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2014年のAJ保険について(無くなります) [ご挨拶・説明]

2013.10.22(火)

 すでにTwitterで流れていていろいろ盛り上がっているようですが、AJから正式にインフォメーションが流れているので、少し解説しておきたいと思います。

AJ/インフォメーション

(引用)
BRM、フレッシュ、SR600の参加に第三者賠償責任保険への加入は必須です。
2013年まではAJ会員は団体保険、非会員(一般)はスポット保険に加入することでBRMやフレッシュに出走することができました。


2014年からはこの保険制度を止め、参加者の皆さんが自身の責任で保険に加入してもらいます。


サイクリング中に起こした事故によって損害賠償責任を負った際に支払われる保険であれば、保険会社、保険の種類は問いません。
賠償責任保険金額5,000万円以上の保険への加入を必須とします。
ただし、賠償責任保険金額1億円以上の保険への加入を強く推奨します(BRM、フレッシュは賠償責任保険金額5,000万円以上で参加できますが、SR600は賠償責任保険金額1億円が必須のものもあります)。


参加するBRMやフレッシュのスタートからゴールまでが保険期間に含まれていれば、保険期間も問いません。


すでに加入している保険でもいいし、新規に加入する保険でも構いません。
サイクリング中の事故が補償対象かどうかはご自身で保険会社に確認してください。
AJや各主催クラブが保険会社に対して確認することはありませんし、責任も負いません。
(引用終わり)

 従来、AJ会員にはBRM走行時に適用可能な保険(第三者賠償責任保険)の加入も同時に行われていました。
来年2014年からはそれが無くなります。

また、AJ会員ではない一般の方のBRM参加ではスポット保険(国内旅行保険)をAJ経由でかけていましたが、その扱いもなくなります。

 これが参加者にとってどうなるかというと、

 各個人で第三者賠償責任保険への加入が必要となります。

 BRMは公道を走るサイクリングです。ただし保険会社によっては、特殊なイベントとみなされる可能性があり、BRM走行中の保険適用可否は、各自が加入する保険が適用可能か自分自身で確認する必要があるでしょう。

 これまで、AJ会員として登録しておけば、保険に関してはBRM参加に際して何も考える必要はありませんでした。ただしそれを実現するためにはAJというか、ひらたくいうとAJ会長が様々な面倒毎を一手に引き受けて処理してくれていたお陰です。団体保険の更新や、スポット保険の都度適用での保険加入者リストなど、事務作業や、保険料の前払いなど、雑多な作業があったはずです。

 BRMの参加にはACPのルールとして「第三者賠償責任保険の加入」が義務づけられています。これは全世界のBRMで共通のルールです。補償金額の多寡については特に触れられていませんが、各参加者が事故を起こした際にきちんと賠償できるだけの補償金額の保険に入っていることは、各参加者個人の責任となります。

 日本国内では、最近の判例で1億円近い賠償などがニュースで流れていたりしますが、それ以前からAJ会員の保険では、賠償責任金額1億円という設定で加入していました。本人の傷害保険については、年々保険料の高騰があり、そのなかでもなんとかぎりぎり死亡・後遺障害1000万円を守る形で加入してきています。
それゆえ団体扱いの保険としては、保険料が高騰することにもなり、AJ年会費8000円(うちほとんどが保険料)ということになっていました。

 AJの保険はBRMだけでなく、365日24時間適用可能できるものでした。そのためBRMだけでなく日常のサイクリングでの事故もカバーされていたわけですが、団体保険ですから会員の事故での保険金請求が嵩むと事故率が高くなるわけで、その分翌年の保険料が上がることにつながります。

 各主催者クラブとしては、参加者が保険に入っていることが比較的簡単に確認できるこの団体保険という仕組みはありがたいものでしたが、2〜3年前からこの適用は制度的にだいぶ無理があるということで、違う仕組みを考えてきたわけです。

 先日のAJ理事会(総会)までに、これらの議論が行われ理事会で保険は各自が加入することに決まりました。大きな方針転換ですが、現実に合わせての話だと思うので前向きに捉えていくしかありません。

 今後は、各参加者が個人でサイクリングに適用できる保険加入をしていくことになります。
AJからの指針としては、賠償責任5000万円でもBRMへの参加は認めるということになりましたが、なるべく従前どおりの1億円以上の加入が望ましいと強く書かれています。

 5000万円というのはJCA(日本サイクリング協会)会員の保険がその金額になっている、ということがあるようです。スポットの国内旅行保険でもそうですが、これまで多くの自転車保険では賠償責任は5000万円までというものが多くありました。ここ1〜2年ぐらいの間に、自転車保険は傷害保険の方を中心に多くの保険会社が辞める方向で動いていましたが、自転車事故での賠償責任が約1億円にのぼるという判例が流され、また交通事故対策が車から自転車事故の多さに世の中の目が向いてきたこともあるのか、賠償責任1億の保険がいくつか新しく出てきています。

 自動車に乗る人は自動車保険、またはその付帯特約で自転車乗車時の賠償責任もカバーされる人が多く、またその限度額も1億や対人無制限だったりします。ただ、最近の自転車乗りは車には乗らない人も多く、自動車保険やその特約とは無縁の人もかなりの割合でいるようです。個人賠償だけでいえば、個人賠償責任保険など家族や自分のなにがしかの保険の特約で1億円の補償をオプションで追加することはわりと出来たりするようですが、そのあたりも含めて自分の保険がどうなっているかきちんと把握できていない人もいるようです。

 自転車以外の活動も含めた保険を、いまいちど見直してみる必要があるでしょう。

 BRMに参加する、しないに関わらず自転車に乗るのであれば、万一の事故の際、十分な賠償責任が果たせるよう、最低でも1億円以上の保険には加入しておくべきでしょう。
また、忘れがちですが自損事故などで自分自身が怪我をすることも念頭において、必要な傷害保険に加入することも必要です。

 
(おまけ)
保険会社の回し者ではありませんが、どんな保険があるか比較検討して、自分にあったものを見つけておきましょう。

今年のAJ会員で、それ以外の保険には入っていないという人は、2014年1月1日から無保険状態になります。
そこからの加入でよいでしょうが、どこかの自転車保険で賠償責任1億円以上、傷害保険は最低限自分が納得できるだけの金額で考えておく方がよいでしょう。

 実際にこれがうまく適用できるかは確認が必要ですが、最近変わった保険だと、あ・う・て(au損保)の自転車保険がなかなかよさそうに思えます。
他にもあるでしょうが、一例です。BRMに適用可能かは各自でご確認下さい。

参考:あ・う・て

個人(ひとり)での加入もできますし、家族での加入もできるようです。
大きくわけると3種類あって、ブロンズ、シルバー、ゴールド
このうち個人賠償責任が1億円となるのはシルバーとゴールドの2つ。
ゴールドは傷害保険の金額が多めの設定でさらに弁護士費用など付帯サービスが充実していますが、保険料はそれなりに上がります。

ブルベの参加だけに限って見ると、シルバー(年額6910円)あたりでも十分かもしれません。
あ・う・て、の自転車保険には、すべて示談交渉サービスがついているようです。
実際に事故に巻き込まれたことがある人の多くが、相手方との交渉で心労が嵩んだということを聞いています。
可能であれば示談交渉がついているタイプの保険の方が、万一の際に必要以上の苦労を背負いこまずにすむかもしれません。

これまでのAJ保険では、
AJ年会費8000円で賠償責任1億円、死亡・後遺障害1000万円、入院1000円/日、通院500円/日
というものでした。

あ・う・て(シルバー)だと
保険料6910円で賠償責任1億円、死亡・後遺障害400万円、入院6000円/日、通院1000円/日(自転車に関わる事故なら入院、通院など保障は2倍、その他、入院一時金などあり)
というものになります。
死亡・後遺障害については補償金額は減りますが、入院、通院などで支払われる補償金額がそれなりに充実しています。
また、あまりアテにするのは良くないでしょうが、自転車ロードサービス(自転車のトラブル時に搬送20kmまで自己負担ゼロ)というものもついてきます。

 本来自己責任で走るのがブルベですから、山中でトラブルがあっても自力で公共交通機関までたどり着くのが当たり前だと思うのですが、備えていても万一のことがあるわけです。そういう時にはもしかしたら強力なサポートになるかもしれません。
(杞憂かもしれませんが、使いすぎると保険会社は採算が合わなくなるので当然そのサービスは無くなります。念のため。)

 個人的には賠償責任1億は強く推奨する派ですが、現在加入している保険が保険期間の関係で来年初のBRMではまだ更新していないなど、5000万円までしかかかっていない場合などは、せめてBRM参加の期間だけでも別の保険に各自でスポット加入するなどして、賠償責任は1億程度確保しておくことをおすすめします。

 これも一例にしかすぎませんが、たとえばモンベル野あそび保険(国内旅行傷害保険)
参考:野あそび保険
1泊2日で個人賠償1億円だと、保険料は250円です。

 いろいろ組み合わせはあると思いますが、こういうことを各参加者が自分自身で考えて、選択して加入して備えることが求められるわけです。

 主催クラブの対応がどのくらい大変になるか、という話はまた別の機会に書きたいと思います。
まずは、私がわかる範囲で少し書いてみた次第です。参考になれば幸いです。


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