SSブログ

レギュレーションについて考える:(夜間装備) [BRM]

2012.8.30(木)

BRMに関係するレギュレーションについて、少し書いてみたいと思ったり。

元々の文章がフランス語で英語に翻訳されて、さらに日本語に意訳しちゃうと元のニュアンスが変わってしまうとか、字面だけではわかり得ない解釈の仕方(文化的背景などによる)もあるかもしれませんけど。

国内BRM規則は、BRM/AJ規定というタイトルでAJサイトで公開されています。
これは日本語訳文というか日本語訳だけでなく、日本化(現地にあわせてローカライゼーション)されたものでしょう。日本語で書かれているので、まずは自分で読んで理解することが大切です。

ACP公認BRMというのは、フランスACP(Audax Club Parisien)が総元締めになっているので、全ての規定はACPの規定に準じることになります。
こちらの方はACPサイトでフランス語版と英語版が参照できると思います。

このRegulationは、BRMの200kmから1000kmに関する規定ですが、日付がOctober 2005となっています。
今から7年ほど前の記述で止まっています。
さらに日本化されて先のBRM/AJ規定になっていると思われます。

PBPは1200kmの特別なイベントですが、最新は2011年開催のPBPのRegulation(英語版)も出ています。
こちらは当然ですが、2011年開催のPBPにあわせて公開されているものです。

装備についてのRegulationはそれぞれ違いがあると思いますが、2011年開催のPBPのRegulationについては、AJのPBP 2011年サイトに翻訳も出ています。 2011PBP レギュレーション
おそらく、これが一番新しいACPが出しているレギュレーションであって、国内の各クラブでもこれに準じてレギュレーションを解釈しているのだと思います。

※なぜ国内BRMでもPBPに準じたレギュレーションが適用されるのか?(私見)
ACP公認BRMを国内で広めてきた先人に直接聞いた方が早いと思いますが、一般用語としてのブルベでなくACP公認BRMを主に開催して来たのは、自ら認定をとり、200km、300km、400km、600kmをクリアしてSR(Super Randonneur)を取得し、PBP Randonneurへ出場するための権利を得るためだったのではないかと思います。
国内だけで、後からロングライドイベントとしての自転車遊びのひとつとしてブルベを見ている私達(最近はじめた参加者)とは、根本的に視点や目的が違っているような気がします。
古くから主催者として活動もしている方々は、PBPへ行くために、SRシリーズを開催する。だからPBPに出ることができないような自転車や装備については、国内で(ある意味練習段階で)開催されるBRMにおいても最初から排除(是正)すべきという考えなのではないか?という仮説がなりたちます。


自転車のルールと装備については、2011PBPレギュレーション(和訳)では、次のようにかかれています。

第8条: 自転車のルール 

2輪ないしは3輪で、ハンドルで操作、人力で推進、1つ以上のチェーンリングを有する車両を使用することができる。車両は幅1メートルを越えてはならない。これらの基準を満たさない車両はAUDAX CLUB PARISIENによって審査されなければなりません。 

トライアスロンバー、如何なる形状のエクステンションバーは禁止 

車両は前方100m、後方150mから認識されるのに十分に強力なライトを装備しなければならない。昼間であってもしっかりと永久的に固定され且つ、常に点灯可能な状態でなければならない。尾灯LEDの点滅は禁止。予備のライトは強く奨励される。 

暗い、薄暗い状況では単独、グループにかかわらずライトを点灯しなくてはならない。 

無灯火、十分でない灯火を事由としてコントローラーが停止させた場合、ライトの問題が解決されない限り、再び走行することは認められません。予備ライトがある場合、次のチェックポイントまでの走行は認められます。 

リカンベントのライダーにはフレームに固定されたチェーンガードやアウターより大きめのチェーンリングガードでクランクを保護することを奨励します。また、グローブに取り付けられるリヤ・ミラーを奨励します。最後に、地面から少なくとも1.40メートルの高さがあり、可能であれば先端に反射材をつけた、旗ポールの装着を奨励します。 

参加者は少なくとも400km、または600kmをPBPを走るのと同じ車両で走ることを奨励します。 

チェックの簡略化のために全ての参加者にはフレームナンバーが与えられます。フレームナンバーは終了までずっと自転車に固定されていなければなりません。 



第9条: 装備 

フランスの道交法において夜間は反射ベストを着用する必要があります(安全基準EN1150)。自転車のチェック時に見せる必要があります。 

反射ベストが隠れていた場合(バックパックを背負っていた、リカンベントに乗車など)は追加の反射材を使ってよく視認されるよう確認してください。 

夜間は明るい色の服を奨励します。イベント中は認定されたヘルメットの着用を強く奨励します。 

各ランドヌール・クラブのジャージ、PBP公式ジャージ、RMイベントのジャージの着用を奨励します。プロ・チームのジャージは禁止。 


国内で走るためには、国内道交法を遵守することが必要です。フランス道交法とは関係がありません。
ただし、安全面において考えることは、どちらの道交法であってもその基準は常日頃から満たすような装備で走ることが大切であるのではないでしょうか。
反射ベストについては、フランス道交法で「夜間」着用する必要があるようです。
実際、PBPへ初めていって驚いたのは、日中はみな反射ベストを脱いで着ていません。おそらく文字通り、夜間の着用だけが規定されていて日中はその規定はないのでしょう。
自分もPBP特製反射ベストを購入しましたが、オダックス埼玉のそれとは異なり、風が抜けるようなものではなく日中の着用は暑苦しくさえかんじるものでした。
地理的条件から言うと、フランスのゆるやかな丘陵地帯を走るPBPではトンネルはありません。夜間以外で暗いところを走ることはほぼ無いでしょう。
一方、日本の場合は島国で急峻な地形ですから、少し走るとすぐに峠がありバイパスするためのトンネルがいたるところにあるわけです。日中でも灯火類の点灯や反射ベストがあったほうがよいことはあきらかです。

国内でも反射ベストの着用を必須とするクラブと、反射たすきのみでもOKというところが二分されます。
いずれにしても反射材は、外から見えてはじめて効果を発揮するものです。
ウインドブレーカーを着込んだり、バックパックで荷物を背負う時には、その上に反射材がくるように着直す必要があるのです。
PBPではスタート地点で、バックパックに被せるミニ版の反射材が安価で売られていました。
背負っているわけではありませんが、オルトリーブのサドルバッグの上に荷物を載せて、それらを覆うようにバックパック用の反射材を被せて後方からの被視認性を確保したりもしました。
DSC05087 (1).jpg

灯火についても、大型の前照灯を2つは必須であることは言うまでもなく、その他にスペアの前照灯をサドルバッグに格納しておいたり、大型の尾灯を2灯装備したりもしました。

(おまけ)自転車の側面からの被視認性を高めるために、
 タイヤも反射材リボン付きのコンチネンタルGrandPrix4000 700x25c Black/Reflexを履かせている
DSC05202.jpg

ライトの故障は、すなわち走行停止になってしまいます。予備のライトがあれば交換するだけで走行継続できますが、そうでなければそこでDNFという事態に陥ります。
そういうことをPBPや長距離のロングライドで備えるというところから装備は決まり、比較的短い距離であってもそれに準じた装備で走ることが多くなる人がいるということも実際にあるわけです。

ここから先は、各自でもてる情報や経験をもとに考えていただければと思います。

↓ ポチっと一押し「読んだよ」みたいなノリで押していただけると嬉しいです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。