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ランドヌールVol.3 ブルベ装備大全 とりあえず読んどきましょう [自転車本]

2013.6.12(水)

 ランドヌールVol.3 特集は「ブルベ装備大全」だそうです。

ランドヌールVol.3  究極のロングライドへあなたを招待します

ランドヌールVol.3 究極のロングライドへあなたを招待します

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 大型本

たまたま、Vol.3に定峰200のコースプランニングについての話を、拙文ながら書かせていただきました。
その関係で、田村編集長からVol3を贈呈扱いで送っていただきました。ちょっと嬉しかったり。
「1890円お小遣いが浮いた!」という事もありますが(^^;)

あと、裏表紙が二子玉川・兵庫島公園からのスタート風景なんですよね。これもちょっと胸熱・・・
「おらが町でも、ブルベやってんだべ」(なんで、べ、なのかは不明)
と、胸を張ってみたくもなるというものです。

 自分でいろいろ工夫するのがランドヌール的発想ですが、先達の知恵はどの世界でも役に立つ訳で、今回の「ブルベ装備大全」は、初心者の人だけでなく装備についてまだまだ検討の余地があると思っている中堅どころの人にも役立つのではないでしょうか。

 ライト周りについては、永遠の課題のような気がしています。200kmとか短い距離でほぼ日中だけの走行だと小さなライトで出走してきてしまう参加者が多いですが、個人的には200kmでも600kmでもライト周りの装備は極力変えないでいつも同じような装備で走る方が、ランドヌール的たしなみとして適切だと思っていたりします。
(3灯目以上の予備の灯火はサドルバッグに仕舞ってたりしますが)

 ブルベを走り始める前から使っていたのが、CATEYEのHL-EL510。これはまだ現役で子供の自転車のライトとして使っています。どこかへ出かけて帰りが遅くなると夜の多摩サイを走ることになり、510だけでは心許ない感じがして、HL-EL520が出た時に520を増灯しました。ハンドルの上に510と520の2灯体制。たぶんこれが基本型として自分の中の基準になっています。(夜の多摩サイのみを走る時は、充電式の強力なHIDライトをヘルメットに装着して走ってたり)

 ブルベを走り始めてからは、510と520だけでは物足りなく感じて、GENTOS閃SG-305を追加したり、ディープな世界までは行ってませんが試行錯誤はしていました。520を北海道1200で壊して530にスイッチして、530をPBPで壊してその後しばらくして540にスイッチして・・・どうも1200kmのスタートではライトを壊すようです(苦笑)

 CATEYEのHL-EL540は、今のところは必須装備になっています。これ1灯が基本で、もう1灯はGENTOS SG-305またはSG-355B(点滅モード有)を使っています。CATEYEが基本というのは自転車用のライトだからです。自転車で使うには配光特性が大切で540は良く出来ています。またちゃんとした防水ではないでしょうが、ブルベ中の雨でも540は比較的持ちこたえてくれる程度のシール性能はあると思います。そういう意味で、基本は540を常時点灯(Lowモード)。峠や暗い道ではHiモード

(注)540は配光特性がちゃんとしているわけですが、「逆さ吊り」ではその配光は上下が逆になってしまうので意味がないかもしれません。また540本体の下にある充電用のメクラ蓋は防水シールが効いているかもしれませんが、後ろの方の電池交換をする際に外す蓋のところには空気抜き用の穴が開いています。逆さ吊りをするとそこから水が容易に本体内部に侵入する構造のように見えるので、「逆さ吊り」は厳禁でしょう。ランドヌール誌でも逆さ吊りされて使われている写真が出てきたりしますが、「雨だと水没するリスクがある」ことは理解しておかないと泣きをみる可能性が高いので注意が必要です。

キャットアイ(CAT EYE) ヘッドライト ECONOM Force HL-EL540

キャットアイ(CAT EYE) ヘッドライト ECONOM Force HL-EL540

  • 出版社/メーカー: キャットアイ(CAT EYE)
  • メディア: スポーツ用品
 公道で対向車とかがあるような場所では、すれ違い用のLowビーム(下向き点灯)とは違う意味ですが、540でも可能な限りLowモード点灯(光量が抑えられる)に切り替えるようにしています。自分の走り方ではこれくらいで何とか事足りてます。
540には、最初から充電池のついているHL-EL540RCというものもありますが、エネループ単3を大量保有しているため、わざわざRCにする必要はありませんでした。そういうのをもっていない人はRCを買っておくと、専用の充電器から540本体下にある「メクラ蓋」をめくってプラグを差し込むとそのまま充電できるので、便利かもしれません。
400km以上だと、途中で電池交換が必要になります。エネループ単3を4本がスペア1式となるので、400kmだとスペア1セット(4本)、600kmだとスペア2セット(8本)必要です。ほぼHiモードでの使用で、不要な時はLowモードに切り替えてちょっと節約するぐらいだと、そのくらいのランタイムは確保できます。

あとは、2灯目以上になりますが、以前4〜5本買ってしまっているGENTOSを、2灯目、3灯目、としてハンドルの上にエクステンションをつけて上に上げたところから照らすようにしています。(フロントバッグとキューシートホルダを使うとライトが陰になってしまうので上にあげている)
 このGENTOSは、そのうち、もう少し明るい別の「中華ライト」に切り替えていったりした方が良いのでしょう。
18650充電池仕様の中華ライトとか、最近導入している人がだいぶ多いようで気になっています。あと、専用バッテリー形式ですが、おそらく中に18650などが組み込まれているタイプのものも流行っているみたいですね。

 そういったライトは自転車用の専用ライトでないので、ただ単に明るいだけなのですが、真っ暗な峠道をハイビームで照らしたいといった時には役立つはずです。
ハブダイナモは憧れですが、国内のブルベで600kmまでであれば、あえて要らないような気もしています。

 峠ではフロントライトだけでなく、自分の頭の向きで視線の先を照らせるヘッドライト(ヘッ電)で明るいものがあると、だいぶ楽になります。ただ、大型のヘッドライトだと頭の上の重量が・・・・・・首、肩のこりにもつながってあまりよくありません。夜間走行で装備切り替えをする時間などがもったいないとも言えますが、昼間はサドルバッグにしまっていて、夜だけヘルメットに装着して走ったり、使わなかったりというようになりました。
(個人差の大きい話ですが、ヘッドライトをヘルメットにつけてると頭が重くて疲れます。夏場はさらに汗をかくぐらい影響はあったり難しいです。小型軽量のものを使って、ヘルメットも軽量タイプに変えることが必要なのかも>じぶん)

 余談ですが、シクロツーリストのブルベ特集から始まって、ランドヌールもVol.3まで来ると、もうある意味定番の教科書、参考書の域に達しているような気がします。そして、こんなところ(過疎ブログ)で、しょぼい自分の体験を書き綴っていても、もうあまり用はなさないかな、とも思ったりするわけです。


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BRM608宇都宮400牛久発・完走しました(概要とスタート) [BRM]

2013.6.10(月)

 宇都宮ブルベに参加するのは今年2回目。前回は10周年記念日立発BRM303宇都宮200でした。

 今回、なんとか無事に完走することができ、今年のSRを確保することができました。SRは単なる一つの区切りでしかないですが、いちおう200、300、400、600、と4つのカテゴリーをちゃんと走ったという記録でもあるので、それなりに意義があることだと思っています。この4つのなかで上位互換は効きますから、すべて600だけで600を4本走ってもSRはSRです。が、自分的には400の参加が一番少なく、ちゃんと400を走った上で(600を2本で代替せずに)SRを獲ることに、意義を見いだしていたりします。来年400kmコースの主催も考えているので、苦手とか言ってられないのも理由のひとつです。

 ブルベ難民という訳ではないですが、今シーズン400のスケジュールが合わず、うかうかしているうちに、走り損なってしまいそうな感じになっていました。当初はノーマークだったのですが、AJ宇都宮の牛久発400なら、

・牛久なら自宅からでも比較的発着地まで近い(始発輪行でも間に合う)
・宇都宮のわりに平坦
・(気づいた時点で)まだエントリーできる

ということで、締め切り少し前にエントリーしてみました。
(いちおうAJ宇都宮賛助会員なので、締め切りはもう1週先だったりしますが)

 前週、沼津600を走ってますが、今年は地脚が全く出来てないので辛かったです。まる一週間(5日)自転車に乗らず静養に努めて、体調的にはまぁまぁのところまで回復しての牛久発400となりました。


 事前に、2回ほどルートラボとキューシート(コマ図)をつきあわせてざっと予習して、今回はキューシート(無加工)とGPSで走ることにしました。

 発着地は、ひたち野うしく。自宅最寄り駅から始発、もしくは次の電車に乗っていけば間に合いそうですが、北千住での乗り換え(東武線からJR)が土地勘なく(東武線の北千住は行ったことが無い)心許ない感じで、4分で乗り換えできるかがわからず、結局、車載で首都高〜常磐道経由で行くことにしました。渋滞がなければ3号線用賀から1時間ちょっとで到着できます。起床も4時から5時に1時間遅らすこともできますし。

 そんなわけで当日は、朝5時に起きて軽く朝食を取り、車に自転車と荷物を積み込んで出かけようとすると、パラパラっと雨が降ってきます。気温が低くないので雨具は置いていこうかと思っていましたが、いちおう車に積む荷物には雨具類もすべて入れてあります。最終判断はスタート地点で行うことにします。

 発着地となる「大野屋」さんのすぐ近くの駐車場についたのは7時少し前。自転車を下ろして準備をしながら空模様を再度確認します。雨具上下とレインシューズカバーは置いて行くことにします。昼間の気温は低くないので、雨に降られてもウインドブレーカーで十分だろう、というのが判断の元になっています。夜の冷え込みは、レッグカバーだけでも十分だというのは個人差がある話です。

 受付開始は7:10からですが、少し遅れて行くと受付待ちで長蛇の列。ウェーブ3(8:00丁度スタート組)となりました。

大野屋さんに集合(7:30からのブリーフィング待ち)
DSC00904.jpg

 今回の仕様
暑さ対策でダブルボトルに変更。ツール缶(ロング)の中身はサドルバッグへ。輪行袋もサドルバッグの中。
沼津の時よりだいぶサドルバッグの中身が減っています。(着替えと雨具を外してます)
余談ですが、前の自転車、後輪半分だけ映り込んでるのは、ふぃりっぷさんのです。
DSC00918.jpg

 時間になってブリーフィング開始
代表のブリーフィングを聞きながら「あぁ、こんなことも注意するのか」とか、感心することしきり。
DSC00921.jpg

 その後、注意点についてメールで流したものと同様のことを前代表が説明
たぶん、これ以上は聞いても記憶できないので自分は中座して、外から写真撮ったり。
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 殆どの人がまじめに聞いていたようですが、そのうちウェーブ1のスタート時間になってしまいました。
DSC00926.jpg

 詳細の注意点については、まだ話が続いていたと思いますが、ウェーブ1組は車検でスタート。
今回、車検の開始時間がスタート時間という仕組みのようです。コース的にも1分1秒を争うような難コースでもなさそうですし、ちょっとしたボーナスタイムがなくても、まぁ大丈夫ということでしょうか。
DSC00929.jpg


 大野屋さんからスタートしていく風景。
DSC00933.jpg

 スタート時間は5分刻みらしいので、ウェーブ2が挟まってすぐにウェーブ3の順番が来ます。
ウェーブ2の車検をしているところで、自分の支度をして次にならび、スタートしていきます。

 ひたち野うしくはわりと郊外ですが、スタートしてすぐは信号待ちでダンゴになってしまいます。大きな道は信号の間隔が長く、一度ダンゴになるとしばらく離れません。しばらくは集団です。
DSC00941.jpg

 今回の400は、無事に完走して帰ってくることが目標。基本中の基本です。
そして、できれば身体にダメージを残すことのないように気をつけたい。そこまでです。

地脚がちゃんと出来てない自分にとって、平坦の多い宇都宮ブルベといっても、それなりに登坂で苦労することは目に見えています。貯金できるのはスタートから往路の日立(PC2)までの100km区間。ここで貯金を作って、それを使って走ることになります。出力が弱く登坂も弱い時には、風向きや天候による影響がかなり大きく響きます。事前の天気予報チェックで、この区間は北東寄りの風で東へ向かっても、北へ向かっても、真向かいはないとしても多少向かい風の影響があることを確認済み。交通量が少ない区間では信号ストップもあまり多く無く、さほど速度を乗せなくても地道に貯金は稼げるはずですが、
今回はせいぜい25km/h程度の巡航でAve.20km/hで、日立まで行けたら御の字だと思うことにします。
(一般的には、かなり控えめな数字です)


 食事でお店に立ち寄ったりすると、その分別に時間が必要ですが、大まかな行程としては、100kmずつ。
自分の脚とコースを勘案するとこんな感じと予想しておきます。

往路(途中コースは往路、復路で異なります)
・牛久〜日立(平坦) 5時間
 大洗ランチストップ 30分(できれば30分以内で座って食事をしたい)
・日立〜宇都宮    6時間
 宇都宮折り返しを19:30予定として設定

復路
・宇都宮〜日立    6時間
 仮眠        1時間半
・日立〜牛久     6時間(道祖神は押し歩き予定)
 牛久ゴールを所要25時間として、9時到着予定。

 仮眠の1時間半というのは、沼津600の時に道の駅でそのくらい仮眠を取って、その後朝までは快調だったので、できれば最低そのくらいはまとめて寝たいという願望でした。

途中の行程が実際にどうだったかは、
(つづく)

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ランドヌールVol.3 ちょこっと書いてます [自転車本]

2013.6.7(金)

 噂によると、ランドヌールVol.3が出ているらしいです。
例によって、書泉グランデには少し前から置いてあるようで、既に入手されてる方も多いようですね。

Amazonはどうも入荷が遅いようなので、まだ表紙すら見せてくれないみたいですが(苦笑)
(後日訂正:今はもうちゃんと表紙もでていますし在庫もあるみたい)

ランドヌールVol.3  究極のロングライドへあなたを招待します

ランドヌールVol.3 究極のロングライドへあなたを招待します

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 大型本

↑入荷されたら、表紙イメージも出てくるのでしょうか。

 Amazonではまだ買えない、って時は、

hontoは、元・bk-1オンライン(書籍のネット通販)と電子書籍が一体化したネット書店です。
国内大手で在庫は潤沢、早いです。送料無料なのでお急ぎの方はhontoでどうぞ。



 ブルベ専門誌が、ついにVol.3まで出ましたか。すごいなぁ。

と、他人事のように言ってますが、今回のVol.3に少しだけ定峰200に関して拙文を載せていただきました。
あまりこなれてない文章でお恥ずかしい限りですが、ランドヌール誌を手に取る機会があれば、ちらっと読んでみてくださいませ。

 ブルベは主催者毎に、様々な考えや思いがあって、いろんなところで違いがあると思います。
定峰200について書いてある話も、あくまでも主催担当スタッフのひとりである自分がどう考えてやっているか、というお話に過ぎません。そういったスタイルを受け入れてくれる人もいれば、時には眉をしかめる人もいるでしょう。
 いろいろと制約事項の多い都市部周辺から発着するのは、実は結構難しかったりします。が、たまたま自分がそういうエリアに住んでいて、日常のツーリングへ行くのと同じコースをベースに、ある程度の人数が走っても他の交通に悪い影響を与えすぎない(ローインパクト)で済ませられるようなコースへ修正して作り上げているものだったりします。
そのあたりの考え方のエッセンスを少しだけご紹介できたかもしれません。

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デブ基準のコース設計 [BRMスタッフ見習]

2013.6.6(木)

 自転車乗りには、三味線弾くのが上手い人が多いようで、ともすると誤解されてしまうかもしれませんが、私はホントにただのデブで坂上れません。標準体重より現在5kg以上オーバー、体脂肪率は20%超ですから、そこいらの普通のおっさんとしてはまぁ、ちょっと太ってるよね、ぐらいでフツーかもしれませんが、一般的な「自転車乗り」からするとやや体重重めです。控えめに自称「小デブ」級と呼ばせていただきたいところですが登坂力はありません。

 もう少し体重を落とした状態でも、あまり坂は好きではないのですが、現在のように「小デブ」だとさらに坂は苦手になります。3%でもフロントはインナー(34T)に落としますし、5%を超えるとファイナルロー(34Tx27T)状態。短めの8%まではシッティングで上れますが、それ以上は膝を痛めないように慎重に時折立ち漕ぎを入れながら上っていきます。
10%以上になると、ほぼダウン。上半身から背筋、腕の筋肉もすべて使って身体をよじって上ることになり、とても疲れます。そして10%超の区間が長いと、そこでのダメージがその後も残りずーっと失速した感じになりがちです。

 ということで、自分がコース設計する際に気をつけていることは、
「主催者が走れないコースは作らない」
これに尽きます。

 天候など、外部要因で認定試走時にDNFとかはありえるかもしれませんが、通常の天候で下見試走や認定試走など、自分で走ってちゃんと完走できるコースでないと、それは主催者としてダメでしょ。ってのが持論なわけです。
あくまでも自分の拘りでしょうが、ブルベは「認定」であって、完走できないコースを自分で引くのは、あまりにマゾすぎますって(苦笑)

 そんな訳で、これもまた、主催者でも三味線弾きが多いので誤解されてしまうかもしれませんが、私が作成しているコースは、スペック(ルートラボなどでの獲得標高の概算予想値)と比べると、実際走って「え?それほどでもないよ」という感じになるはずです。
どうしてかというと、次のような具体的な指針を決めてコース設計の際に可能な限り考慮しているからです。

・10%を超える上り坂はなるべくいれない
 登坂の途中で左カーブのインベタをつくと10%超とかも出ますが、センター側をまわるとそこまでのきつさはないところが、たまに出てくる程度で抑えられるはずのルートを選択しています

・下りにくい坂はなるべくいれない
 せっかく上ったのに、斜度がきつすぎたり路面が悪すぎたりで下りにくい(適正な速度が出にくい)ことがないようにルートを選択しています

 これらは完全には排除できませんが、デブにも厳しくなりすぎないコース設計をするうえで肝だと思っています。

 ただ、このあたりは別のファクター(要因)があって、簡単そうなコースだからと舐めてかかって実力以上に飛ばしすぎると、後半どうでもいい緩い坂や平坦で脚が回らなくなる人もいるようです。さすがにそこまではコース設計だけでは配慮のしようがありませんので「ゆっくり観光をお楽しみください」ぐらいの言葉を添える程度でおしまいです。

(おまけ)
 西上州300の場合、10%超の坂が出てくる可能性があるのは、こんな感じでしょうか。
 あくまでも体感で覚えているところをカウントしているだけなので、見落としがあるかもしれませんが。

・小沢峠
 直上り450m区間(平均7〜8%)のうち、後半で10%程度のところがあるかも

・山伏峠
 上り4km区間(平均7%)のうち、急カーブのところで3〜4回、10%超のところがあるかも
 時折きついと感じる区間があり、そこだけはなるべくカーブを大きくとってゆっくり登坂
 インベタでのぼると13%とか瞬間的にきついところも、大回りすれば10%ちょい

・志賀坂峠
 上り5km区間(平均6%)のうち、急カーブのところで1〜2回、10%超のところがあるかも
 ほとんど10%超はなかったはず

・湯の沢トンネル手前(K45)
 トンネル手前で、ほんの少しだけ斜度がきつく感じるところがあったような
 ただ、ここが最後の上りなので、それまでの蓄積疲労がどれほどかで体感は異なるはず
 前回、下見の際はちょっとだけきつかった区間と感じたので瞬間的に10%超があったかも

 人によって上り坂への耐性は大きく異なると思いますが、あくまでも自分基準で見た場合、西上州300はルートラボなどによる獲得標高2500m程度(2700m近く出ると思いますが湯の沢トンネル区間などを考慮すると2500m程度と推計)というスペックに比べると、そこまでの上りのきつさは無いような気がしています。
 ただ、前半に坂が集中しているため、距離と時間を等分に配置してペースを作ろうとすると前半飛ばし気味になりがちです。そうなるとキツさがかなり変わり、後半、平坦になって、え?ってぐらい脚が終わっていることもありえます。
それを防ぐために、148km(ほぼ中間)地点である、道の駅オアシスなんもく、はPCのオープン・クローズ時間の無い、単なる「有人チェックでの通過チェック」ポイントとして設定してあります。
PC2の小鹿野から志賀坂峠を越えて、湯の沢トンネルを抜けて、と2山超えてから南牧村入りする際に、無理に急ぐ必要がないようにしています。ここは脚をためておいてやり過ごせば、後半、ほぼ平坦ですが楽に帰ってこれるでしょう。
もっとも、実際に走るとわかるでしょうが、寄り道をしなければ、ほとんどの人が南牧村を仮想クローズ時間よりも前に通過できると思います。

 天候次第ですが、暑すぎたり、雨がひどかったり、ということがなければ、おそらく完走率は90%以上になると予想しています。メカトラや体調不良など、数名の方がDNFするのはどのブルベでもあることです。それを除けばよほどのことがないかぎりタイムアウトで途中リタイアは無いと踏んでいます。

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SRには400kmが足りない [ご挨拶・説明]

2013.6.5(水)

 興津600は完走しましたが、今年はまだ400kmを走っていません。ということでSR未達。
SRは目指すモノ?なんてことも書いたりしてますが、スケジュールが許せば今年もSRを獲っておきたいかなぁ。
と漠然とは思うような感じです。

 そんな訳で、今週末はAJ宇都宮の宇都宮400牛久発ローカル・リコーロ(里行路)にエントリーしてたりします。
来週末は自分とこの主催で西上州300やるんですけど、試走はどうするんだ? そっちの方は、興津のダメージが小さければ今日スタッフ試走で走る予定だったのですが、さすがにまだちょっと厳しそうなので来週へ延期しました。
(下見試走は先週してきているので、コースチェック的には、ほぼ問題ないと思っています。)

 SRに対する拘りは別にそれほどあるわけでもないですが、仕事や家庭のスケジュール都合とはいえ、いくつかブルベの主催をやっていてSR未達というのは、あまりよいことではないと思っています。話を聞くと、ベテランも含めて主催に携わっている人がSRが獲れずにシーズンを終えているケースがかなりあるそうです。
 役割次第ですが、事前のコース開発から準備作業、当日の運営、事後のリザルトとりまとめ作業、さらにカードとメダルの返送。その他諸々クラブとしての運営に関わる作業など、ブルベ開催に尽力されている方が、自分自身では十分に走れていない。なんだかそれって、ちょっと悲しいと思うのです。

 だからといって自分が意地で走っても仕方ないでしょうが、400kmを主催するには400kmを、600kmを主催するには600kmの経験がやはり積み重ねで必要だとも思っていて、来年以降のことを考えるとやっぱり自分は最低限1本ずつでも走っておいた方がよさそう、ということで結論づけています。

 ブルベは水物です。天候や自分自身のその時の体調に大きく左右されます。だからエントリーしたからといって、確実に完走できるわけではありませんが、とりあえず今週末は400kmを走ることにして、自分自身今シーズンはそこで一旦リセットしたいと考えています。万一完走できなかった場合は、そこで600kmなり別の400kmなりを走って補うようにするかもしれませんけど。

 よそのクラブのブルベを単に参加者として走らせて貰うのって、すごく楽しいのです。
楽しいだけで本当にいいのだろうか?って思うぐらい、楽なのです。このあたりは、しみじみ思う訳です。
主催も楽しいですし、ある意味好きでやってるだけとはいえ、気苦労はどうしても絶えないのでバランスが大切です。

 あと、自分の主催は地元ブルベで都市型ブルベ。これはこれで意義があると思ってやってますが、息抜きとしては遠征ブルベが楽しいんですよね。興津600も前泊したのでプチ遠征気分を味わえましたけど。
十和田200へ行けなかったのは、秋にブルベでなくサイクリングで征ければいいかな、とか、体力的に、またスケジュール的に実際どうなるかわからないもの、宮城1000にはエントリー出来ています。
さらに諸事情が許してくれたら、秋に延期されたらしい中部の鯖街道300とかも魅力的だったり。

 そんなことをつらつらと考えながら、西上州300の事前準備作業も若干後手後手になりながらもチマチマとやっていたりするわけです。


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興津600 Lessons learned [BRM]

2013.6.4(火)

 沼津クラシック600は、2009年に初めて600kmを走った時のコースだったりします。当時は単に沼津600という呼び名でした。2010年は家庭の用事でパス、2011年はPBPエントリー資格でもあるSRをかけて沼津クラシック600を完走。2012年は十和田200と同日でパス。今年2013年は3回目ということになります。
(ログを残すことはさておき、Lessons learned だけ先に書いておきましょう)

DSC00775.jpg

 2011年の過去ログ: 

 今年、興津600を走ってみて、良かったところ、悪かったところ、自分なりにメモを残しておきます。

 ○ 良かったところ
・なにはともかく完走に持ち込んだところ(ほどよいモチベーション)
・ほとんど知っているコースなので、あまり予習をしていなくても現場対応ができてしまうところ
・体調がいまひとつで補給が多めに必要だったところ、適宜補給をとることであまり失速することなく乗り切れた
 (とうえい温泉でご飯食べたのは良かった。2011年は立ち寄ったけどご飯は食べず失速、
  新野峠を超えてから、営業していた居酒屋さんっぽいところでラーメン食べたという)
・膝など事前に調子の悪かったところは無理せず、なるべく踏まないペダリングで完走できた
・新野峠で脚が終わる、ということはなく、そこまで温存しておくことができた
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・天候に助けられた(天候を読んで、走行プランを立てて走りながら微調整しながらペースを維持)
・仮眠ポイントの判断は状況にあわせて、わりと的確におこなえた(道の駅で仮眠)
・結局使わなかったが、雨天走行用のフル装備で出たこと
・グローブの替えを指切りで1セット、長指で1セット持参して適宜交換したこと
 (昼間は指切りで1日目と2日目で別のグローブに交換、汗のしみたグローブを長時間つけるのはよくない)
・レーパンのシリコンゴムは折り返して、腿がボロボロにならないようにした
・結果論でもあるが、事前に予定していた38時間台でのゴールを、予定どおりにしたこと(38時間43分)
DSC00902.jpg


 × 悪かったところ
・前泊で予定どおりに睡眠時間が確保できなかった(1時間ほど行動を早めておけば良かった)
・事前に600kmに向けて走れる身体づくりを怠っていたこと
・沼クラと興津スタートの距離差に対するシミュレーションが万全ではなかった
 (42kmの差があっても体調を考えた場合、早めに飯田でストップする計画にした方がよかった)
・ラーメン食べてもいいけど、二郎インスパイア系で「野菜増し」とかはダメ(お腹いっぱいすぎて失速)

ネタ的にはおいしすぎるかもしれないが、これ食べて富士見峠はダメでしょ。
DSC00882.jpg

・GARMINのスピード&ケイデンスセンサーの調子が悪く、若干手間取った(機材の事前チェックが甘い)
・前照灯のスペア電池(エネループ)を交換するも、充電不足だった(もう1セット予備があったので問題は無し)
 交換時間を節約するつもりで、すき家で補給をする際にオーダー待ちの間に電池交換をしたが、
 点灯させてのチェックまでそこでしていなかった。外に出て走り出してから残量不足のインジケーター(赤ランプ)点灯
・GARMINへの夜間バックライト点灯を兼ねた外部給電のワイヤリングがいまひとつで、路面ギャップで給電落ちした
 (エネループLi-ionはフロントバッグの中に仕舞っているのですぐに、再通電ONにできなかった)
・装備の都合でシングルボトルにして、水分補給で気を遣うことが多かった
・ホテル仮眠の予定で着換えを持参していたが、立ち寄る暇が無く着換えられなかった
 (おしりのあたり、あせものようになってしまった。雑菌繁殖の問題もあり600以上では途中着替えが必須)
・重装備の割に、ちょっとした忘れ物があった(サドルバッグに入れるべきだが優先度が低いもの:普段は入れてる)
 チェーンカッターは持参していたが、コネックスリンクなどコネクタを持参していなかった
 シートクランプのスペアを持参していなかった
・途中でチェーンオイルを差すことをしなかった(オイル、ポリ手袋、ペーパーウエスは持参している)
・フロントバッグの収納とジャージのバックポケットに入れるもので、すぐに取り出せないものがあった
 仮眠時に必須アイテムである、耳栓、アイマスクは一瞬で取り出せるようにジャージポケットに入れておく方が良い

 
 まとめ
 これらの良かった点、悪かった点は、単に反省するとかいう話でなく、次に活かせばよいということ。
天候に助けられたところは、膝に負担をかけない、睡眠に使う、など安全面と体調を最優先にしてペース配分を行った。
逆に言うと、天候が荒れれば余裕は無く、膝に負担がかかるなど何かを犠牲にしないと走れなかったことになる。
これを防ぐには、普段から自転車で走り込んで、エントリーするブルベの前に必要な走力をつけておくこと。
また、体調も万全に整えておくようにすることが望ましい。

 疲れてくると判断能力がどうしても鈍るのが人間の常であるので、PCやコンビニでの動作など自分なりに定型化しておくことが望ましい。同じく、装備についてもフロントバッグのどの位置に何をしまうか等、細かいところも含めて常に同じようなセットにしておく方が分かりやすくなる。
(今回は雨具と着替えを入れた都合、フル装備で荷物が積みきれずに普段と違う場所に何点か格納したが、やはり取り出したりする効率は悪かった)

 次は今週末、AJ宇都宮の牛久発400kmです。
興津600ではだいぶ疲れましたが、膝を壊すことなく完走できたので、あとは全身に残った疲労が抜けてくれれば身体的には準備は整うことになります。宇都宮のコースとしては平坦区間が長い400kmのようですが所々、斜度のきつい上りが挟まるので、それについては無理せずなんとかやり過ごせるようにしたいところ。

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BRM601沼津クラシックあらため興津600・完走報告(タイトルだけ) [BRM]

2013.6.3(月)

 先週末は興津600を走ってきました。結果は天候に恵まれて、弱った状態でもなんとか辛くも完走できました。
スタートは土曜日の朝6時、制限時間40時間のクローズは日曜日の22時ですが、ゴール受付時間は20時43分でした。
おそらくこの後にゴールされた方は4名?ぐらい。正真正銘の最後尾ではありませんが、ほぼ最後尾はいつもどおり。

 1週間ぐらい前に天気予報を見た時は雨予報だったのですが、「梅雨入り宣言すると雨が降らない」ってことが結構あるので、そうなることを密かに期待していました。天気予報はがらっと変わって土日はあまり雨が降らなさそうな雰囲気で、直前に装備を見直した人も多かったと思います。

 スタートが沼津から興津に変わったことで、自宅から遠征距離が伸びます。ちょっとした差かもしれませんが、当日朝に現地入りするのは睡眠時間が確保できなくなりブルベ中に眠くなるリスクがあるため、前泊としました。
夕方4時頃に自宅を出て6時にチェックイン予定が、自宅出発が少し遅れて駿河健康ランド到着は夜7時近く。さっとお風呂に入ってから大広間で晩ご飯を食べて9時に寝る予定が10時過ぎ就寝、翌朝4時半起床で6時間半、実際は途中で起きてしまいましたが、それでも必要最低限の睡眠を確保できました。仮眠室利用ではなくホテル泊。(今回は一泊約5000円)
自宅から当日入りだと2時起床、3時出発で2時間運転して5時現地入り。さすがにちょっと厳しいです。

 火曜日に痛めた膝と疲れた脚は完調とまではいきませんが、8割方なんとか復活。序盤から飛ばすことはせずになるべく温存する作戦で行けば、600km走れるかもしれません。ソロで走る場合はペースを抑えるのは比較的簡単だと思いますが、途中で誰かと一緒になってしまうと、若干無理して走ってしまうことがあります。今回はそれをやると(身体コンディション的に万全ではないため)簡単に自滅することがわかっているので、そこは気をつける必要があります。

 仮眠休憩は、まずPC2飯田で5分だけ寝ました。
(実際には前後の休憩があるので時間はもっと使ってますがタイマーセットして仮眠と称して寝ていたのはこの程度)
まとめての仮眠は、沼津スタートでなく興津スタートなので、伊那あたりまで行けたら・・・とは思っていましたが、駒ヶ根までもたどり着けず、飯島の道の駅を利用しました。タイマーセットで1時間半爆睡しましたが、滞在時間は2時間。
 折り返しのPC3到着は、8:04クローズ予定のところを7時前に到着。ここで5分仮眠。20kmも走らないうちに眠くなって休憩して、そこで10分仮眠。トータルで1時間50分(おそらく休憩時間は3時間超)

 今回は天候に恵まれたので比較的行程は楽だったはずですが、それでも睡眠時間は十分とることができませんでした。
走行中に少し眠くなることはあっても、だめになる前に適宜休憩を挟んでいます。このあたりは文章にするとニュアンスが伝わりにくいでしょうが、眠くなったら「寝る」しかないです。ここで言う睡眠時間が十分とれなかった、というのは疲労回復という意味では、もう少し寝たかったという意味合いです。眠さを我慢して走り続けている訳ではありません。

 ゴール後は、駿河健康ランドでお風呂に入ってさっぱりして晩ご飯を食べてから、再度お風呂に入って暖まり3時間ほど仮眠。深夜割り増しが発生する3時前に退館して帰宅しました。

 朝一番からお仕事全開で働ける人は偉いなぁ、とは思いますが、自分には無理です。帰宅後、少しだけ子供と話してから、朝ご飯も食べずに爆睡。午前中は全く使い物になりませんでした。(午後も似たようなものか?)

 興津600本編のログは、明日以降にデータチェックです。


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