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お家に帰るまでがブルベです。 [BRM四方山話]

2013.6.30(日)

 ブルベのスタート前、ブリーフィングで「家に無事帰るまでがブルベです。」といったような事を聞くことが多いと思います。
若干言い回しは異なるかもしれませんが、似たような文言はイベントごとでは良く聞くフレーズではないでしょうか。

 私も自分が主催側でブリーフィングをする際には、たいがいその類いの言葉を使わせて貰っています。
自転車に限らず、以前やってた自動車関係のイベントでも同じように言っていました。

 ブルベに関して言うと、発着地点が近いブルベだと自走で行き来しますが、少し離れてくると輪行や車載になります。
自走、輪行、車載、それぞれの手段によって多少違いはありますが、へろへろに疲れた深夜ゴールの300km、寝ずに走った400km、仮眠不足の600kmなど、ゴール後すぐに帰宅することが安全上は望ましくない場合もあったりします。

 ブルベ中の事故は軽微な転倒を除くと、そうそう起きるものではないかもしれません。
ブルベの走行中はそれなりに気が張っていて、軽い緊張状態でゴールまではなんとか頑張れるということもあるでしょう。
ところが、ゴール後の帰宅途中に、事故もしくは事故になりそうになった経験を持つ人はかなり多いのです。
具体的な事例は差し控えますが、車載で来た場合の帰路での事故はそれなりにあるようです。
本当はブルベ中でも無理は禁物ですが、ゴール後は「その後の用事」を考えなければ時間制限はありません。
「その後の用事」によって、さらに無理を重ねると事故のリスクがあることは、頭では分かっていても実際には分かっていない行動をしてしまう人が多いのは残念なことだったりします。

 車載の場合は十分な仮眠を取ってから、帰路につくなど各自で自分(と周囲の交通)の身を守る事が鉄則です。
眠くなったらすぐに停まって仮眠を取る。これはブルベ中でも当たり前ですが、車載での移動でも同様です。
高速道路での移動だと、PAストップ作戦と称して、PA毎に短時間仮眠を繰り返して走るといった涙ぐましい努力もあったりしますが、PA、SAが少し離れた区間で途中で眠くなるようなら「1区間走ることもできないぐらい弱ってる」ことを自覚すべきです。
そして、その場合は、5分とか10分でなく、諦めて最低でも1時間半、がっつり睡眠を取ってしまう方が安全です。

 あと10kmだから、あと5分でつくから、というのは、結構危険だったりします。
潔く諦めて寝てしまいましょう。

 人それぞれ事情はあるでしょう。私も例えば400kmで日曜日の朝ゴールして、そのまま帰宅すれば昼前には自宅へ戻れる。
帰って子供と遊ばないといけない、とか思うと、仮眠とかするより即帰ろうと思ったりもするわけです。
が、途中で眠くなったら、それはそれで危ないですし、事故を起こしたら取り返しがつきません。
先日、牛久発の400kmの帰り、首都高まで戻ってきて念のため加平PAでちょっと休憩して、そこで眠くなかったので再スタートしたら用賀で降りるまでの道が長いこと長いこと。途中で眠くなってしまいました。でも、首都高ではすぐにPAがあるわけでも無く、失敗したなぁ、と思ったりしたこともあります。

 600kmで日曜日の夜ゴールして、なんとか月曜日の朝までに自宅へ戻ろうとする。
沼津600などでよくあるパターンですが、沼津インターから乗ってすぐ駒門PAで停まって爆睡してしまう。足柄SAでも停まり、鮎沢PAでも停まる。さらに中井PAでも停まって、最後に海老名SAで再度爆睡、なんてこともありました。
先日の興津600では、健康ランドで仮眠してから、早朝に興津を出てSAではワンストップだけで通勤ラッシュが始まる前に帰宅しましたが、やはり多少先に仮眠をしてからの方が安全だと思います。

 袖ケ浦からの帰りとか、時間帯によってはアクアラインが混んでいると海ほたるPAまで渋滞で眠くなるとか、海ほたるに入れずそのまま走っていたら、やっぱり眠くなってしまうとか、いろいろあるわけです。(いつも大概帰りは海ほたるで仮眠してます)

 車載だと車の中で仮眠がしやすいですが、自走だとそれがかないません。ある意味最も厳しい帰還方法になるでしょう。

 じゃあ、輪行だったら大丈夫?
確かに輪行の方が、公共交通機関を利用するので安全度は高くなります。いわゆる交通事故は殆ど無いでしょう。
ただし、よくある例として、寝過ごしてどこまでも先へ行ってしまったり。夜の帰宅などでこれをやると折り返しが無くなっていたり、何のために輪行で帰っていたかが分からなくなる場合もあるようです。(睡眠時間が取れたのでよしとするしかない?)

また、荷物を忘れることに関しては、かなりの頻度で発生しているようなので注意が必要です。
サドルバッグを忘れたり、場合によっては自転車自体を忘れたり、ということもあるようです。

 疲れている時は、本当はゴール地点の近くで十分な休憩を取って、場合によっては後泊も考えた方がよいのかもしれません。

 DNFの後の帰宅については、また違うものがあるでしょうが、いずれにしても無事にお家に帰ることが一番です。

(おまけ)
 参加者として自分の帰宅だけを考えればいいという立場と、主催者としての見方は少し違うかもしれません。
主催者としては、ブルベ中も直接は見えませんし管理もできないため、無事ゴールまで帰ってきてくれることを願うだけです。無事にゴールした人の受付が全て終わり、DNFした人からの連絡もすべて確認がとれ、行方不明者がひとりもいない状態になると一安心です。
が、ゴール後はゴール後で、今度は制限時間が無い、各参加者が自宅へ戻られるまでが本当のゴールとなるため、実は陰ながらTL越しの帰宅報告などを読んで、よかった、と確認できるまでは安心できなかったりします。

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