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簡易ヘッドランプ固定方法 [BRM装備]

2013.6.19(水)

 夜間走行のあるブルベでは、ヘッドランプ(通称:ヘッ電)があると便利です。
人によって装備は様々ですが、ヘッドランプは大きく分けて2つに分かれるかもしれません。
・キューシートを確認するためのもの(ハンドルバーあたりが照らせればOK、小型軽量タイプ)
・進路や交通標識を確認するためのもの(ハイビーム並の大光量タイプ)

前者は、登山用の小型軽量ヘッドランプなどが流用できます。元々ゴムバンドなどで頭に付けるものですから、そのバンドを利用して何とかしてヘルメットにくくりつければOK。具体的な方法は現物合わせになるので、ヘルメット形状によります。

ライトとしての代表的なものはこういったものでしょうか。CR2032x2個タイプ
(同じものをキャンプ用に使っています)

ペツル(PETZL) イーライト E02P2

ペツル(PETZL) イーライト E02P2

  • 出版社/メーカー: ペツル(PETZL)
  • メディア: スポーツ用品


後者については、ヘルメットへの装着で苦労することが多いのですが、ヘッドランプとして販売されているものでなく、市販の小型LEDライトを使って、こんな感じで簡易的に固定することも可能です。

例えば、少し前に流行ったGENTOSの閃など。単4x3本タイプ
ブルベライダーであればどこのご家庭にも2〜3本転がっているのではないでしょうか。(ほんとか?)

GENTOS(ジェントス) 閃 325 【明るさ150ルーメン/実用点灯10時間】 SG-325

GENTOS(ジェントス) 閃 325 【明るさ150ルーメン/実用点灯10時間】 SG-325

  • 出版社/メーカー: GENTOS(ジェントス)
  • メディア: スポーツ用品



手持ちにあるのは旧型のSG-305ですが、上にあげたSG-325と形状はほぼ一緒です。

重量はキッチンスケールで量ってこのくらい。誤差はあるでしょうが電池を入れた状態で104g
それほど重くはありません。
DSC_9589.jpg


私が被ってるヘルメットは、デザインの古さを感じますがGIRO Atmos(実は3個目)
ライトを固定しづらいヘルメットです。
DSC_9590.jpg

20cmぐらいのタイラップがあれば、タイラップ2本でこんな感じに括り付けることができます。
前から見るとこんな具合。
DSC_9592.jpg

斜めからみるとこんな具合。
DSC_9591.jpg

このタイラップは普通のタイラップなので、一度縛り付けたら緩めることができないタイプです。
そういう場合は、ニッパーかハサミで余分なところを切り取っておきます。
処理後はこんな感じ。
DSC_9593.jpg

簡易的な固定方法であれば、お金も手間もかけずに、家に余っているLEDライトを使って、ヘッドランプ代わりにすることができるという一例です。
GENTOSのこの手のライトは、それなりに前方を照らせますので、配光を絞っておいてハイビームのように使うことで、前方の路面で頭が向いた先を照らすのに役立ちます。

本体後ろのオレンジ色のスイッチを押すだけでON、OFFが切り替えられるので操作性も特に問題はありません。

長距離を走る際に使う場合は、途中でバッテリー(eneloop)の交換も考えておく必要がありますが、うまいことヘルメットのR(曲がり具合)にあわせて留めておくと、この状態で後ろのキャップを緩めることが出来、中のバッテリー交換も可能です。

100gちょっとですが、これが重たいという場合は昼間は外しておいて、夜になる直前にこの仕様にするなどで対応可能です。ニッパーやハサミを持ち歩くことはあまりしないでしょうから、100均で売っているミニカッター(2個入り)のひとつをツール缶へ入れておくなどするか、頻繁に付けたり外したりするなら、再利用可能(緩めることができる)タイラップを使うのも一つの手だと思います。

キューシートを照らすという意味では、こういったヘッドランプ代わりにしたLEDライトは明るすぎて、逆に見づらかったりします。その点はご注意下さい。

ヘッドランプ単体で見ると、同じGENTOSでも専用品のこういったタイプがあります。
単3x3本タイプ
(似たようなライトがいくつかあります。私はこれと同系統のものを使っていましたが重たくて最近は使っていません。)

GENTOS(ジェントス) ヘッドウォーズ 【明るさ200ルーメン/実用点灯12時間】 HW-777H

GENTOS(ジェントス) ヘッドウォーズ 【明るさ200ルーメン/実用点灯12時間】 HW-777H

  • 出版社/メーカー: GENTOS(ジェントス)
  • メディア: スポーツ用品

前方にライト、後方にバッテリーケースと分割されているので、ヘルメットや頭に付けた際の重量バランスは良く出来ています。またバッテリーケースの方に赤色LEDの灯火があるのでヘルメット尾灯としても機能し便利でした。
が、個人的にはどうもちょっと重たくて昼間の走行からこれを付けて走る気がしません。夜間走行時のみ使っていて、かなり重宝していましたが、今はキャンプで暗いときに撤収する時に使うとか、ブルベの受付設営時に使うぐらいになってしまいました。

それよりは軽いタイプで電池ボックス込みのライトで、こういうタイプを夜間のみ使うようになっています。


GENTOS(ジェントス) デルタピーク 343H 【明るさ150ルーメン/実用点灯8時間】 DPX-343H

GENTOS(ジェントス) デルタピーク 343H 【明るさ150ルーメン/実用点灯8時間】 DPX-343H

  • 出版社/メーカー: GENTOS(ジェントス)
  • メディア: スポーツ用品


私が使っているのは、HR-730HWH(おそらく廃盤:公称125ルーメン/実用点灯3時間)です。
単4x3本タイプ

付属のゴムバンドを一番短くなるように調整しておいて、
DSC_9594.jpg

ヘルメットにこんな感じで絡ませていくと、
DSC_9595.jpg

そのままでも何とか括り付けることが可能です。
DSC_9596.jpg

この系統のライトの良いところは、カタログ値で112gという軽さ。
あとメインのヘッドライト以外に、小型のサブLEDライトで白(サブ2灯)や赤、青があるということです。

右のスイッチがメインライトのON,OFF、左のスイッチがサブライトのON,色の切り替え、OFFとなっていて、操作性も良いです。
前方を照らすヘッドライトとしては右のスイッチでONにします。
フォーカスコントロールがついているのでワイド配光からスポットまで調整できますが、ライト自体には若干ムラがあって、真ん中に少し暗いところが出来たりもします。個体差も大きいでしょうが、安いライトなのでそれ相応なのでしょうが、十分実用に耐えられます。
DSC_9599.jpg

手元のキューシートを照らす時は、左のスイッチを3回押すと、赤、青、白(サブ2灯)、消すときは、同じく左のスイッチを1回でOFFといった感じですが、使わない赤、青が間に入るもの慣れれば煩わしくはないです。
下の写真だと分かりづらいですが、サブのライトは4灯あって、真ん中2灯が白でこれだけでも手元は照らせますし、車体の前方もすぐ近くなら明るく見えます。
DSC_9598.jpg


重さが気にならない人は、スタートからゴールまでずっとヘルメットの上に付けっぱなしで固定でしょうが、そのあたりは人それぞれでしょう。
これが正解ということではありませんが、何かの参考になれば。


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ツール・ド・フランス(講談社現代新書)読んでみて+ブルベの歴史など [自転車本]

2013.6.19(水)

 昨日の朝、TwitterのTLを何気なく眺めていたら、著者であるスポーツジャーナリストの山口和幸さんが、つぶやいているのを見かけて、

「ツール・ド・フランス」というタイトルで、講談社現代新書で発売されたことを知りました。

ツール・ド・フランス (講談社現代新書 2214)

ツール・ド・フランス (講談社現代新書 2214)

  • 作者: 山口 和幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/18
  • メディア: 新書
講談社現代新書なので、こんな感じのカバーですが、実際にはタイトルのところ以外、約8割!ぐらいの大きな帯がついていて、パッと目を引くデザインになってます。

 へぇ〜、面白そうだな、とその場で検索してみたら、Amazonではまだ未発売というステータスでしたが一旦ポチっと。
その後、他のところも検索してみたら、hontoでは既に24時間以内に発送、というステータス。

午前中に再度検索してみたら、Amazonでも在庫ありになっていたので、自分のオーダーステータスを確認してみたところ、特に変化が無かったので、「これはまずい」と思って朝入れたオーダーをキャンセルして、再度Amazonからオーダーし直しました。

 このあたりはAmazonの仕様が実際どうなってるかわからないのですが、発売日に在庫ありとなった場合は、こうやってオーダーしなおすと、当日入手することが可能です。
※私の場合は、Amazonプライム会員でもあるので無料で当日お急ぎ便の適用が可能

予約だと、デフォルトが通常便なので出荷は今日中に行われても、到着は明日以降で酷いときはメール便だったりして、何度か発売日の翌日以降に届くことがあったり。急がなければ別によいのですけど(苦笑)

 そんなことは置いといて、なぜ「ツール・ド・フランス」を買ってお勧めしてるかというと、ブルベの歴史を少し囓ったことがある人はご存知でしょうが、ツール・ド・フランスの歴史には、その前に開催されていたPBP;Paris Brest Paris がレースだった頃が原点として出てきます。

 私自身のことで言うと、ロードレーサーである今の愛車、2007 TREK Madone SL 5.2 を買ったのは、ちょうど2007年のツール・ド・フランスをJsportsでTV観戦している最中だったりします。
ツールのことは、おそらくそれよりも昔、NHKで放送をしていた頃に少し見たことがあったりで、すごいよねぇ、ぐらいの小並感でしか語れない程度ですが、なんとなくは知っていましたが、歴史とか文化とかまではあまり分かっていませんでした。
 Jsportsで見るツールの映像は綺麗で、フォールディング小径車でポタリングというスタイルから、もう少し遠くまでツーリングをしてみたい、ロードレーサーに乗ってみたいと思うようになった訳です。
当時の自分は、まだ車遊びがメインの遊びで、下手の横好きレベルでサーキットの走行会へ行ったり、ジムカーナ練習会に行ったりという感じでしたが、新しい自転車を手に入れてほぼ毎日、多摩サイを走るようになって徐々に興味が自転車にシフトして行きました。
それ以前から小径車では走っているので100kmぐらいは元から走れたというのもありますが、2007年の7月に買ってすぐ、納車前にGARMIN Edge305(705がまだ無かった時代、地図なしの自転車用GPS)を調達して、納車後にはすぐ100km、120km、160kmと距離を伸ばしていったことを覚えています。

 その年、2007年の8月には、前々回のParis Brest Paris Randonneur が開催されていたことは、後になってから知ったのでした。(2007年の秋頃に国内BRMについてはじめて知りました)

 歴史の話には今も詳しくないですし、あまり文献があるわけではありません。ACPやブルベ(BRM)の歴史は、Audax Club Parisien サイトでオリジナルのフランス語版でなく、英語版の方で、英文表記を斜め読みにするぐらいでしか知り得ないのですが、

いろいろ知りたいと思って「ツール・ド・フランス」も読んでみました。ブルベの事については特に記述があるわけではないですが、そんな視点で読んでみても、その昔欧州でどんな風に自転車レースが開催されていて、長距離耐久系の最高峰が、PBPであり、そこから派生してきたのがツールだったりというのも面白いものです。

PBPについては、現在もParis Brest Paris Randonneur とParis Brest Paris Audax がアマチュアイベントとして続いています。
PBP Randonneur は、ACP; Audax Club Parisien によるもの。4年に1度開催されますが、これに参加するために、国内でACP公認BRMが開催され、参加資格であるSR; Super Randonneur を取得すべく、200km、300km、400km、600kmを走っているのです。
PBP Audax は、UAFによるもの。5年に1度開催されるらしく、2011年はPBP Randonneur とPBP Audaxとが同じ年に開催されるという年だったようです。

UAF; Union des Audax Français


PBPに参加する前に、PBPの事を説明するのに、
「おとうさんのツールドフランス」という呼び方をしていたことがありました。

ツールの原点は、耐久レース。
ブルベはレースではなく速さを競うものではない、と釘を刺すのは何も国内だけではありません。
大本のACPでもそういう風に、PBPなどを取り扱っています。
それでも、アマチュアが参加できるイベントとしてParis Brest Paris Randonneur は、パリから西の果てブレストまで600kmを往復して1200kmという長距離を走りきるものとして、お祭り的な色合いも強いとは言え、私たちランドヌールにとっては、誰もがチャレンジ可能な手の届く範囲での最高峰のひとつなのではないでしょうか。

腹の出た貧脚のおっさんが何を言うか?とも思われるでしょうが、PBPを前回走らせて貰って思ったことは、時期が少しずれているのでヒマワリ畑は少し枯れ気味ですが、それを除けば風景はまんまツール・ド・フランス(フランスなのである意味当たり前)
スタート直後は交通封鎖され信号も青で固定。もっとも信号はほとんど無く多くはラウンドアバウトですが、これも最初の数十kmは集団で通過するため、真ん中に警官が立っていて旗を振っている横で右手と左手に分かれて、そのまま進んで行くなど、TVで見たツールさながらの光景の中で自分が走っていたりもするのです。

レースでは無くても、先頭集団はある意味レースに近いスピードで走り抜けていきます。裏ではこっそり、誰が速いとか、そういう話にもなっているようです。地元のクラブの誰が速いとか、その手の話題には事欠かないのでしょう。
そして、コース沿道には応援してくれる人がたくさんいます。レーサーではないですが、長距離走の選手としてそれなりに尊敬され親切かつ丁寧に扱って貰えるのです。

長距離でなく山岳系が好きな人などは、エタップ・デュ・ツールなどを走られるのが簡単でしょう。
ブルベを走る人としては、やはり一度はPBPに出てみるのが一番だと思います。

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