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燃え尽き症候群と次の一歩 [BRM四方山話]

2013.9.26(木)

 誰しも波はあるようで、ガーッと前のめりに走りまくる時期もあれば、潮が引いたように走ることから遠ざかってしまう時期もあるかと思います。

 年単位で見てもそういう波はあると思うのですが、自分の場合は4年サイクルでみても潮が一番引ききった状態なのが今なのかもしれない、とふと気づいたわけです。

 世の中の流れ的には2011年は3月11日に東日本大震災があって、そこで一旦気持ちが大きくへし折られたところから、なんとか無理矢理立て直して参加したPBP。辛うじて完走できましたが、2011年は意地で完走したブルベが多い年でもあり、PBPを最後に燃え尽きてしまったのでしょう。

 PBPは初めての海外ブルベ参加でした。おそらくRandonneurとしてのお祭りの頂点であり、日頃のブルベとはいい意味で別世界を体験して、いろいろ覚醒させられたのだと思います。海外ブルベや遠征ブルベに対する心のハードルが下がった人も多いのではないでしょうか。私の場合は「なんで日本人はみんなひとりで走ってるの?」という素朴な疑問をいろんな国の人から言われて、それが一番心に引っかかっていたりします。

 ブルベの走り方に正しい、正しくないというのは無いでしょうが、他の国の参加者を見ているとチームで走っている人がなんと多いことか。

 ソロにはソロの良さがあるわけですが、PBPというお祭りを楽しむにはチームで完走するスタイルの方が似合っているような気もするわけです。

 次のPBPに行くには、まず開催年のSR取得が参加条件になります。
そのSRを取るための200km、300km、400km、600kmを自分で主催する。
自分にとってはそれがごく自然の発想であり、それができるように4年サイクルでの計画は考えていく。
漠然とした思いがあって、2012年は一部で「やりすぎ」という話もあったようですが、1年でおそらく普通のクラブの3年分以上の裏方作業を淡々とこなしてきたりするわけです。長い距離で表に出ることは少なかったですが、裏方に関してはある程度の経験は積んで多少はいろいろモノが見えるようになったと思っています。

 2012年にたくさん開催したのは、2011年の反動で全般的に開催本数が減るだろうという予想もあって、200kmが減ったら新しく始めたい人がチャレンジできる場が無くなってしまう、という危機感があったというのも下地としてはあります。以前から主催をしてきている大御所の方々はPBPが終わって一段落、2012年は「おやすみ」の年になるだろうという読みからそう考えていたわけですが。

 今年2013年は、昨年のやりすぎを反省して作業負担を減らす方向で各主催者の本数制限を行う計画を立て、それに従って私自身は3本しか担当しないことでやってきています。
走る方でも燃え尽きはあるでしょうが、主催やスタッフ作業でも同じことが言えます。新しいことを始める時は、みんなやる気があって、どんどん積極的に「これもやりたい、あれもやりたい」で手をあげていくわけですが、ともすると、やり過ぎで自分の首が絞まることもありがちです。

 それも麻疹の一種だと思って、一度自分で体験して理解するのでいいかな?とも言えますが、ある程度のところで誰かが歯止めをかけてあげるような仕組みがあった方が安全です。

 ごく少数のスタッフが献身的に裏で動いて回している、という状態から、ある程度スタッフ業務がこなせるランドヌールの層が厚くなって、時間の都合がつけられる人がその時々の状況によってバックアップで入ってくれたりするようにしよう、というのが今年のテーマだったりします。
今所属しているクラブでは、正規のスタッフは募集しない、という方針でスタートしているらしいので、今年の開催分が終わるまでは手伝ってくれる人は、お手伝いスタッフ要員でしかありません。

 オーガナイザー(主催者)として、各BRM単体を回す責任者は正規のスタッフでしかなしえないでしょうが、ブルベ開催に関する様々な付帯作業は、たいがいの人は分担して作業しても何も問題はありません。
本気でスタッフやりたい、という人だけを精鋭部隊で集めて、勝手に勉強しろみたいなノリの方が手はかからないかもしれませんが、軽めの作業を手伝ってくれる人達の層が厚い方が、長い目でみると続くのではないかというのが個人的な思いとしてあって、ほんの少しだけでも手伝ってくれる人を増やそうとしています。

 ブルベは参加者が自ら主催するのが基本。少しでも主催の作業を手伝うと、違うものが見えてきます。
昔から走っている主催者の人には当たり前のことでも、走るだけしかしてきていない参加者にはいつまでたっても見えないものもあるように思えます。

 来年クラブチームを作って、というのは、同じ地域で走るランドヌールを核として、いろんなレベルの層を厚くしていけたら、という思いがあってのことだったりします。
東京近郊だと人口密集度合いが高すぎて、地域でのつながりというのは曖昧なものになりがちですが、多くのクラブが出来て、それぞれのコンセプトでクラブ運営をしていけばよいのではないかと思っています。

 ブルベは広く門戸を開いて開催する、ということになっていますが、どんなブルベを開催するかということは、
「自分たちが開催したいコースで開催する」のが原点です。
走りたいコースがあれば作ればいい。ただそれだけなのだと思います。実現するには、それを支えるだけの協力者を集めたり、それなりのハードルを越える準備作業が必要ですが、やってできないことは無いでしょう。

 来年フレッシュがあれば、複数チームを同じクラブから参加できるようにしたい、というのがまずあります。
構成はクラブ限定である必要はないですが、同じクラブ所属の人が入っているフレッシュ参加チームが複数あったらいいな、ということ。

 それは、再来年のPBPにつながると思っていたりするからですけど。

 前回は、いろんな人に助けてもらってお膳立てしてもらって、そこで参加できたようなものです。
次回は、お膳立てする側としても、それなりにできたらいいな。そのモチベーションだけが、次のPBPへ向けてのいろいろな準備を動かす力になっています。

 お座敷ランドヌールが何を言っちゃってるんだか(苦笑)

(おまけ) 
あんまり無理して怪我すると走れなくなるので無理は禁物、ってのが今年学んだことの一つでもあるわけです。
長い目でみて、故障しない、ということがどれほど大切か。
無理は禁物です。ここぞ!という時は無理をしてもいいですが、無茶はいけません。
そのあたりは冷静に判断することができるようにしていたいと思う次第です。

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