SSブログ

それぞれの正解 [BRM四方山話]

2013.4.8(月)

週末は予報どおり爆弾低気圧の来襲。
その影響は全国的にあったようです。

ブルベ(ACP公認BRM)は、全天候型イベントと思われているでしょうし、
「珍しい」と言われる方も多いようですが、中部の鯖街道300は天候理由で順延になったそうです。

参考:AR中部 BRM406延期に関して http://ar-chubu.org/2013/index.html#arc2013brm406ext2

天候は誰にも読み切れません。
気象庁の発表も、あくまでもその時点での予報であり、実際の天候がどうなるかは、同じ場所に留まっていてもちょっとした位置の違いで受ける影響が大きく違ったりします。
ましてや、移動しながらという話になると、大まかなところは予想できてもピンポイントでの予想は困難を極めます。

天気は西から崩れてきます。そして東へ移動していきます。
住んで居る場所で、今回の爆弾低気圧による天候悪化の影響をどの程度受けたかはだいぶ異なるでしょうし、外に居たか・屋内に居たかによっても体感は大きく異なるでしょう。

大切な事は、事前に自分でどう判断して、どう対処したか。
具体的に決めたことと行動したこと。そこに尽きると思います。

スパッと早めに見切りをつけてDNSを決めた人もいるでしょうし、最後の最後まで粘って当日朝まで引っ張って決めた人もいるでしょう。
それぞれの判断は、それなりの根拠があって、その人にとっては正解なのです。
ただそれだけのこと。

他人がとやかく言っても仕方のないことです。
そして、他人の判断や結果を見て、自らの判断を悔いることも別に必要ないのです。
これは平たく言うと、「実際は走れたんじゃないか」と後になって後悔する人が結構いることを知っていて、それを念頭に置いています。
大切なのは、「事前に辞める」と判断したこと。
後になって「たらねば」は通用しないのは、仕方のないことです。
そして、実際に参加していたら……無事だったかどうかは誰にも分かりません。

影響度合いがわからない、とボカして書きましたが、ある程度は想定がつきます。
そして、事前の影響度合いの予想から考えると、自分の場合(もしエントリーしていれば)、
・中部300鯖街道    × 前日以前にDNS確定
・青葉300本栖みち   × 前日時点でDNS確定
・神奈川200富士山一周 △ 当日朝時点でDNS判断(どうしても走る理由があれば出走)
ぐらいの認識でした。

 あくまでも自分の場合のお話ですから、考え方のひとつというサンプルに過ぎません。

中部の場合は、あくまでも自分自身が土地勘が無いので、リスクの算定は慎重にならざるを得ません。
遠征ブルベで悪天候となれば、キャンセルが効く時点で移動や宿泊も考える必要があり、
早めに諦める、ということも判断のひとつになるでしょう。

青葉の場合は、知っているコース故、爆弾低気圧の進路と影響が発生し出すタイミングを考慮して、
後半のリスクを自分でどう捉えるか。富士川沿いで強い風雨にさらされても走る気力はあるか?
本栖みちを上ってくることができるか。
今現在の体力、走力、あとモチベーションとを考えあわせると答えはNo(ノー)
前日時点でDNS確定です。

神奈川の場合も、同じく知っているコースです。
これが一番難しい。
タイミング的に速く走れれば影響をあまり受ける前の時間帯にゴールできる人もいる。
ただ、自分の場合はそこまで速くは走れないので、時間いっぱい使うことを考えるとグレー。
当日朝の時点で最新の天気概況を確認して、そこまで引っ張った上で、DNS確定です。

爆弾低気圧というのは春の台風みたいなものですが、過去いろいろとやられてます。
ブルベ走行中にかなり怖い思いをしたこともあり、自分の中ではリスクの高い天候として、安全マージンを取るためには撤退(事前のDNS判断)も必要だという認識に立っています。
たまたま運が良くて怪我をしなかっただけで、という体験をしていると、さすがにそこから学ばない訳にはいきません。

ただ、このあたりは、個人差が大きい世界です。
雨が降れば元気になる人もいれば、風が吹けば狂喜乱舞する人もいる。
突風やダウンバーストがあっても、別に何ともないという人もいるかもしれません。
それは経験値と体力と技術と、いろいろ合わさって個人の閾値が異なるからです。

走れる人は凄いな、と思います。それはシンプルに驚嘆という意味で。
でもその走れる人と自分を比べる必要は、実はあんまり意味はないということ。
そのことを知って置いた方が、心の平安を守れるかな、とも思うわけです。

ブルベは、コンペティション(他人との競争)ではありません。
それがレースとの大きな違いです。
その事の意味を少し考えてみると、他人の判断や行動と自分のそれとを比較して、というのは、学びのためには良いでしょうが、それ以上でもそれ以下でもないということ。

「あ〜あ、走ればよかった」という後悔をするのであれば、それは一度で十分です。
後になって反芻してまで引きずる必要はないでしょう。


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

boss

自分の場合、中部300は出走するつもりでした。

当日の朝、車に乗り込み順延になったことを知りました。

事前の天気予報では雨が降り出すのが昼過ぎ。

午前中に頑張れば雨風が強くなるころには鯖街道に入れる。

夜になり暴風が吹き荒れても琵琶湖湖岸であればDNFしても琵琶湖線でスタート地点に戻れると判断していました。

まあぴかさんがおっしゃる通り土地勘があったからそう判断していましたが、土地勘がなければDNSでした(^_^;)
by boss (2013-04-09 10:42) 

pika

>bossさん
ブログ拝読してます。
bossさん、行く気満々でしたよね。

チコリンさん情報で、
地元民は三重とか海沿いと比べたら滋賀の雨は弱いとか、
いろいろ判断基準が異なるのでしょうが。

京都に短期出張で滞在してたときに台風が来て、
「湖西線の人は先に帰りなさい」
みたいなアナウンスが流れたりした記憶が
どうも頭にこびりついてまして(苦笑)

今週末、自分の担当分の主催があるので
前週に怪我したりは出来ないってのもありますが。
(そもそもエントリーしてなかったですけど、ね)
by pika (2013-04-09 11:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。