SSブログ

スケジュールとコース難易度と定員と [BRMスタッフ見習]

2013.7.18(木)

 結構このあたり考えるのはパズルです。

 おおまかな方針として、初めてブルベを走る人にもチャレンジしやすい環境を提供する、という事が常に頭の中にあったりします。

 地域の特殊性(人口密度が高く自転車乗りの数も多い、多くの他主催クラブがある)とこれまでのエントリー統計を照らし合わせて考えると、2014年については4月〜6月にかけてSRシリーズを開催できるようにするのが一番だろうと思っています。

 通常、多くのクラブでは1月または2月に200kmからスタートしています。3月には300kmがあり、4月には400kmが出てきます。GWを挟んで5月中旬から下旬以降に600kmが開催されるのが王道スケジュールでしょうか。
元々、通年(1月〜10月のBRMシーズン)で走っている人は、このスケジュールに何ら違和感もなく走っていると思います。PBP開催年には6月頭頃までにSRを取得しておく必要があり、概ねそのスケジュールでもギリギリ間に合うような感じでしょうか。
(※ PBP開催年は変則的なスケジュールでもう少し前倒しに長い距離がスケジュールされる傾向にあります)

 しかし、一般のサイクリストにとって、1月から200kmを走るというのはあまり普通ではありません。春頃から「長距離を走ってみたい」という人がブルベに興味を持ってエントリーできるところを探して、200kmはもう終わってしまっていたり、あっても山岳コースだったり、ということで諦めてしまうことがあると、以前から聞いていました。

 そのあたりの事も頭にあって、初心者向けにチャレンジしやすい環境、としては、200kmで4月に開催するのがよいのでは?という考えで、2012年の春の定峰200、2013年の定峰200のスケジュールを決めてきました。
来年もおそらく4月に定峰200を開催する方向で考えるのが妥当な選択でしょう。

 この時期だと、通年で走っているベテランランドヌールはもう400kmとか山岳200kmとかへターゲットがシフトしていて、普通の200kmには触手があまり伸びません。そのためエントリー希望者は、あまりブルベを走っていない人や、これから始める人が普通にエントリーしようとして、十分エントリーできる状況に需給は改善されています。もっとも、定員自体を多く設定しないとそれも有効ではなく、近隣の小規模定員開催を是とする神奈川グループ系などと同じ約50名程度だと、すぐに埋まってしまい「エントリーできなかった」という層が残ってしまいます。

 地域特性として発着地が都市部となり、郊外発着よりも本来は定員キャパシティは低くなります。本音で言えば、50名程度の定員で開催するのであれば、さほど苦労はありません。これをもう少し多い定員数で開催するためには、それなりに工夫をする必要が出てきます。
本番当日に実際に走る人の人数で、50名定員を2セット(西上州300では5時スタート、6時スタートの2組に分割)までが、なんとかギリギリ回せる限界となっています。ただし、スタートはこれで良くても、スタート直後の一般道の走行に関しては早めのスタートの方が道路事情(交通集中による自然渋滞など)が良好だったりで、全ての人が快適にスタートできるわけでもなかったり、痛し痒しです。

 運営の裏方スタッフの数で言うと、発着地に待機する(当日走れない)スタッフは最低で2名+αが必要です。認定を取得するためには事前にスタッフ試走で同じコースを時間内に完走しておく必要がありますが、1回のスタートで50名程度であれば、現場はスタッフ2名でも十分対応可能です。特に何も問題がなければ、ブルベ自体の裏方作業は少人数でまかなえます。
(※ 実際にはウェーブスタートでもっと細かく少人数ずつ送り出しますが)

 5時スタートと6時スタートであれば、スタッフは4時前から6時半過ぎまで約3時間、受付から送り出しまでの作業を行うことで終了です。(スタート時刻が1つであれば約2時間で済みます)

 ゴールの方はまた少し事情が変わってきて、200kmだと遅い方のゴール時間帯で、かなり受付人数が集中したりすることも想定して対応を考えなければなりません。ファミレスを受付で利用させていただく方式で現在行っていますが、この場合の受け入れキャパシティは、現状だとスタートよりももっと厳しい数となります。
 屋外でゴールを設置して待機できるような場所が無いため、このあたりはどうにもなりません。キャパシティを超える分の対応をどうするか、もう一ひねり何とかする必要があったりします。
受付スタッフを担当してくれる人が増えれば、複数店舗での分散受付なども考える時期に来ているかもしれません。

 同じクラブで同じスタッフが運営を行う場合、ブルベとブルベの間隔は最低3週間空ける必要があります。これは、スタッフ試走などを前週や前々週におこなうため、2週間しか空けてないと本番と試走が重なるような状況になってしまうからです。実際問題、できれば4週間空けておけると、息つく暇があって途中で正常な生活に戻れるようです。このあたりは2012年の青葉で怒濤の連続開催を実際に経験した上での反省だったりしますが。

 あと、一番難しいのはブルベの主催で、単発のブルベで手伝ってくれるテンポラリスタッフではなく、一連の主催を運営側で支えるスタッフが、なかなかSRを取れないというスケジュール問題をどう解決するか、ということだったりします。このあたりは近隣クラブの400kmや600kmと自クラブのそれと、できれば複数回チャレンジできる可能性があるようにスケジュールを事前に調整しておく(実際には自クラブの開催スケジュールで調整)ことが必要です。

 PBP年じゃないからこだわらない、というスタッフもいますが、それでも日頃主催の裏方で多くの時間を割いて協力してくれているスタッフが、SRすら取れないという状況は、やっぱりちょっと変だなぁ、と思うわけです。
ある程度の経験をもったテンポラリスタッフの方がもう少し多くいてくれると、そういう時に運営を代わってもらって、スタッフには他クラブの別BRMに参加者として走って貰えたりもするのに、ということもあって、お手伝い可能なスタッフの数も必要としています。

 スタッフも元々は参加者の一人であって、普段は仕事や家庭があるわけです。私自身も子供の学校行事や習い事などで動けない週末というのはかなり多かったりします。ブルベのスケジュールは前年に決めますが、仕事や学校のスケジュールは直前になって初めてわかるものが多く、当日の状況によってはバックアップ体制があって別の人が同じような主催責任者として動けるような状態を作っておかないと、安心して開催することができません。

 すでにドラフト版としてのスケジュールは引いてあります。あとは当日の運営を手伝っていただくスタッフの方のスケジュール(他クラブの主催や試走との兼ね合いなど)と少しずつ調整しながら、ということで最終的に確定させていきます。このあたりの作業は、あまりオープンに出来ませんが、裏では地道な調整をしているわけです。

 どれかひとつでも諦めてしまえば、すっごく簡単だったりしますが、なんとかうまく出来ないか考えて、それが実際にうまくスケジュールに落とし込めて、安全に本番当日の開催が終えられると、それはそれでホッとするとともに、それなりの達成感もあるというものです。 


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。