SSブログ

BRM913宮城1000kmの予習 [BRM四方山話]

2013.9.11(水)

 今週末はランドヌール宮城主催の1000kmが開催されます。

 個人的には今年唯一のロングライド(600km超)で楽しみにしていたのですが、諸般の事情があってDNSになってしまいました。一緒に走る予定だった人にも申し訳ないと思いつつ、知り合いの多くが参加するので事前準備の状況とか気になっています。

 今年は十和田200もスケジュールが合わなくて参加できず、秋開催の走行会も別の走行会と重なっていて行けません。宮城1000kmで十和田、奥入瀬渓流を走れると思っていたんですけどねぇ・・・(´・ω・`)
どうも今年は東北と縁がないようです。

 本番のスタートは9/13(金)21:00です。
参加していたら、9/13のお昼過ぎからスタート地点に向けて車載で移動して、夕方から夜にかけて可能な限り仮眠を取り、という形になったと思います。準備に使えるのは9/12(木)の夜まで。

 ブルベを走るのにどこまで予習をするのか、事前の仕込みをするのかは人それぞれです。土地勘のあるコースだと比較的準備作業は少なくて済みますが、そうでないところだと調べても調べても足りないところが本番では出てきます。また、準備に使える時間や直前に空けられる時間も人によって異なるので、どれが正解という定石はあまりないのかもしれません。

 ランドヌール宮城からは、キューシート、ルートラボが提示されています。昨晩の時点で第1.1版だったか、それをダウンロードしておいて、昨晩から今日の午後にかけて暇を見つけてはチョコチョコ予習というか、ルートをたどって付き合わせ作業をしていました。

 ルートラボが提示されているのは本当に助かります。ルートラボを走らせながら、キューシートを追っていって、どのようにたどっていくのかを理解していくことができます。時折、キューシートの通過点がどこなのかルートラボ上ではどこなのか?分からなくなることもありますが、そういう時は、前後の通過点の区間距離から、どのあたりかを割り出して、そのあたりの写真(航空写真)があればGoogleマップからチェックし、ストリートビューもあれば、それも合わせてチェックしたりします。

 Googleマップの写真とストリートビューはそれぞれ撮影時期が異なります。東北地方については、ストリートビューがあるのは震災後の撮影です。主要幹線道路以外はまだ撮影されていないところがありますが、かなりの部分がストリートビューで比較的新しい情報として見ることができるのは本当に助かります。
それでも最新状況とは異なることがあるので、そのあたりは割り引いて見ておく必要があります。

 第1.1版ベースで、その時に公開されていたルートラボとの突き合わせで分かりにくかった箇所は、いろいろと調べていった結果、最終的にはほんの数カ所しかありませんでした。そして、その殆どは第2版で修正されていました。

 ルートラボとの突き合わせで予習をして分かりにくいのは、次のあたりかもしれません。

No.18、19、20
佐沼街道を進んでいくらしいが、 道なりだったりクランクだったり。
(ルートラボより)
miyagimap1.jpg

平面で見るルートラボ上の地図の見え方と、キューシート距離から曲がるとされている通過点の位置関係が見つけづらい。
詳細にズームしようとすると、右の方はズームが効かない場所だったりする。

こういうときは同じ場所をGoogleマップで表示させてチェックしていくことになります。
およその位置を周辺で検索が効きそうな名前の場所を選んで表示させておいて、あとは写真で見て、ストリートビューでみて理解していきます。

ちなみにキューシート番号との突き合わせをすると、こんな感じに。
手前の2つのクランクは「道なり」で走れるという理解になります。(キューシートには出てきません)
(Googleマップよりスナップを撮って加工)
miyagimap2.jpg

No.18 
(Googleストリートビューよりスナップを撮って加工、以下同様)
miyagimap3.jpg

No.19
miyagimap4.jpg

No.20
miyagimap5.jpg


これとは別に、なんとなく理解しづらいところとして、
第1.1版のキューシートで、No.68、69、70あたり。
68_69_70.jpg

ここは、さすがにGoogleストリートビューはありません。
それでもGoogleマップの写真で見ると、なんとなく平面では理解ができます。
68_69_70map.jpg


 さきほどキューシートの第2版が新たに公開されたようです。
このあたりは、若干キューシートに修正が加わって、さらに現地写真がキューシートに添付されていました。
そちらを見れば理解しやすいと思います。現地には交通標識も出ているようです。

 ちなみに第2版のキューシートは一行追加されてます。
第1.1版の68、69が、第2版では、68、69、70となり、以前の70が71とそれ以降は最後まで一行ずれています。

 第2版の68、69、70、はここになるようです。
(Googleマップよりスナップを撮って加工)
68_69_70_v2map.jpg


 ルートラボで追っていて理解できないところは、こうやって事前に少し細かくチェックを入れることで予習が進みますが、道なりだろうと思ってボーッと見過ごしているところで意外とミスコースを誘ったりするポイントが出る場合もあります。
 キューシートに時折出てくる謎の通過点は、たいがいそういうところで救いの手を差し伸べるべく書かれていると思うのですが、予習時にどこだか探しにくいこともありそうです。

 このあたり、時間をかけてじっくり見れればよいのでしょうが、準備に使える時間が短いことを考えると、それなりに大変だったりします。キューシートの改訂情報が明示的にわかりやすく共有する仕組みがあれば、参加者同士で事前に情報交換をしていろいろ学べるのに、と思うこともあるわけです。

(おまけ)
あくまでも個人的な備忘録ですが、第1.1版と第2版で変更になった箇所のうち、影響があると思われるのは、次の点ぐらいです。

No.5 区間距離 × 9.0km → 10.2km スタート直後で単なる直線ですが、少し距離がずれてたようです

No.68の追加 以降、最後のNo.119まで1行ずつNo.がずれています。


その他、軽微な修正ではこんなのがあったようです。

No.30 交差点に信号あり ┫ → S┫

No.32 交差点名 追記 柳之御所

あと、ルートラボのPart4で、一部余分なところが入っていたのが削除されて、
PC9からゴールまでのルートに修正されていると思います。

ルートラボはおそらく実走のGPSログを加工してアップロードして公開しているものと思われます。
試走時に休憩した?と思われる立ち寄りとか、一部迷走?して行き来しているところが入っていたりもします。
予習で使う分には問題ないと思いますが、本番当日にGPSに仕込んでマップ表示させる方は、そのあたりのことを把握しておかないと場合によっては戸惑うことがあるかもしれません。
公式であっても他の人が作ったGPSデータは、そのまま鵜呑みにすることなく、ちゃんと自分で理解してから利用するようにしたいものです。


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。

自転車雑誌とブルベ [BRM四方山話]

2013.8.21(水)

 サイスポ10月号はブルベ特集らしい、とか書いてましたが、昨晩届いてざっと読んでみました。
事前にチラッと噂で聞いていたとおり、AJ宇都宮7月開催の600kmを取材されていたようで、知っている人も載っていたり。

CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2013年 10月号

CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2013年 10月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 八重洲出版
  • 発売日: 2013/08/20
  • メディア: 雑誌

今回のサイスポは表紙に大きく「始めようブルベ!!」とデカデカと書いてあったり、目次を見ても一番上に大きな見出しと、特集の中でトップに立つ扱いのようです。(P.68〜87の20ページを使っての特集)

「ついにサイスポにまで・・・」とか思っている人もいるようですが、サイスポ自体は自転車雑誌の老舗であり大手だったりするわけです。そして昔からブルベの話はチョコチョコ載っていたりします。

たしかPBPとかも準備段階から出てたよなぁ、とググってみたら、ヒットしたのが自分のブログw

これ、先日掃除したときに棄てちゃったような気がしたり(汗)
(表紙にブルベとは書いてないから、何にも考えずにまとめて棄てちゃったような)
サイスポ分厚くて重たいので場所取るんですよね。
ちなみに、これ以外にも過去のサイスポとか自転車雑誌にはブルベ記事はちょこちょこ出ています。

自転車雑誌って、乗り始めた頃とか毎月買ってみたりする人が多いと思います。今はネットで多くの情報が得られますが、雑誌になってまとまっているのは割と便利だし、広告もカタログ的に眺めて楽しかったり。
でも1年もして話題が一周しちゃうと、どれも過去記事の焼き直しのような気がして読まなくなってしまったりします。
それでも、たまに買って読んでみたりすると、へぇ〜ってこともあったり。

今回のサイスポ10月号、一般サイクリスト向けの雑誌にこれだけの紹介記事が載るのは、ニッチなところを攻めないとネタが持たない?というか、そういうところまで隈無く網羅するのが「総合自転車雑誌」としての方向なのかもしれません。

自転車雑誌の後ろの方には、たいがいイベントカレンダーみたいな一覧が載っています。
これはイベント主催側が雑誌社に募集のデータを渡して(無償で)掲載してもらうような形になりますが、以前は結構こういったカレンダー情報でブルベを知ってエントリーしてくるという人がいたと思います。
今は、スポーツエントリーで募集をしてすぐに埋まってしまう事が多く、雑誌に載る頃(締め切り日などを元に何月号に載るかが決まる)には殆ど定員到達後で意味をなさない感じだったりで、あまり積極的に掲載してもらおうという動きは弱くなっているかもしれませんが。
それでも特に(元々ブルベが開催されていなかったところでの)地方開催ブルベなど、各雑誌にイベント情報を掲載して貰うと、それが縁で参加するきっかけになる人が必ずいると思います。


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。


エントリー峠という名の幻想 [BRM四方山話]

2013.7.1(月)

 今年もカレンダー上では前半・上半期が終了、今日から後半へ突入です。
昨日6/30の夜、ランネット、スポーツエントリーといったサイトで、つながらない、つながっても画面が変わるのに時間がかかる、検索できない、など、ちょっとしたトラブルがあったようです。

 11/24開催の「つくばマラソン」のエントリーが6/30 20:00から受付開始で、そこで大勢の人が一斉にアクセスしたのでしょう。先に、つくば市在住・在勤の方の先行エントリーなどもあったようですが、それとは別の一般エントリーが昨日受付開始となり、フルマラソン11000名、10km2500名という枠が用意されていたようです。

 マラソンって凄いなぁ、というのが正直な感想です。競技人口というか趣味として走っている人、大会に出て走りたいと思っている人の数が万単位というのが、やはり桁違いです。

 日頃、ブルベではスポーツエントリーを経由してエントリーさせて貰うことが多く、自分でも実際に契約して使わせて貰うかどうか検討したこともあったりします。イベント主催で、エントリー受付代行をお願いするような視点で見たり、また、そのエントリー受付を自分で構築するとどうなるか、ということも検討したことがあります。

 参加者側の視点に立つと、エントリー受付開始でなかなかつながらない、画面が変わらない、ずっと待っている、という状態は、あまり気持ちのよいものではないでしょう。一次感情としては、唖然とし、次に怒りに変わってしまう人もいるかもしれません。あまりの待ち時間に途中で諦める人もいるでしょうし、それを嘆く人も出てくるでしょう。その横でじっと耐えて、なんとかエントリーを果たしている人もそれなりの数いるわけですが。

 世の中には需要と供給があって、人気が異様に高くなりすぎると需要が追いつかない。手に入りづらくなると、なんとなくプレミア感が出て、本当は必要なかった人までもが並んでしまったりする。また、1カ所で並んでいたら買えないかもしれないからと、2カ所以上で網を張ってみたり。その行為が単純に良い悪いでは判断できないところが難しいと思いますが、加熱をあおることにもつながります。

 あまりにかけ離れた倍率になれば、申し込み順という方法は破綻します。
一時期にエントリー負荷が集中しないように、申し込み順でなく抽選などを取り入れる必要があるでしょう。
これは代行業者でなく主催者が判断すべきことでしょうが、代行業者から適切なアドバイスなりが得られるともっとよいのだろうとは個人的に思ったりするわけです。
ただ、このあたりは主催側のポリシー(方針)によるところも大きいでしょうし、先に受付が終わった人から参加できる方が分かりやすく、公平に見えると判断しているのかもしれません。
抽選だと、恣意的な抽選が行われているのでは?というクレームが必ず入るリスクもあり、また、募集をする側からすると実際の参加者よりも多い参加希望者に対する対応が必要となり事務作業の手間が大幅に増えます。
(参加不可という悲しい通知を出して、嫌われるためだけの作業に忙殺されるとも言えます)

公道を閉鎖して行う、マラソンなどの大きなイベントの開催は簡単なことではありません。受給バランスがだいぶおかしなことになっているとは言っても、すぐに改善されることはないでしょう。
もしかするとマラソンブームが去ってくれるのを静かに待つという消極的な選択があってもいいかもしれません。

こういうのを対岸の火事として眺めてられるかは分かりませんが、昨日の影響は少なからず今日からエントリーが始まったいくつかのブルベに参加したい人にはあったはずです。
スポーツエントリーは昨晩、かなり重たい感じで、サイクルイベントの項目をクリックしても、イベントの一覧は出てこなかったり、検索しても「検索結果がありません」と素っ気ない返事だったり。

実際、どこの募集があったか全てを把握している訳ではありませんが、例えばAJ千葉のBRM810千葉200(つくば)は、AJ千葉の案内ページから「申し込み:スポーツエントリー」と書かれているところをクリックすると、スポーツエントリーのAJ千葉専用ページに直接リンクで飛べるようになっているため、特に支障はなかったとも言えます。
(エントリー開始後に申し込みできるか途中まで操作して確認済:エントリーはしてませんが)

またオダックス近畿のBRM928近畿200神戸西も同様で、オダ近サイトの案内から飛べるようになっていました。
スポーツエントリーの各クラブの専用ページにリンクを張っておくのは、こういう時に役に立つのだな、と思った次第です。

閑話休題

で、こういう状況をモニター越しに眺めていて、ふと思ったのです。
ブルベのエントリー峠なんて、たいした峠じゃなかったんだな、と。
実際のところわかりませんが、推定だと東京近郊で年初から熱心にブルベを走りたい人は、1000人いないと思ってます。いいとこ800人ぐらい。その中でエントリー峠に直接挑む人は半分以下でしょう。(諦めてる人も多いです)

これ書いていいか分かりませんが、あくまでも私見で推論ですから、念のため。

東京近郊だと、せいぜい多くて400人ぐらいの「ブルベマニワ級」の人が手ぐすね引いて待っているところで、なにがしかのブルベのエントリー受付が開始される。

年初だと誰もがまだ200kmを走っていないので、200kmの募集があれば全員がエントリー峠を目指して集まってくるに近いことになるわけです。
そこで待ち構えているのは、ごくわずかな定員の200kmだけ。
2月ぐらいまでの受付が終わっても、定員でいうとまだ400名は超えないぐらい。
明らかに充足していません。
(でも、2月から走っているのって、第三者的に言うと?って感じもしたり)

このあたりの印象が強く残っていて「エントリー峠が云々」という話がまことしやかに語られる訳です。

でもね、実際のところどうでしょう?
寝坊したとか、忘れてた、ということでエントリーできなかった人は多いですが、ちゃんと並んだ人でエントリーできなかった人は、じつはそう多くないのだと思います。
事前に準備をして、エントリーする算段をちゃんと取り付けてる人は、確実にエントリーしている。

きっちり並んでいたのにエントリーできなかった、というのは、過去知る限りは、
2010年の北海道の1200kmが一番印象に残っていますが、
実際にはエントリー取りやめとした人の分の繰り上げがあって、瞬殺ではなかったようです。

本当に瞬殺という意味では、神奈川の年初のブルベなど、定員がかなり限られているもの(現在定員非公開)
などで、ものの数分で瞬殺されてしまうものもありますが、それは仕方がないでしょう。

そうは言っても、エントリーできないと嘆きたくなる気持ちはわかります。
そこは分かるのですが、一部の主催者は、その手の話を聞いて結構凹んでたりもするんですよね。
何気ない文句の一言が、グサッと突き刺さる。
複雑な感情だと思うのでうまく説明できないですけど。
また、そんなことを言っても何も解決できないのですけど。

ブルベは参加者が主催するものですしね。
そこのところを、自分なりにどう捉えるか次第なのですが、走りたければ作ればいいんだよね。
というのが、誰にも文句を言われないでできる一つの方策なのではないかと思っています。
自分で作って主催してれば、エントリー峠とかそういう話は、少なくとも自分には関係が無くなる。
(よそのブルベに参加するときは依然としてありますが、それはまた別の話)

なんとかするのがランドヌール。
自分でできることをすればいいのだと思ったり。

さて、来年は自分用にちゃんとコースを作って主催することができるでしょうか?
今年は300kmを作りましたが、認定試走に出る時間がうまく合わず、認定は取れませんでした。
個人的には「最悪」なパターンだと思ってますが、SRを優先したので仕方ないです。
走った順番は別として、今年のSR申請では、おそらく次のようになるはず。
200km 定峰200(自分でひいたコース)
300km 千葉300房総クラシック
400km 宇都宮400牛久発
600km 神奈川600沼津クラシックあらため興津600

夢は、自分で引いたコースを全て完走してSRです。(言っちゃった)

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。










お家に帰るまでがブルベです。 [BRM四方山話]

2013.6.30(日)

 ブルベのスタート前、ブリーフィングで「家に無事帰るまでがブルベです。」といったような事を聞くことが多いと思います。
若干言い回しは異なるかもしれませんが、似たような文言はイベントごとでは良く聞くフレーズではないでしょうか。

 私も自分が主催側でブリーフィングをする際には、たいがいその類いの言葉を使わせて貰っています。
自転車に限らず、以前やってた自動車関係のイベントでも同じように言っていました。

 ブルベに関して言うと、発着地点が近いブルベだと自走で行き来しますが、少し離れてくると輪行や車載になります。
自走、輪行、車載、それぞれの手段によって多少違いはありますが、へろへろに疲れた深夜ゴールの300km、寝ずに走った400km、仮眠不足の600kmなど、ゴール後すぐに帰宅することが安全上は望ましくない場合もあったりします。

 ブルベ中の事故は軽微な転倒を除くと、そうそう起きるものではないかもしれません。
ブルベの走行中はそれなりに気が張っていて、軽い緊張状態でゴールまではなんとか頑張れるということもあるでしょう。
ところが、ゴール後の帰宅途中に、事故もしくは事故になりそうになった経験を持つ人はかなり多いのです。
具体的な事例は差し控えますが、車載で来た場合の帰路での事故はそれなりにあるようです。
本当はブルベ中でも無理は禁物ですが、ゴール後は「その後の用事」を考えなければ時間制限はありません。
「その後の用事」によって、さらに無理を重ねると事故のリスクがあることは、頭では分かっていても実際には分かっていない行動をしてしまう人が多いのは残念なことだったりします。

 車載の場合は十分な仮眠を取ってから、帰路につくなど各自で自分(と周囲の交通)の身を守る事が鉄則です。
眠くなったらすぐに停まって仮眠を取る。これはブルベ中でも当たり前ですが、車載での移動でも同様です。
高速道路での移動だと、PAストップ作戦と称して、PA毎に短時間仮眠を繰り返して走るといった涙ぐましい努力もあったりしますが、PA、SAが少し離れた区間で途中で眠くなるようなら「1区間走ることもできないぐらい弱ってる」ことを自覚すべきです。
そして、その場合は、5分とか10分でなく、諦めて最低でも1時間半、がっつり睡眠を取ってしまう方が安全です。

 あと10kmだから、あと5分でつくから、というのは、結構危険だったりします。
潔く諦めて寝てしまいましょう。

 人それぞれ事情はあるでしょう。私も例えば400kmで日曜日の朝ゴールして、そのまま帰宅すれば昼前には自宅へ戻れる。
帰って子供と遊ばないといけない、とか思うと、仮眠とかするより即帰ろうと思ったりもするわけです。
が、途中で眠くなったら、それはそれで危ないですし、事故を起こしたら取り返しがつきません。
先日、牛久発の400kmの帰り、首都高まで戻ってきて念のため加平PAでちょっと休憩して、そこで眠くなかったので再スタートしたら用賀で降りるまでの道が長いこと長いこと。途中で眠くなってしまいました。でも、首都高ではすぐにPAがあるわけでも無く、失敗したなぁ、と思ったりしたこともあります。

 600kmで日曜日の夜ゴールして、なんとか月曜日の朝までに自宅へ戻ろうとする。
沼津600などでよくあるパターンですが、沼津インターから乗ってすぐ駒門PAで停まって爆睡してしまう。足柄SAでも停まり、鮎沢PAでも停まる。さらに中井PAでも停まって、最後に海老名SAで再度爆睡、なんてこともありました。
先日の興津600では、健康ランドで仮眠してから、早朝に興津を出てSAではワンストップだけで通勤ラッシュが始まる前に帰宅しましたが、やはり多少先に仮眠をしてからの方が安全だと思います。

 袖ケ浦からの帰りとか、時間帯によってはアクアラインが混んでいると海ほたるPAまで渋滞で眠くなるとか、海ほたるに入れずそのまま走っていたら、やっぱり眠くなってしまうとか、いろいろあるわけです。(いつも大概帰りは海ほたるで仮眠してます)

 車載だと車の中で仮眠がしやすいですが、自走だとそれがかないません。ある意味最も厳しい帰還方法になるでしょう。

 じゃあ、輪行だったら大丈夫?
確かに輪行の方が、公共交通機関を利用するので安全度は高くなります。いわゆる交通事故は殆ど無いでしょう。
ただし、よくある例として、寝過ごしてどこまでも先へ行ってしまったり。夜の帰宅などでこれをやると折り返しが無くなっていたり、何のために輪行で帰っていたかが分からなくなる場合もあるようです。(睡眠時間が取れたのでよしとするしかない?)

また、荷物を忘れることに関しては、かなりの頻度で発生しているようなので注意が必要です。
サドルバッグを忘れたり、場合によっては自転車自体を忘れたり、ということもあるようです。

 疲れている時は、本当はゴール地点の近くで十分な休憩を取って、場合によっては後泊も考えた方がよいのかもしれません。

 DNFの後の帰宅については、また違うものがあるでしょうが、いずれにしても無事にお家に帰ることが一番です。

(おまけ)
 参加者として自分の帰宅だけを考えればいいという立場と、主催者としての見方は少し違うかもしれません。
主催者としては、ブルベ中も直接は見えませんし管理もできないため、無事ゴールまで帰ってきてくれることを願うだけです。無事にゴールした人の受付が全て終わり、DNFした人からの連絡もすべて確認がとれ、行方不明者がひとりもいない状態になると一安心です。
が、ゴール後はゴール後で、今度は制限時間が無い、各参加者が自宅へ戻られるまでが本当のゴールとなるため、実は陰ながらTL越しの帰宅報告などを読んで、よかった、と確認できるまでは安心できなかったりします。

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。








ブログ観測・アフターブルベのお楽しみ [BRM四方山話]

2013.6.25(火)

 毎週走ってる人だと、そんな暇は無いかもしれませんが、本数少ないと自分が走ったブルベでアフターブルベのお楽しみとして、打ち上げと称した宴会?もあるでしょうが、少し時間を置いて検索して見つける、参加者のブログとかもあったりします。

 自分が走ったブルベでも、速い人、ゆっくりな人、通過時間は様々です。またPC以外の立ち寄りポイントなど千差万別。

 単純に検索すると、悲しいことに自分のところがヒットしまくって検索結果が見づらかったりするので(苦笑)
例えば、次のような感じでGoogle様に訊いてみたりしています。

 「西上州 ブルベ -極める」

 西上州とブルベが検索ワードで、極める(すなわちここ)を検索対象から外すという意味ですね。
マイナス検索というのでしょうか、邪魔になるのはこうやって外すのが簡単です。

 こうすると、西上州300に参加された方が書いているブログなどが、それなりにヒットします。
あとは、少し検索ワードを変えてみたりして、いくつか追加で見つけて読んでみたり。

 ここで出した例は、自分が走ったブルベじゃなくてスタッフで裏方だったブルベですね。今回は巡回してくれたスタッフと有人チェックをしてくれたスタッフがいたりして、コースのところどころにスタッフがいたという印象を持たれた方もいらっしゃるようです。
(このあたりはアンケートなどでもコメントをいただいてます)

 でも、発着地(に近い自宅ですw)で待機している自分としては、電話番でDNF連絡を受けたりする以外は、当日の動きは殆ど分からないのが正直なところで、参加者のブログを読んだりしてようやく断片的にどんなブルベだったかを知ることができるわけです。

 自分が走ったブルベでも同じようなものですが、同じコースでもこれほど体験が違うのかということを知ることができて楽しいです。

(おまけ)
AJ宇都宮だと、AJ宇都宮会員と参加者宛に送られてくるメーリングリストに、参加者のブログ記事のリンクがついていたりするんですよね。あれいいなぁ、と思っていたり。

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。






ブルベはマイナーです [BRM四方山話]

2013.5.27(月)

 自転車、とりわけスポーツバイクと呼ばれるような感じのロードレーサーやクロスバイクは、最近かなりメジャーになってきたようです。ロングライドを楽しむ人も、かつての絶滅危惧種ランドナーの人だけでなく、新しくスポーツバイクを乗り始めた層の間でも増えてきていると思います。

 ここでも、たまに書いたりする話題ですが、それでもブルベは、「ど」がつく程の「マイナー」種別です。
実際に今走っている人は、国内でせいぜい3000人もいないでしょう。(AJ会員は1200〜1300人ぐらいだったはず)
ヒルクラ1大会にも足りません。また、耐久系イベントとしてはメジャーどころのトライアスロン人口(国内35万人ぐらいと推定?)の1%以下です。

 そうじゃない、と思っている人は、きっと自分の周りがブルベの人だらけで毒されています。友人関係をもっと違った方面にも広げておいた方が、よいかもしれません。(苦笑)

翌シーズンのエントリーが始まる頃に書いたもので、こんな過去記事があります。
2011.12.01 ブルベ人口

 ブルベ走って楽しかったから、参加したい人にはなるべく門戸を開きたい。それが自分ができる恩返しのひとつかな、と思っていたりするわけですが、たまにそれが良いことなのか、単なるお節介なのか、分からなくなることがあります。

 ロングライドの楽しみは、なにもブルベに限った話じゃ無い。いまは、いろんなところでロングライドイベントが開催されていて、普通のサイクリストはそういうイベントに参加するところから楽しんでいけばいいのではないか?
そう思ったりすることもあります。

 国内で「ブルベ」というと、ACP公認BRMのことを指すと思っている人が大半かもしれません。でも「ブルベ」自体はACPだけでなく、公認とか非公認とか別とすれば、誰がどこで開催しても別に文句を言われる筋合いはないのです。距離にしても、ACP公認BRMとして、200km、300km、400km、600kmのSRシリーズ、また、それ以上で1000kmという5つのカテゴリーがありますが、それはあくまでもACP基準です。

 もっと言ってしまうと、ACP公認BRMにこだわっているのは、SRを確保して、その年のPBPへの参加資格を得るため。AJの始まりはそんなところだったのではないでしょうか?
(過去の経緯を、知っている範囲の話から、ざっくりまとめてしまうと)

 これとは別で、PBPへの参加資格とかは関係なしに、「ロングライドで距離の認定がある」ということで、国内だけの参加を目的にして、ブルベにチャレンジする人も多い訳です。というか、殆どの人がそうでしょう。実は私もそのうちの一人だったわけですが。

 PBPを目指している人たち(すでに常連組を含む)と、そうでない人たち、あわせて国内で実際にACP公認BRMを走っている人の数は、そんなに増えていないというのが昨シーズンの個人的な感想です。多少増えてはいますが、辞めていく人も結構いたりして、いわゆる「純増」でいうと、さほど増えていなさそうな雰囲気なのです。
(無駄に沢山開催した、とも言われているVCR青葉スタッフだったので、このあたりは、それなりにシビアに分析しています。ブルベが無かった地方で新しく開催、または、復活されたところなどは状況が異なるかもしれません。)

 どんなスポーツでもそうですが、あまりにマイナーすぎると、世間の認知度が低くてそのうち寂れていってしまいます。現役で走っている人の数でいうと、さほど増えていなくても、新しい人が走るチャンスがあって、裾野が広がっていくことは必要だと個人的には考えているのですが、全くのロングライド素人の状態からいきなりブルベ、というのはさすがに違うのではないか?とも思ったり、難しい状況が続いています。

 参加費用が比較的安めに見えること、そのあたりが目を引くかもしれませんが、「自己完結できるサイクリスト」が参加の前提条件です。自己完結という言葉の意味をどう捉えるか次第とも言えますが、たとえば、

・他の交通(車・自転車・人)の邪魔をしないような配慮ができる
・他の参加者の邪魔をしないような配慮ができる
・自分の体調管理は自分でできる(リタイア判断ができるうちにリタイアすることも含めて)
・自転車の整備状態が大丈夫か事前にショップで点検してもらう、自分で整備するなどができる
・パンク修理が自分でできる
・交通法規を守る
・車間距離を守って走る(前走者が急に止まってもぶつからない距離が必要)
等々

 ごくごく当たり前のことが出来ない人が、参加者の中に紛れているケースが多いようです。
ブルベに慣れていないから、という言い訳ができるのは、最初の数回でしょうが、上記のことはそれ以前の話です。

 レースでもロングライドイベントでも、え?と思うぐらいの低レベルの参加条件を提示されることが増えてきています。裾野が広がるためには、それらも含めて受け入れていく必要があるのでしょうが…

 ブルベはマイナーです。そして、運営は参加者自身がやっています。身内が身内で集まって開催している。そこにそれ以外の人にも「門戸を開くことが条件」であるがゆえ、また同じ趣味を楽しもうという人を歓迎するため、受け入れているのかもしれません。

 国内では、特定のクラブに所属しない人が大半です。最近そのことに違和感を覚えます。国内で、しかも関東地方だけの課題かもしれません。
どこかのクラブに所属していて、そこでブルベを走っている。まずはそれが前提であって欲しいな、という個人的な思いがあって、どう折り合いを付けていくか考えています。
私は、今年に限ってR東京でスタッフをしていますが、AJ宇都宮の賛助会員だったりもします。賛助会員は名目だけの会員で運営には積極的に関与できていませんが、自分のところで主催はするから、他のクラブでは一参加者として少し気軽に走らせて貰いたい、というのが本音だったりするわけです。(^^)


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。










SRって目指すモノ? [BRM四方山話]

2013.5.23(木)

 普段の会話で周囲の人から影響を受けることは多々あります。
この時期に開催されるブルベは400kmや600kmが多くなり、今年のSRまで到達された方も結構いらっしゃるようです。まだ寒い頃の200kmから走り始めたランドヌールは、もう一区切りついて、あとはさらに別のところへ向かうとか、もう1周するとかいろいろあるのでしょう。

 SRって目指すモノ?

 ふとそんな疑問がわき上がります。今となってはSRは自分に取っては、少し頑張れば手が届く範囲にあり、あまり強烈に「それが欲しい」という思いは無くなりました。ですから、そこで何かを語っても、枯れた人達には同意を得られるかもしれませんが、これから獲ろうと思っている人には理解されないことでしょう。

 そんなわけで、自分が最初にSRを獲った年の頃まで、自分の記憶を遡ってみます。

 通年でブルベに参加することになったのは2009年からです。前年2008年の秋に千葉200を走ったのが最初ですが、実はその前に、個人的なロングライドで2008年の「直江津集合」で、ソロで自宅(世田谷)から渋峠経由で直江津までオーバーナイトで雨中走行、トータル330kmを走ってたりもします。
時間をかければ300kmぐらいまではオーバーナイトでも走れる、という状態からのスタートでした。

 通年で参加するなら、やっぱり目標はSR。当時そう思っていたことは確かです。その先にあるモノは見えていなかったし、知っていたとしても自分の手に届く範囲だとは到底思えず、気にしてなかったのでしょう。

 国内でブルベを走り、200kmからステップアップして、300km、400km、600km、と延ばしていく。それだけを考えていたと思います。

 目指しちゃうと、確実に獲るためにリスクヘッジを考える必要があって、年間でのブルベ参加計画として、200kmを2本、300kmを2本、400kmを2本、600kmを2本、エントリーすることにしました。そして実際にそれだけ走っています。今から思い返すと、SRを獲るためにかなり綿密に考えて計画的に行動していたというマジメな参加者時代だったようです。

 当時の自分には300kmは多分頑張れば走れるだろう、という認識はありましたが、400kmはどうなることかわからない世界で、コース研究など、それなりに走行シミュレーションをして、自分がどこまで走れるか過去のデータと照らし合わせながら判断していたようです。

 最初の400はAJ神奈川の2009年BRM425沼津400の予定でした。

ところが、これが荒天予報で、苦渋の決断で初めてのDNS。

当時SNS日記に書いたものを、そのまま引用します。

BRM425 DNS

ブルベコミュにも書きましたが、日記の方にも備忘録として。

BRM425神奈川400km沼津
いろいろ考えてDNSにしました。

実際は走ってみないと分からないのだと思いますが、
今の自分の経験や実力を考えると、荒天が予想される中、
沼津400のコースへ出て行くことは無謀という判断です。

BRM131逗子200kmの時は、
◯200kmである(ほぼ日中走行の半日でおわり)
◯200km自体の走行経験はBRM以外でも十分にある
◯リタイアしても帰還は可能(鉄道沿いでいつでも輪行可)
◯荒天のピークは過ぎたところでスタート時刻
 (これ以上悪くなることは無いという予報)
などで、自分なりにチャレンジする価値があると思って、
走っています。

今回のBRM425沼津400kmは、
×400kmである(夜間の山岳走行、街灯無し走行あり)
×400km自体の走行経験が一度も無い
×夜間のリタイヤは投宿などが必要
×土地勘が無い
×スタート時点でまだ天気は下り坂
×沼津〜駿河湾沿いの走行でずぶ濡れとなる予想
×荒天のピークは土曜日昼〜夕方にかけて
 (山間部でどうなるかが全く読めない)
×往路は根性で行けても復路の気温、路面状況を考えると
 根性だけでは行ってはいけない
といったような感じで、思いとどまりました。

正直に言うと、行かないとか走らないって
とっても悔しいのです。すごくカッコ悪い感じがするし。
でも、大人の遊びなんだから、無理はしても無茶はイカン
ということです。

荒天でも走力的には走り切ることができるように
なりたいとは思いますが、今はまだなのです。

あ、ライトのホルダーがギリギリ届いたよ。(苦笑)

ここに書いてある、逗子200というのは、この年の最初の200kmでした。
これもかなりの荒天だったわけですが、仲間内で一人だけ出走したブルベでした。
出走した理由は、上記にも書いていますが、荒天のピークを過ぎたところからスタートする。
そこに望みがあったからでしょう。

ちなみに、このDNSがよほど悔しかったのでしょう。
直後に行われた沼津軽井沢400に滑り込みエントリーして、それを完走していたりします。
当時の自分にとっては、比較的難易度低めの400kmを最初の400kmにしたかったもの、それが荒天で自分の実力的に走れなかった。そのリベンジには直後の沼津軽井沢400が一番早いブルベだったのですが、このコースは(当時としては)山岳風味の味付けがされていて、難易度が少し高くなる感じでした。
須玉から信州峠を超えて川上村に入り、さらに馬越峠を超えて南相木村へ抜けて小海へ降りて行く。

沼津400を一緒にDNSしたリベンジ仲間と一緒に、この信州峠と馬越峠を実際に走りに行って、走行時間がどのくらいかかるかチェックした上で、実際の本番に挑みました。

BRM509沼津軽井沢400で400kmをクリアした翌週、保険でエントリーしてたBRM516千葉400も完走していたりしますが。

400kmなんて走れるかどうか分からない、というところから一気に畳み込むように2週連続で400kmを走り、翌週はお休みして、翌々週のBRM530沼津600をなんとか完走してSRを獲ることができました。
この沼津600も雨が途中で降って、リアのテールライトが水没して予備のテールライトを使って走行継続したり、それなりにいろいろありました。(今回は割愛)

さらに保険だったはずの、BRM613千葉600(茂木・時計回り)も完走して、形式的にはWSRというところまで一気に走り切ってたりするわけですが……
2回目の600kmは眠くて眠くて仕方がありませんでした。
そして、視界の悪い夜間走行で工事の縦溝にタイヤをとられて落車したり、自販機の前で仮眠したり、今につながる体験はほとんどここまででし尽くしたような気がします。

 まるで麻疹にでもかかったように、SRを目指して走り、走り切った後は、それなりにロングライドの経験値を上げることができた。ブルベの200km、300km、400km、600kmという認定距離は、うまくできた仕組みなんだなぁ、と思ったことあります。また、個人的にはストレートで獲るのでなく、間に一度自分の判断でDNSを挟んでいる。これが経験的には一番良かったと思います。

 今になって思う事や、毎年SRを重ねて行くことについてどう思っているかは、また別に機会に少し書いてみることにします。

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。

600遠征費用の考察(自分の場合) [BRM四方山話]

2013.5.13(月)

 600kmは制限時間が40時間。土曜日の朝から走り始めて、日曜日の夜までかかります。
ブルベは参加費が比較的安く設定されているので、エントリーすること自体には金銭的ハードルは低いでしょうが、実際に走るとなると長距離になればなるだけ、それなりにかかるコストも増えていきます。

 あくまでも自分の場合の概算ですが、どのくらいの予算が必要か、ざっと洗い出しておきます。
補給に関しては、グルベ(B級を含むグルメ堪能型ブルベ)の場合は、+αが必要ですが、まずは基本型で。
また、当然ですが、装備を持たずにいって途中のコンビニでいろいろ買い込むような場合は、その分予算が必要です。
 
(ケース1)沼津クラシック600:沼津遊泳場発着の場合で、今年は興津600なので異なる
前泊・後泊無しの車載参加
土曜日のスタートが6時、自宅から発着地まで東名経由で1時間弱なので朝3:45自宅発となる。
・交通費 ガス代240km、30Lとして4800円、高速代1500円(休日特別50%引)2回
     合計7800円
・補給代 600kmで50km毎に500円程度として6000円、ブルベ前後で2000円
     合計8000円
・宿泊費 コース中の仮眠用、飯田のビジネスホテルなど格安で3000円

概算で18800円となり、約2万円コース

(ケース2)沼津クラシック600:ケース1にプラスして前泊ありの場合
金曜日の夕方に移動して、沼津市内で前泊。
・交通費 高速代が往路、平日通勤割引で2050円となるので550円
・宿泊費 沼津市内ビジネスホテル、5500円
・補給代 前泊すると前夜祭必至、5000円

概算で11550円高で30350円となり、約3万円コース

(ケース3)興津600:今年の想定、仮眠ポイントがずれるので少し異なります
前泊あり、車載参加
金曜日の夕方に移動して、興津の駿河健康ランドで前泊。
・交通費 ガス代320km、40Lとして6400円、
     高速代、往路2600円(通勤割引)、復路1950円(休日特別)
     合計10950円
・補給代 600kmで50km毎に500円程度として6000円、ブルベ前後で2000円
     前泊で前夜祭は館内で軽めに押さえて3000円
     合計11000円
・宿泊費 駿河健康ランド、5940円+150円(入湯税)
     コース途中の休憩用、宿泊無しで、プラス1000円程度
     合計7000円

概算で28950円となり、約3万円コース

(ケース4)茂木クラシック600:反時計回り
前泊・後泊無しの車載参加
土曜日のスタートが7時、自宅から発着地まで東名経由で1時間弱なので朝4:55自宅発となる。
・交通費 ガス代80km、10Lとして1600円、高速代800円(アクアライン割引)2回
     合計3200円
・補給代 600kmで50km毎に500円程度として6000円、ブルベ前後で2000円
     合計8000円
・宿泊費 コース中の仮眠用、水戸の健康ランドで深夜割り増し込みで3000円

概算で14200円となり、約1万5千円コース

(ケース5)ご近所ブルベの600
発着地まで自走で参加、交通費無し。
・補給代 600kmで50km毎に500円程度として6000円、ブルベ前後は無し
     合計6000円
・宿泊費 コース中の仮眠用、信州健康ランドで会員価格・深夜割り増し込みで2520円

概算で8520円となり、約1万円コース

(ケース6)観光ブルベ、北海道600の場合:これはアバウトすぎるけどあくまでも対比のひとつ
前泊、後泊いろいろつくので論外かもしれませんが、遠征費用もパッケージ使うかLCC使うか?
だいたい5万円〜
前夜祭、後夜祭のオプションと、おみやげつけまくると7〜8万ぐらいまで嵩みます(^^;)

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。







それぞれの正解 [BRM四方山話]

2013.4.8(月)

週末は予報どおり爆弾低気圧の来襲。
その影響は全国的にあったようです。

ブルベ(ACP公認BRM)は、全天候型イベントと思われているでしょうし、
「珍しい」と言われる方も多いようですが、中部の鯖街道300は天候理由で順延になったそうです。

参考:AR中部 BRM406延期に関して http://ar-chubu.org/2013/index.html#arc2013brm406ext2

天候は誰にも読み切れません。
気象庁の発表も、あくまでもその時点での予報であり、実際の天候がどうなるかは、同じ場所に留まっていてもちょっとした位置の違いで受ける影響が大きく違ったりします。
ましてや、移動しながらという話になると、大まかなところは予想できてもピンポイントでの予想は困難を極めます。

天気は西から崩れてきます。そして東へ移動していきます。
住んで居る場所で、今回の爆弾低気圧による天候悪化の影響をどの程度受けたかはだいぶ異なるでしょうし、外に居たか・屋内に居たかによっても体感は大きく異なるでしょう。

大切な事は、事前に自分でどう判断して、どう対処したか。
具体的に決めたことと行動したこと。そこに尽きると思います。

スパッと早めに見切りをつけてDNSを決めた人もいるでしょうし、最後の最後まで粘って当日朝まで引っ張って決めた人もいるでしょう。
それぞれの判断は、それなりの根拠があって、その人にとっては正解なのです。
ただそれだけのこと。

他人がとやかく言っても仕方のないことです。
そして、他人の判断や結果を見て、自らの判断を悔いることも別に必要ないのです。
これは平たく言うと、「実際は走れたんじゃないか」と後になって後悔する人が結構いることを知っていて、それを念頭に置いています。
大切なのは、「事前に辞める」と判断したこと。
後になって「たらねば」は通用しないのは、仕方のないことです。
そして、実際に参加していたら……無事だったかどうかは誰にも分かりません。

影響度合いがわからない、とボカして書きましたが、ある程度は想定がつきます。
そして、事前の影響度合いの予想から考えると、自分の場合(もしエントリーしていれば)、
・中部300鯖街道    × 前日以前にDNS確定
・青葉300本栖みち   × 前日時点でDNS確定
・神奈川200富士山一周 △ 当日朝時点でDNS判断(どうしても走る理由があれば出走)
ぐらいの認識でした。

 あくまでも自分の場合のお話ですから、考え方のひとつというサンプルに過ぎません。

中部の場合は、あくまでも自分自身が土地勘が無いので、リスクの算定は慎重にならざるを得ません。
遠征ブルベで悪天候となれば、キャンセルが効く時点で移動や宿泊も考える必要があり、
早めに諦める、ということも判断のひとつになるでしょう。

青葉の場合は、知っているコース故、爆弾低気圧の進路と影響が発生し出すタイミングを考慮して、
後半のリスクを自分でどう捉えるか。富士川沿いで強い風雨にさらされても走る気力はあるか?
本栖みちを上ってくることができるか。
今現在の体力、走力、あとモチベーションとを考えあわせると答えはNo(ノー)
前日時点でDNS確定です。

神奈川の場合も、同じく知っているコースです。
これが一番難しい。
タイミング的に速く走れれば影響をあまり受ける前の時間帯にゴールできる人もいる。
ただ、自分の場合はそこまで速くは走れないので、時間いっぱい使うことを考えるとグレー。
当日朝の時点で最新の天気概況を確認して、そこまで引っ張った上で、DNS確定です。

爆弾低気圧というのは春の台風みたいなものですが、過去いろいろとやられてます。
ブルベ走行中にかなり怖い思いをしたこともあり、自分の中ではリスクの高い天候として、安全マージンを取るためには撤退(事前のDNS判断)も必要だという認識に立っています。
たまたま運が良くて怪我をしなかっただけで、という体験をしていると、さすがにそこから学ばない訳にはいきません。

ただ、このあたりは、個人差が大きい世界です。
雨が降れば元気になる人もいれば、風が吹けば狂喜乱舞する人もいる。
突風やダウンバーストがあっても、別に何ともないという人もいるかもしれません。
それは経験値と体力と技術と、いろいろ合わさって個人の閾値が異なるからです。

走れる人は凄いな、と思います。それはシンプルに驚嘆という意味で。
でもその走れる人と自分を比べる必要は、実はあんまり意味はないということ。
そのことを知って置いた方が、心の平安を守れるかな、とも思うわけです。

ブルベは、コンペティション(他人との競争)ではありません。
それがレースとの大きな違いです。
その事の意味を少し考えてみると、他人の判断や行動と自分のそれとを比較して、というのは、学びのためには良いでしょうが、それ以上でもそれ以下でもないということ。

「あ〜あ、走ればよかった」という後悔をするのであれば、それは一度で十分です。
後になって反芻してまで引きずる必要はないでしょう。


↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。


お天気サイクル [BRM四方山話]

2013.4.3(水)

なんだか週末が雨模様になるサイクルにはまってきているようです。
昨年と同じようなことにならないことを祈っていますが、果たしてどうなるか?

週間予報も当たるわけではありませんし、当日の天気は実際には当日にならないと分からない。
当日の中でも朝と昼と夜、どこにいるか予想して天気予報をチェックしても、それでも実際には違うことがある。

それでも、大きな周期で天気が崩れるタイミング、雨になる日。
そういうことはある程度予想ができるような気はしています。
今週末は、神奈川、青葉、あと中部あたりでブルベが開催されるようですが、
それなりの荒天対策が必要になるかもしれません。

それもブルベ、なんですけどね。
普段ロングライドをする人でも、雨でも喜々として走り出せる人はやはり希有な存在。
殆どの人は走ることを辞めるか、走ったとしても距離は短くするなど考えるでしょう。
ブルベなどイベントとなれば、頑張って最後まで走ってしまう。そういう人もいるでしょう。
そうじゃなければ雨天走行なんて経験しないし、と嘯く人もいたりします。

何事も経験。
そういう意味では、雨の中でも風の中でも走ってみることはチャレンジとしてアリだと思います。
ただ、そのチャレンジが今の自分に取って必要かどうか。
また、準備は出来ているか、というところは各自がきちんと考えて自分で判断すべきことでしょう。

まわりの人が何かと言うから。
もし、そこで惑わされることがあれば、一度耳を閉じて自分の心と対話してみて下さい。
本心から走りたければ走ればいい。
そうでなければ、お休みしたって、それは全く問題はないのです。

どのブルベもエントリーしたら走るべきだし、完走するべきだ。
なんてガチガチに思い込んでたりすると、心の柔軟さを失った証拠です。
ブルベは息の長い遊びです。これがなくても次がある。
今年走れなくても来年走ればOKです。
むしろ、違う意味で「今でしょ!」といきり立ちすぎて、事故や怪我でその先ずっと走れなくなる。
そんなことになるのは本末転倒です。

そのあたりのバランス感覚は、なるべく早めに自分で掴んでおいた方が、
きっと楽しい日々を過ごせるような気がしています。

↑読んだよ!とお一つ応援クリックしていただけると励みになります。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。