチェックアウトで20€追加して16時まで延長してもらっているので、15時ぐらいまでは仮眠しようとベッドへ潜り込みます。

 うとうとしたところで部屋のドアを一度ガチャッと開けられて起こされてしまい、さらにもう少ししたろころでフロントから電話でたたき起こされるということがありましたが、「レイトチェックアウトにしてもらってるはずだけど?」と切り返して、またベッドに戻ります。安ホテルだから仕方ありませんが、このあたりちょっと今ひとつの対応でした。

 仮眠としては3時間弱うとうとした感じですが、全く寝なかったよりはマシでしょう。15時半ぐらいにシャワーを浴びてジャージに着替えチェックアウト準備をします。日本を出発する前から引いていた風邪は若干よくなったようで咳が止まり、多少は走れるかもしれないという希望が見えた感じでフロントへ降りていってチェックアウト手続きをしました。
 
 スーツケースと畳んだOS-500を預かって貰おうとすると、「荷物室が一杯だからダメ」と言われてビックリ。
2日なら預かれるけど、4日は無理と出発前にご無体な仕打ち。
他のAJたまがわメンバーは荷物部屋としてPBP期間中通しで一部屋確保しているので、そちらに置かせて貰えるようにお願いしました。私以外の人は仮眠のためにこの日も宿泊扱いにしていて、17時過ぎにフロント集合。
(ランドヌール札幌から来ていたヨシダさん、タナカさんも同じ目に遭うことが分かっていたので、同様に後ほどお願い)

 ホテルの荷物室を実際に見せて貰いましたが、あまりの狭さにビックリ。事前に預かって貰っても大丈夫だよね?って訊いていたはずが、これでは確かに入りそうもない。安ホテル(実際は円安もあってそんなに安くは無い)の宿命?
前回止まったもっと安いホテルでも、PBP期間中同行者全員の荷物を預かって貰えていたし盲点でした。

 小さなトラブルは何かあるのが当たり前ですが、気を取り直して、スタート前の腹ごしらえとしてVelsailles市内でちょこっとつまみに行きます。ケバブ屋でケバブ食べると言ってたはずが、「ケバブは時間がかかるんじゃない?」という声があってハンバーガー食べていたり。
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 フライドポテトは食べ過ぎると胃にもたれるので少し残しました。
ダブルチーズバーガー食べましたが、ケバブの方がよかったと思ったり。冷静に考えると既に焼けているケバブを切り落とす方が、ハンバーガーパテを焼くよりも早い気がしたり。たいがいボケているわけです。気をつけよう。
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 スタート地点までは7〜8kmなので軽く移動していきますが、途中のちょっとした坂がローギアでも息があがる状態で、やはり本調子ではないことを思い知らされつつ、VELODROMEへ到着。

 他のメンバーは20:00スタート(T)なので、ひとつ前の19:45スタート(S)の自分は入口でお別れ、ひとり寂しくS組の列へ向かって待機列に並んで行きます。

 最初のスタンプ
DSC00012.jpg

 S組の列へ並んで、トイレに行こうかとしたところで、日本人参加者の方から声を掛けられ、Edgeのデータが飛んでしまったので転送して貰えないか?ということで、試しにひとつデータ転送を試みます。同じ705同士ですが、データ転送はかなり時間がかかり、終わったと思ったら相手のEdgeではうまく出てきていなかったようで、ちょっとがっかり。microSDカード毎引き抜いて相手のEdgeに差して本体メモリへコピーするという方法もあったと思うのですが、スタート直前なので、そこまでは出来ませんでした。

 15分刻みでスタートしていきますが、90時間コースは17:15スタートが一番早いスタートでしょうか。
19:45スタートの自分はそこから2時間30分遅れのスタートとなるので、コントロールの開閉時間もそれぞれ2時間30分遅くなります。

 天気はいまひとつ、スタート前の緊張感が今ひとつ足りません。
IMG_7215.jpg


 待機している場所はそれなりに広いのでまだ緩めに並んでいます。誰かを探して一緒にスタートすることもできるはずですが、今回はほぼ一人旅を決め込むつもりでスタートまでのつかの間の時間をのんびり待ちます。
IMG_7222.jpg


 S組のスタート時間が近づいてきて少しずつ会場が盛り上がってくると、あまり無かった筈のモチベーションにほんの少しだけ火が灯りました。
DSC00016.jpg


 行けるところまでは頑張って行こう。

 まずは睡眠第一、眠る時間が無くなったら時間内完走はあきらめてさっさと寝よう。

 それでもなるべく完走するつもりで、休憩少なめ、コントロールでも余分な動きは避けて行こう。

DSC00020.jpg

 上げ下げする早い列車には乗らず、自分のペースを守って行こう。

 目標はなんとか時間内完走。よし、行くぞ。


 前回のPBPは初めてのPBPで、目標は同じく時間内の完走で認定を取ることでした。
2011年の前年2010年には、所謂3200km縛りがあって暗黙のうちに多くのブルベを走り、かなり走力が付いていたのですが、2010年秋からVCR青葉スタッフとなり、2011年3月11日の震災以降あまり乗れなくなってしまい夏前まではそこより2割減ぐらいの走力を維持していたもの夏場の暑さで走り込みも不足して、あまり自信のないスタートだったことを思い出します。

 今回はそれよりも体重がかなり増加、走力も低下、おまけに風邪で体調不良。日本を発つ前日は連光寺の坂すらも途中で息切れして上れなかったという体たらく。PBPのスタート地点に立つのもおこがましいというのが実情です。

 それでも、これが最後になるかもしれないし、悔いは残したくない。

 そんな想いで、こんな状態からでもなんとか知恵と工夫で完走できないかを探る旅になりました。


 
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